Column
J
VOL.13
| ++++ 今更なぜかホリエモン話 |
| わたくし、仙台に球団ができるという話を聞いたとき、絶対ライブドア!って思ってたんですよ。例え、球団名がフェニックス、なんてイマイチな名前でもね(イーグルスの方がヒドイ気もするが…)。それは今でも変わっていなくて、確かに仙台にある野球チームには頑張って欲しいと思ってます。でも、それは仙台という土地が好きだからであって、楽天のことはやっぱり腑に落ちない。だって、結局楽天は、後出しジャンケンに勝っただけ、ってことでしょう?球団が合併だの1リーグ制だのって一番揉めてどーしようもないときに、「じゃあ新球団作りましょうよ」って手を挙げたのは、ライブドアだけだったわけで。周りは「そんなの無理に決まってんじゃん」的な姿勢でしたよね?でも、それがいざ現実味を帯びてくると、途端に横から割り込んできて、結果、美味しいところをかっさらっていった、みたいな。私の三木谷さんに対するイメージは、そんな感じです。 日本て、政治も野球も牛耳ってるのはおじいさんたちじゃないですか。過去にどんな栄光を収めてきた人たちか知りませんけど、「昔は昔は」と後ろばっかり向いているおじいちゃんたちが、「イエス」といわない限り、何事も変えられなかったわけですよ。私が、新球団問題でニュースがにぎわってるときに、一番印象に(悪い意味で)残っているのは、大沢親分(←本名知らないので通称でご無礼)が言った言葉です。確か、週末の午前中に関口宏さんが司会でやってる番組で、堀江さんが襟のあるシャツを着てないからダメなのか?みたいな話題を振られたときに、大沢親分は「やっぱりねー、あんな格好してるようじゃ、ダメだね。目上の人に会うんだから、ちゃんとした格好してかなくちゃ」みたいなことを言ったんですよ。それも、呆れたような顔と声で。「最近の若いヤツはこれだから〜」的なニュアンスで。確かに彼の言うことはもっともですよ。私だってそう思います。 でもね、そういう見た目ばっかりで人を判断して、「これまでの伝統がうんぬん」とか「そんな簡単に球団なんて作れっこない」とか、文句ばっかりつけてるのって、オイオイ違うだろって気がするんですよ。今の野球界がこんな状態になってるのは、あんたたちのせいじゃないか、と。野球界だって、昨日今日で急にこんな風になったわけじゃない。長年じわじわと積み重なってきた悪習や、見てみぬ振りしてきたクサイものが、結果として最近になってどーしようもなく表に出てきただけで、その元凶を作ってきたのは、今、偉そうにあれこれ解説してる(文句言ってるだけ)あなたたちでしょ?と思うわけです。それには一切触れずに、せっかく閉鎖的な空間をブチ破って、新しい風を送ってくれようとしてる人を、「格好がダメだ」で片付けるって、これどうよ? まぁね、昔から「出る杭は打たれる」って言われますから、打たれること自体は仕方ないとは思いますけど。結局、古い凝り固まったおじいちゃんたちが選んだのは、無難なスーツ着た三木谷さんだったわけですよ。ライブドアと楽天を天秤にかけて、一応様々な角度から検討した結果、なんて表向きなんでしょうけど、私は全然信用してません。おじいちゃんたちが天秤にかけたのは、「常識(だと彼らが信じているもの)からはみ出している格好の堀江さん」と「無難に社会人ぽい三木谷さん」だと思いますよ、絶対。 と言いつつも、ライブドアよりも資金力もある楽天で将来的にはよかったのかもしれない、とも実は心の中で思ってます。私が言いたいのは、結果じゃなくて、そこに至った過程をもっと評価しなさいよ、ってことです。 と、ここまで書くと、わたくし、すっかりホリエモン派みたいですよねー がしかーし! 最近の堀江さんの言動を見ていて、気が付いたんです。なんで、新球団問題でもニッポン放送問題でも、彼の思うとおりにコトが進まないのか。アノ人、頭はいいんだと思う。創造力というかアイディアも新しくていいんだろうと思う(私にはあまり理解できないけど)。でも、決定的に「社交性」に欠けてるんです。 社交性:(1)人とのつきあいを好む性質。また、人とうまくつきあってゆける性質。(広辞苑より) 交渉には駆け引きが大切でしょう?押してだめなら引いてみろ、っていうか。だけど、堀江さんは何でもかんでもいわゆる「ごり押し」。武将で言うなら「鳴かぬなら鳴かせてみせようほととぎす」な秀吉タイプ。しかも、ちょっと独断の信長も入ってるやっかいな混合型、とでも言うのかな。そもそも、相手とうまくやっていこうなんて、思ってないんじゃないでしょうか、本当は。そりゃ記者会見では「ニッポン放送の社員様と〜リスナー様の利益を〜」とか言ってますけど、あれ本心じゃないと思う。「俺の言うとおりにしてたら、悪いようにはしないからさ〜言うこときけよ」っていう睨みを利かせてる感じに近い。 だから、古いタイプのおじさん・おじいさんたちに、拒絶反応示されちゃうわけですよ。せっかく言ってることはマトモで新しいのに、その態度が、アイディアのよさを殺しちゃってるんです。大体、あんなごり押しタイプの言うことを一度聞いたら、同じコトを二度も三度もやられそう、って誰だって警戒しますよ。そう言う意味では、日枝さんとかおじさんたちの反応も「まぁ致し方ない」のかも、とすら思えてきます。 誤解を恐れずに言えば、堀江さんって、要するに「友達がいないコンピューターおたく」なんじゃないかな。と最近特に感じます。ほぼ私の中では確信を持っていえる事柄になりつつあるくらい。とは言え、私の理論ですので苦情はご勘弁くださいませ。聞いた話では、小さい頃、ゲームを買ってもらえなかったから自分で作って遊んでいた、んだとか。そこからコンピューターとかインターネットに興味を持ったのかどうかわかりませんが、つまり、子供の頃から、外で走ったりスポーツしたり、仲間と遊んだり喧嘩したり、という肉体的なぶつかり合いをした経験がない(もしくは少ない)んだと思うんです。「子供は遊ぶのが仕事」とはよく言ったもので、そうやって同世代、年上、年下との遊びの中から、いろんなことを学びます。それが、重要な勉強なんです、社会で長い人生やっていくための。その大切な部分が欠落していたらどうなるか。その結果を、私は堀江さんに見ている気がするんです。子供が自分の意見が通らなければ、ダダをこねるか、力にまかせて押し倒そうとするか、ですよね。彼が今やってることって、まさにそうじゃないですか?確信を突かれたら「そんなこと一言も言ってないじゃないですか!」とか怒ってみたり、何でもかんでもお金で動かそうとしたり。周囲の反応に対して「想定の範囲内です」って答えるのだって、つまりは、人の話を聞く耳持ってないってことでしょ。どんなに頭のいい人だって「あ、あっちの人の意見もアリかもな」って思うことだってあるハズです。万能じゃないんだから。そのときに「あの人の言うことも理解できます」って正直に言えなくて、逆切れするのは子供のやることですよ。 今後、あの会社やあの人がどうなっていくのかはわかりませんが、(私独自の理論ではありますが)彼の性質(本質?)に気づいてしまったので、私個人的な興味(というか、何だろ、彼のやり方を応援するような気持ち?)はかなり薄れました。彼が今までと同じやり方を押し通す限り、「お金」というどうしようもない大きな力(つまり買収とか)以外で、彼の思うとおりに(しかも円滑に)物事が進むことはないと思います。もうしばらくは、このまま話題になっていくでしょうし、また別のものに手を出すようになれば、それはそれでまた注目もされるでしょうが、結果はきっと同じはずです。正直「もったいない」と思いますよ。方法は間違っているとはいえ、社会に影響を与えられる人ではあるわけですから。大人になったって、学ぶことはたくさんあります。彼もそれに気づいてくれるといいのに、と思う今日この頃です。 2005.04.17 |