いつものごとくレポという名を借りた感想文でございます。
「NO メモ」観劇で感じたことをつらつらと書きたいと思います。
どうぞお付き合いくださいませ。

 

はじめに
 
 愛しのMAが「青木さん家の奥さん」以来の主演舞台。このニュースを聞いて、私が飛ぶように喜んだのは言うまでもありません。がしかし…『シェイクスピアの喜劇』と聞いて、いささか気持ちが萎えたのも正直なところです。だってね、シェイクスピア=古典=小難しい、ってイメージがあるじゃないですか。何を隠そう、ワタクシ、シェイクスピア作品をひとっつも読んだことがありません。全く自慢できないですけど。さすがにロミオとジュリエットくらいはストーリーを知ってますが、あとは、「リア王」だとか「ハムレット」だとか「マクベス」だとか。ほとんどどういう話がわかりません。いわんや「真夏の夜の夢」をや。一応、シェイクスピアがイギリス出身なのは知ってます(さすがに)。彼の生家が残っている場所とかもわかります。それでも、どうにもこの手の分野には興味が湧きませんですみません。

 そんなわけで、いつもは飛びつくチケット合戦も「んーどうしようかな」と尻込みしていたのは事実。生屋良ちゃんの誘惑にひとまず1公演申込んでみました。でも、やっぱり意気込みがないとダメですね。初日が取れたのですが、席はまぁまぁというところで。気合いが足りなかったワタシを許して、屋良ちゃーん!

 特別にMAファンではない友人(むしろ演劇に強い人)たちから、「楽しそうだねー」「私は(シェイクスピアの中でも真夏の夜の夢が)好きだな」などとコメントを頂いておりましたが、当の本人(つまり私)は、「んーあんまり楽しみじゃないかもー」なんて罰当たりな返事をしてみたり、いまいち初日前は盛り上がりに欠けていたのです、気分的に(ホントにバチがあたるよ)。え、予習はしていったのかって?答えはNO。最近図書館によく通っているので、よっぽど訳本を読んでみようか、とも考えたのですが、ただでさえ苦手意識のあるシェイクスピア。ここは一つ、まっさらな(?)気持ちで純粋にMAの舞台を楽しんだ方がいいのでは?と思い、あえてやめました。

 果たしてやってきました初日。結局、観劇したのは初日の5月30日と、6月3日マチネの2公演。3日は、仕事でいけなくなった友人のチケットでしたので、3階席。このグローブの座席については、最後にでも書きたいと思います。



肝心の感想〜前半〜
 
 詳しいストーリーについては、おそらく皆さんの方がよくご存知だと思うので、ここでは省略します。が、本家(?)「真夏の夜の夢」とは多少違う点もあると思うので、そのあたりについてちょっとだけ。違いを説明するためにわかりやすく、今回の「真夏〜」を「MA Ver.」とでも書きましょうか。「木野花Ver.」でもいいんだけど。あ、入力が面倒だから「MA版」でいこう(笑)

 本来、「真夏の夜の夢」は4つのグループのそれぞれのあれこれが絡むドラマです。1つは「シーシウス公とその婚約者ヒポリタ」。続いて「ライサンダー(屋良)とディミートリアス(秋山)、ハーミア(黒坂)とヘレナ(生方)」の貴族4人。そして、公爵の結婚式の余興についてあれやこれやのとんちんかんを繰り広げる「庶民」たち。最後が、「妖精の王オーベロン(小林)と女王ティターニア(峰村)」。実際に、MA版「真夏」を見た方はここでお気づきかもしれませんが、この4つのうち「シーシウス公とヒポリタ」については、完全に省かれています。といっても、存在自体がないのではなく(そうすると、庶民のエピソードが成り立たなくなっちゃうから)舞台上に役としては登場しません。シーシウス公が名前だけ。その相手に至っては名前すら出てきません。おそらく、省略した部分も加えたら、とても2時間少々では上演時間が収まらなかったことでしょう。

 で、その代わりというかMA版では、物語の導入部分に現代でのお話が付け加えられています。そこだけで約30分くらいあったかな。「シェイクスピアなんだ!」と肩に力が入っていたので、初日に見たときは「…ん?いつ始まるの?てか、もしかして、もう始まってる?」くらいの感覚で違和感が正直ありました。

 舞台は高校。学園祭の当日。小林さん(以下、顕作さん)と峰村さんが先生役。その他のメンバーは皆高校生の役。出し物で揉めたり、演劇部がリハーサルをしたり、というまぁよくあるシーンなのですが、一応「真夏〜」にも設定を絡めてあるんでしょう。アッキーが黒坂さんを追い、でも黒坂さんは屋良ちゃんに惹かれていて、生方さんはアッキーをなだめる。米花・みのすけ・小宮山・池谷は演劇部の仲間、になっています。あ、いけない。マーチンを忘れてました(笑)。彼は気の弱い演劇部員です。本ベルが鳴って場内が暗転になると、おもむろに1階客席後方からトボトボと歩いて舞台へあがるのですが、初日なんて、だーれもマーチンだと気づいてなくて!(初日だから当然ですが)。多分、全員が「一応スポット浴びてるから役者さんなんだろうな」程度にしか思っていなかったはず(^^;;)が、よーく見れば、貴重な制服姿のマーチンだったから、会場は一気に笑いに包まれました。あの黒髪は、カツラなんだよね?きっと。(妖精パックは金髪なので)

 学園祭の出し物がどーのこーのとしばらく続いたあと、「オープニングセレモニーが始まります」みたいなアナウンスは入り、一旦全員ハケたあと、MAの極上ダンスが始まります。ダンスにはあとから他のメンバーも加わって、またMAだけに戻り、マーチンが一足先にハケ、最終的に3人に。最後は、嵐のような雷の轟音で3人もハケて舞台転換。妖精の森が現われて、改めてお話が始まる…という流れです。

 高校設定の場面は、「ちょっとなぁ」と思わないでもないのですが、「ま、それもいいか」と思えてしまうのは、全編通して非の打ち所がない「屋良ちゃんの可愛さ!」。これに尽きます。たとえ芝居があまり面白くなくても(実際は、もちろん楽しかったんだけど)、あの屋良ちゃんを見れるなら十分に価値がある!そのくらい、史上まれに見るキュートっぷりでした。チラシやパンフレットを見た方。あの写真の屋良ちゃんは、ちょっと襟足が長すぎる気がしませんでしたか?色も金髪っぽかったし。でも、実際は黒髪で!短めストレートで!全体のシルエットがたまらなくカワイイ!!屋良ちゃんには申し訳ないですが、「カワイイ」以外の何者でもないですね、あれは。マジで。他の形容詞が見つからないですもん。お肌も適度な肌色で白い衣装がこれまた絶品に似合う。そうそう。ここではエプロン姿なんですよー!「ママラヴズ〜」の斗真くんのようなヒラヒラレースエプロンじゃなくてね、シンプルな形の。悪いけど、黒坂さんより似合ってました〜(病)。あーもう!これまで数々のイカチぃ屋良ちゃんをあきらめずに(?)見守ってきてホントーに良かった!あぁ、私たちの努力(?)がやっと報われたわ…(感涙)。そんな感じすらします。光一王子ソロコン時も可愛かったですが、黒髪にしたことで、一層べっぴんさんっぷりがUP↑UP↑。もーっ!(身もだえ)ビバ屋良朝幸。これからもついていきます、どこまでも。

 屋良ちゃんのお姿については、ひとまずそんなモンで(十分ですか?笑)。MAといえばやっぱりダンスなわけで。このオープニングのダンスはヤバイっす。超クール。生田さんの日記では「やっぱりMAは上手いなーって思った」などと、簡単な説明で片付けられていましたが(←別に恨んでいるわけではない)、甘い。甘いぞ、生田さん。あの4人だからこそ、あのダンスができるんだってこと、お忘れじゃないですか?ダンスといっても、普段MAが得意とするようなジャンルではなくて、もっとこう…んー表現が難しい。まず、音楽が違う。ヨーロッパ風?(全然違うし)そのままオペラの1シーンにでもなってしまいそうな。イメージとしては、操り人形(振り付けにMAが操られる感じの振りが入っていたから、ってのもありますが)。色で言うと黒に近い深緑のような。そう考えてみると、この曲の後に転換で出てくる、森の雰囲気に実に合っているともいえますね。そういう見方抜きで単純にMAのダンスナンバーとしてみても、十分に素敵です。ちなみに衣装は、白上下スーツ。この時点でもう骨抜きでしょー?(笑)更に帽子もかぶっています。そのせいで3階席からはお顔が全然見えませんでした。残念。屋良ちゃんは確か帽子の下にバンダナ…してなかったっけ?(王子コンの衣装と混同してる可能性あり)あとは、途中からイスを使った振り付けになります。これもまたイイっ!何だか絶賛になってますが、しょうがないんです。だって良かったんだもん。衣装も振り付けのイメージも曲も、全部良かったんだもん。途中から参加してくるほかのメンバーも、よく振り付けをこなしていました。黒坂さんはちょーっと足元が怪しげでしたけど(苦笑)。それでも、あの難しい振り付けをよくまとめているな、と感心しました。決して、「青木さん家〜」での顕作・河原・坂田トリオのようなダンスではありませんので!(あれはあれで必死さがよかったけども・笑)



肝心の感想〜中盤・後半〜
 
 「真夏の〜」本来のストーリーに入ると、途端に口調がシェイクスピアに変身します。特にアッキーと屋良ちゃんは貴族の役なので、こっぱずかしいような愛の言葉も、罵る言葉も全部シェイクスピア〜ンなセリフ回し。さぞかし稽古に苦労したことでしょう。屋良ちゃんとアッキーはハーミア(ヘレナも)を巡って対立するわけですが、本番前から屋良ちゃんが言っていたように、身長の差に負けないようにかなり頑張っていました。MAファンとしてはそういう部分も含めて、あの二人が対決するシーンは非常に楽しめました。ハーミアと駆け落ちする場面よりも、アッキーとの対決の方が断然生き生きしているのは気のせい?(^^;;)二人の対決は本当に笑えるポイントが満載。その後に、ヘレナも交えて「どちらがヘレナを愛しているか」といった勝負(?)が続くのですが、そこもまた楽しい。お互いにヘレナに近づかないように牽制する動きが、まさにあうんの呼吸で。まるでダンスの振り付けのようなんです。流れるように動けるのも、あの二人だからこそかな、と。更には、一緒にバレエまで踊ってしまうし!二人が並んで、空中で足を交差させるバレエの技をやったときは、拍手喝采&爆笑でした。優雅かつ滑稽みたいな?中でも特に私が好きなのは、二人が対決場所を探して去るところ。確か、屋良ちゃんが「ついて来いっ!」ってアッキーに言い放つんですが、アッキーは「いや、並んで歩こう。ピッタリくっついてな!」とか言い出して、二人で押し合うように寄り添って(?)ハケていくんですよ。それが身長差もあって、たまらなく笑いを誘うんです。くっついてハケて行ったからには、当然そのままくっついてまた登場するわけで(笑)。実は、この二人、すごくいいコンビなのかも?

 ボトム(パナ)含む庶民のシーンは、最後の喜劇を披露する場面を覗いて、ちょっと散漫な印象でした。特に最初に登場して配役を決めるくだり。それぞれがどの役に適しているかオーディションをする、ということで、一人ずつライオンの真似をしたり、男っぽさ、女っぽさを演じてみたりするのですが、ここがちょっと…。男っぽさ・女っぽさを出す演技は日々アドリブだったようですが、全員が面白いアドリブ、というわけにはなかなかいかないようで、特にフルーティー(小宮山)は見ていてツラかったなぁ。あ、この場面ではアンナ(池谷)もツライかも…最後の喜劇が最高に笑えるだけに、庶民のこのオーディションシーンと、森の中での稽古シーンは見ている側のテンションをよくも悪くも下げてくれたかな、と思います。誰が悪いってわけじゃないですよ?だって、このシーンは原作にあるんですもん、仕方ないです。

 ボトムはロバ男になって妖精の女王・ティターニアに惚れられてしまうので置いておくとして、他の庶民3人はもう一役あります。それが妖精。ティターニアに使えているようで、クウィンス(みのすけ)がクモの糸、フルーティーが豆の花、アンナが辛子の種なのです。この役柄の時の3人の方が断然面白いんですよね〜原作には(多分)ないオリジナルのキャラクターだからでしょうか。

 ヘレナは芝居の中の笑い以外の部分をすごくビシッと締めてくれる存在でした。役柄的にも、急に態度の変わったライサンダーとディミートリアスに怒りを表す必要があるので、当然といえば当然なのですが。屋良ちゃんとアッキーの争いがコミカルな分、真面目に(?)怒るヘレナがいてこそ、コミカルさが引き立つんだと思いました。そんなヘレナが一番会場を盛り上げてくれるのは…逃げるアッキーを追いかけて追いかけて追い掛け回して、最後にはアッキーに飛び掛って羽交い絞めにして何とか逃げないように掴まえておこう、とするシーン。初日からすでに本気モードで羽交い絞めにしてました。やっと逃れたアッキーもマジ疲れでハケていくし、その後のヘレナのセリフ「疲れたぁ〜」がセリフじゃなかったですから(^^;;)。3階席で見た日(4公演目かな?)は、どうにかしてヘレナから逃れようとするアッキーなんですが、いつにもましてヘレナがぜーったいにあきらめない!そうしたら、とうとうアッキーはヘレナの靴をいじり始めて。何かな?と思っていたら、必死に右の紐と左の紐を一つに結んで歩けないようにしてた!(笑)しかも、捨てセリフが「この次は固結びにしてやるからな!」でした。これにはヘレナも笑ってしまったようで、もちろん会場も爆笑でした。アッキーと生方さんはこのシーンで一番体力を消耗しているに違いない。お疲れ様です…

 残念だったのは、ハーミア役の黒坂真美さん。オープニングの現代シーンではすごく可愛かったのですが、本編での衣装とカツラが彼女の可愛らしさをなくしてしまったように感じました。別に地毛で十分だったと思うんだけどなぁ。衣装はヘレナと対になっているような形なんですが、ヘレナがショッキングピンクの強い色合いなのに対して、ハーミアは薄いオレンジ色なんですよ。他の生地は白で。何と言うか…これも散漫な印象になってしまってた気がします。だったら何色がいいんだ、と言われると困っちゃいますが。。。この色合いにするならせめて、衣装のシルエットをもっと変えたほうがいいのかも。動きやすさ第一とはいえ、ハーミアはライサンダーとディミートリアスから思われる役なので、もう少し貴族の女性らしいフワッとしたものとか。あとで身長がヘレナより小さいことを言われて激怒するので、おしとやかな女性、とは違いますが、それでも衣装のイメージはヘレナともう少し差をつけたほうが、一層「激怒」が引き立つんじゃないかなーと。今回が初舞台だったそうですが、お芝居部分はあまり多くないのでその辺はなんとも言いがたいです…が、本編の最後に、庶民の喜劇を元さやに収まったハーミアとライサンダーが仲良く鑑賞するシーンがあるんですが、そこでの二人は本当に可愛らしさ満開です。あ、やっぱりちょっと屋良ちゃんが華麗さでは勝ってるけど(笑)

 小林顕作さんはもう言うことないです。「青木さん家の奥さん」でMAと共演していただいてから、ずっと気になっていました。今回もまたMAと(今回はほとんどマーチンと)絡んでもらえて嬉しい限りです。顕作さんは芝居としても妖精の王・オーベロンとして要所要所を締めてくれていますが、役者の団結と言う意味でも、すごく中心になってくれたんじゃないかと思います。MAの信頼は100%だと思うし。何より、顕作さんは面白い!あの「ちょっとダルそうでいて実は必死な笑い」は一体何なんでしょう?(笑)。「コンドルズ」(←顕作さんが所属するダンスユニット)ファンの友人にも、今回「真夏〜」を見てもらったのですが、「顕ちゃんサイコー!」と叫んでました。ホントにそう思います、私も。顕作さんの存在って、ナンバーワンじゃないんだけど(やっぱり私は屋良ちゃんファンだからね)、でもいつまでも後を引く面白さっていうかそんな感じ。忘れたくても忘れられないー!みたいな?病み付き、とも言う。今回の妖精の衣装も、カワイオカシくてね〜なんで妖精の王なのに、お尻に蜂みたいなボコンとしたのつけてんの?!妙に似合ってるし。そうそう。ふと今思い出した顕作さんのアドリブ。顕作さんが1階客席後方から出てくるシーンがあるんですが、お客さんとしては「MAの誰かが出てきてくれたら嬉しいな」って雰囲気なわけですよ。それを顕作さんも感じてるから、毎回「MAじゃなくて悪かったな!」と悪態をわざとついてくれるんですが。初日だったかなぁ〜確か。「でも、俺だってある意味MAなんだ!『ま』じで『あ』たまいい!」と爆笑を取ってました。さすが。何があってもただでは終わらせないあたりが素晴らしい。天性の才能でそういう雰囲気を身につけている人ですね、顕ちゃんは。また機会があったら、ぜひMAと一緒に!!(MAがコンドルズ観に行くのもいいかもー)

 おっといけない。またしてもマーチンを忘れるところでした。マーチン演じる妖精・パックはホントによく動き回っていて、あまりに舞台のセット(段差あり)を飛んだり跳ねたりするもんだから、途中で足を踏み外したりしないかと実はヒヤヒヤしながら見てました。顕作さんとの絡みも本当に楽しそうにやってましたね〜いたずら好き、という設定が見事に当てはまってたんじゃないかな。舞台の最初と最後もマーチン高校生が出てくるし、まさにマーチン大活躍の「真夏〜」でした。

 庶民の喜劇も終わり真夜中、最後の最後に全員が踊る場面があるのですが、ここはもうひたすら楽しそうな屋良ちゃん!笑顔満開で見ているこちらもニンマリ(←怪しい)してしまいます。時折みのすけさんや顕作さんとアイコンタクトしているようで、更に極上の笑顔になります。いやぁーし・あ・わ・せ。なーんであんなに屋良ちゃんの笑顔は素敵なんでしょ。雑誌とかで見る作り笑いじゃないからかな。ホントに嬉しそうに笑うからねー屋良ちゃん。昔、歯を矯正してた頃って、歯につけているブリッジを気にしてか、笑うときはいつも口元を手で隠してましたよね?あれはあれですんごく可愛かったんだけども(^^;;)、やっぱりどこか遠慮してる風な笑顔だったような気がします。それがいつからか、自然に本当に楽しそうに笑ってくれるようになって。そんな屋良ちゃんが見れてホントに嬉しいですよ、私。いい仲間といいお仕事してるんだな、って。これからもその笑顔が自然に出るような、素敵な出会いがあるように祈ってます。

 カーテンコールでは初日からスタンディングオベーション。一体何回カーテンコールがあったんだっけ…?4〜5回あったんじゃないでしょうか。客電が上がっても誰も帰るそぶりを見せませんでしたからね〜もちろん私も。で、最後の最後にMAが4人で出てきて、リーダーマーチンがご挨拶。この挨拶は結局その後も毎回続いたようで。毎回マーチンだとばかり思って観に出かけた4日目。何と一歩前に出てきたのは屋良ちゃん!あー3階席でも来てよかった(涙)。しかも、初日にはMAメンバーだけだったのが、この回は出演者全員が揃っていて。あー屋良ちゃん…(うっとり)むしろ3階席でよかったのかも。もしこの時1階席だったら、屋良ちゃんを小脇に抱えて逃走してたかもしれないし!(笑)

 ちなみに、屋良ちゃんの噛み噛み天然オトボケご挨拶はこんな感じでした(曖昧記憶より)。まずお決まりの「本日はご来場いただき〜」みたいなお礼の言葉があります。が、さっそく天然の屋良ちゃんは「真夏の夜の夢」と言うべきところを、「真夏の夢」と略して言ってしまい、みんなから「そんな略仕方ありかよ」と突っ込みをいただきます。その後は開き直ったのか、「ホントにね、MAはシェイクスピアが始めてでね」みたいに急に口調が砕けた感じに。マーチンの制服姿を「新しい」「二度と見れない」「貴重」と言ってたなぁ、確か。「4回やってきたんですが、まだ緊張感が取れません」というと、顕作兄さんに「持ってた方がいいんじゃないの?」と突っ込まれ、逆に「前回の『青木さん』から一緒の」と改めて紹介されると照れたように嫌がる顕作さん。微笑ましすぎるっ!最後には、ちゃっかり「千秋楽まで頑張ります。またご来場される方はお待ちしております」みたいな宣伝もしたりして。パンフレットの紹介文のように「やんちゃな末っ子的存在」っぷりを発揮していました。パンフでは「蝶のように舞い、蜂のように刺してみせますよ!」と言っていた屋良ちゃん。見事に刺されたのはディミートリアスのアッキーじゃなくてワタクシでしたわ〜全身刺されまくりでもう完敗。ま、屋良ちゃんの毒ならいつでも大歓迎ですけど(重症)



気になってること
 
 会場中から薄く流れていたBGM。そして劇中の音楽(特に、ラストに皆で踊る場面)がすごく気になっています。何系と言えばいいのか全くわからないんだけど、イメージとしてはポルトガルとかトルコとかあっちの感じ(どっちだよ)。ラストのダンスとカーテンコールの曲は同じ曲なのですが、踊りたくなるようなリズミカルな曲でしたよね。どっかの民族音楽っぽい気もしたけど…使ってる楽器がこれまたはっきり「何」って言えないんだよなぁ…少なくとも現代の管楽器やギターではないような。もっと古い音っていうか。あーもう!説明できない自分が歯がゆい。ちなみに、会場中に流れていた曲たちは、バグパイプのような音色でした。バグパイプ=スコットランド、とも思ったんですが、スコットランドのバグパイプのような哀愁とか悲壮感は全然なくて、音色だけを取り出して明るさ・軽さを加えた感じの曲たちでした。

 すんごく気になったので、帰ってきてからパンフのスタッフ一覧を眺めて見たのですが、音楽製作の人の名前がどこにもなくて。普通、オリジナルで書き下ろした曲だったら音楽:○○って出ると思うんですよね。それが載ってないってことは、全部既存の曲だったのかな、と。そうなるとあとは制作側に聞いてみるしかないんでしょうねぇ多分。よっぽどね、会場で聞こうかなと思ったんですよ。でも、グローブ座にはちょっと因縁がありまして…(「青木さん〜」でチケットトラブルに巻き込まれた)あんまり目立ったことはしたくないな、という心情から、直接尋ねるのは諦めてしまいました。まぁ、「向こうはこっちの顔なんて覚えてないよ」とみんなに言われるし、そうだろうと自分でも思うんだけども(こちらは名乗ってもいないわけだし)。でもね、経験上言うと、意外と覚えてるもんなんですよね、何かヤラかした人のことって(私がヤラかしたわけじゃないけど、相当食い下がったからね〜あんな思いは二度とゴメンだ ^^;;)。そんなわけで、気になりつつもお蔵入りの案件となってしまいました。「エドガーさん〜」で使われていたみたいにたまたま私が知ってる曲だったり、なんて偶然はめったにないのね…無念。

 ちなみに、上記以外の場面転換のときに流れていた曲も、すごく好きでした。こういうのも演出家が探してくるのかしら?それとも、イメージを伝えてあとは助手さんが探すのかしら。だとしたら、木野花さん、ナイス選択!ありがとうっ!



ちょっとだけシェイクスピア
 
 シェイクスピアなんて読んだこともないし、小難しそうで読む気も起こらない。と頑なに拒否してきた私ですが、感想をこうやって書くに当たって、全くの無知では言いたいことも言えないし、と急遽図書館でシェイクスピア関連の本を探してみました(訳本は今後も読みません。あくまでも関連本)。でも、大量に出版されている中からお目当てを探し出すのも一苦労なので、まずはパンフレットで紹介されていたものを検索してみることに。シェイクスピアの関連本は3冊紹介されていたのですが、その中で蔵書として見つかったのは「シェイクスピアを楽しむために」でした。全くシェイクスピアを読んだことのない私でも大まかなあらすじが説明されているので助かりました。

 そうやって探してみると、面白い本をもう一つ発見。その名も「シェイクスピアの英語で学ぶここ一番の決めゼリフ」。彼の全37作品の中から77本の名文句をピックアップして解説している本です。

 例えば。ハムレットに出てくる文句「生きるか、死ぬか、それが問題だ」。英語で言うと「To be, or not to be,that is the question.」となります。どっかで聞いたことあるフレーズだなぁ…(滝ツバ?)。「ブルータス、お前もか?」なんてセリフも有名ですね。これはジュリアス・シーザーでの文句。これはなぜか原文でもラテン語で「Et tu, Brute?」なんだそうです。あえて英語で書くと「And you, Brutus?」に。

 さっそくこの本を借りて、「真夏の夜の夢」に出てくる名文句とやらを探してみました。ありましたよー5つも。せっかくなので紹介してみます。

1.The course of true love never did run smooth, ....

  まことの愛がたどるのはきついデコボコ道。

 これはMA版「真夏」にはないシーンでのセリフ。ライサンダーはハーミアと思い合っていて、当然結婚したいと思っているのですが、ハーミアの父親はライサンダーが気に入らない。アテネの法律では親が「OK」しないとその娘は結婚できないそうで、そんな状況の中でライサンダーがため息まじりに呟くことばがこれ、なんだそうです。こんなセリフ、屋良ちゃんに言ってもらいたかったかも(エヘ)

2.Love looks not with the eyes, but with the mind, ...

  恋人の姿は目ではなく、心のなかでつくられるもの。

 これもMA版では出てこなかったです。MA版では、ヘレナはハーミアに比べて身長は高いものの、それ以外の容姿は良くない、という設定になっています。それなのに、惚れ薬を塗られたライサンダーとディミートリアウがヘレナを褒め称えるから、ヘレナは怒るわけで。ですが、原作ではヘレナの方が「誰もが認める美人」だったんだそうです。自分よりスタイルが劣るハーミアの方がなぜかモテモテで、「一体どういうことなの?」ということで言ったセリフが↑のもの。この本、ご丁寧なことに、この文章に含まれる「not〜but...」が、受験必須熟語です、とまで教えてくれています。こんな構文ばっかり覚えようと必死だったから、私は大の英語嫌いになったのさっ。構文なんて金輪際アバヨ!(と言えたらいいのだが…笑)

3.Use me but as your spaniel, ...

  私をあなたの飼い犬だと思って。

 やっと出てきました。これはMA版でもヘレナがつれないディミートリアスに言いましたね。セリフはうる覚えですが、「私を好きなように使って。スパニエルのように。蹴っても叩いてもいい。逃げてもいいから、その代わりあなたを追うことだけは許してね」といった感じだったと思います。ヘレナが「スパニエル」とそのまま単語を使ったので私もこのシーンはよく覚えていました。スパニエルというのは「スパニエル犬」という猟犬のことで、シェイクスピアの時代には高級ペットとして飼われていたようです。解釈としては、「他人に媚びを売る人間」という意味のようで、シェイクスピアが多用していたとか。

4.What fools these mortals be !

  こいつら人間ときたら、ほんとアホみたい!

 んー間違いなくパックのセリフですね。全く同じセリフではなかったですが、似たようなことをMA版でもマーチンが言っていた気がします。場面としては、パックが間違えて惚れ薬をライサンダーに塗ったせいで4人が「好きだ嫌いだ」と大騒ぎ、の部分。自分でイタズラをしておいて、「ほんと人間でアホみたい」と(確か)嬉しそうに叫んでました。見慣れない単語「mortals」は名詞で、「(命に限りのある)人間」という意味。反対に、「immortals」が「(不死の)神々」という意味になるようです。めったにお目にかからない単語ですね。

5.Give me your hands, if we be friends, And Robin shall restore amends.

  友達ならば、お手を叩いてくださいませ。拍手のお礼はちゃんと妖精ロビンがいたします。

  これもパックが最後(エピローグ)に言うセリフだそうです。MA版でも、高校生衣装のマーチンが一人スポットライトを浴びて、最後の言葉を言ってましたね。ただ、↑のようなセリフはなかったと思います。「今宵、ここでご覧になったことは夏の夜のうたた寝、夢、幻にすぎない…」とか何とか…(曖昧)

引用・参考文献
シェイクスピアを楽しむために/阿刀田高 著/2003
シェイクスピアの英語で学ぶ ここ一番の決めゼリフ/中野春夫 著/2002



もうちょっとだけシェイクスピア
 
 シェイクスピアついでに、というと失礼かもしれませんが、もう少し関連のお話を。パンフレットには関連本のほかに関連作品映像も紹介されていました。その中に「恋におちたシェイクスピア(Shakespeare in love)」という映画もありまして。ほとんど映画を目にしない私が、なぜか(DVDで)見たことがあるという…理由は簡単で、イギリス滞在中に学校の課外授業で見たのです。というのも、この映画を見たことがある方、よーく思い出してみてください。物語は終わりラストシーン〜エンドロールにかけて流れる映像。広く、ひたすら広くどこまでも広がる砂浜の映像が流れます。ここまで広い砂浜は日本にはないだろうな、と思うほどの。その浜が、私が滞在していた街から車で1時間半のところにあったのです(Holkhamという所)。日本で言うと同じ県内に、という感じでしょうか。映画に使われたとあって、それなりに有名な場所のようでした(ホストマザーも知っていたし)。で、これまた夏の課外授業でそこを訪れる機会がありまして。映画を先に見たので私も興味があって参加してきました。感想は…とにかく広い。というより、遠い。これが最初にして最大の印象です。このビーチは景観を保つために、砂浜には一切建物を建ててはいけないことになっているそうで、ビーチにつき物のお店はもちろん、トイレなんかもひとっつもありません。ありていに言えば、「だだっぴろい何もない砂浜」です。そんなわけで、チャーターしたバスで訪れた私たちも、かなり遠い駐車場から歩かなくてはなりません。それがまた、えっらく遠いんです。目の前に砂浜が広がってるんですよ?でも、まずもって浜辺が広すぎて肝心の海が見えない!想像できないですよね、これって。白い砂と青い空しか見えない。マジかよ…当時の私は「Oh, my gosh!」くらい叫んでたかもしれませんが(苦笑)。黙々と歩きつづけることどのくらいでしょう。軽く30分は歩きました。それでもたどり着いたのは一番陸寄り。やっとこさ目的の海らしきものがはるか彼方に見えてるけど…?ってくらい。さすがにみんな歩き疲れて、海へダイブ!なんてとんでもなくて、まずは腹ごしらえのお昼でした(笑)。やっと一息ついてから重い腰を上げ、水を求めてまた歩く。10分も歩いたでしょうか。念願の海!波!しぶき!

 とね、散々熱く語っても、「うそだー」って思われるとそれも悲しいので、手元にあった証拠写真を携帯のカメラで撮ってみました。あとでスキャンしてちゃんとした画像を載せてみたいと思ってますけど、ひとまずこれで想像してみてくださいませ。


 わかりますかね〜荒い画像で申し訳ない。遠くに濃い青色してる細いラインが見えますでしょ?あれが海です。どんだけ広いねん!って話です、ホントに。ついでに話しておきますと、訪れた季節は確か…7月上旬。夏のはずですが、そこはイギリス。そこそこに肌寒くて、私のいでたちは長袖のシャツにジャケット。さらに首元がすずしいのでバンダナまで出動させてました。がしかし、さすがイギリス人。こんなに晴れてる日は珍しいのか貴重なのか…引率してくれた先生(男性)は、なんと泳いでましたっ。マジかよ…しかもクロールで海を横切ってた(笑)。更に、この浜辺。なんとなんと、ラ族パラダイスだったのでっす…(絶句)。私たちが腰をおろしていた場所からは離れていたんだけど、確かにあちらに見えるのはラ族の皆様…いや、私もね、光一王子がラ族だってことは知ってましたけど、王子の場合はお城でラ族なわけだから問題ないわけで。南国のビーチならいざしらず、まさかイギリスでホンモノのラ族を目にすることになろうとは思ってもみませんでした。あちらの方たちって体型がどうであれ気になんてしないのね。てか、むしろいやでも目に入ってしまうこっちの身にもなってくれ、って話で。恥ずかしい、とかないんですね、多分。せっかくの太陽を浴びてなんぼでしょ?くらいの勢いですよ。いやはや恐れいりました…そんなラ族の方々を発見して、顔をしかめる人、「ここからじゃ見えない」と近寄っていく人、「あら、そんなの当然よ」くらいで気にもとめない人。国柄なのかその人の持つ性格なのか、様々な反応が見られて、そういう意味では面白かったです。わ、私?!確か当時の日記には「見ちゃった。でも見たくて見たんじゃなくて、視界に入ってしまった」とか何とか書いた気がします。ホントですよ、本当。

 以上、本筋から反れてしまってごめんなさい。私の持つ唯一のシェイクスピア実体験だったので、記録も兼ねて書いておきたかったのです〜。お付き合いありがとうございました。



長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
舞台観劇にあまり慣れない私ですが、
MAのおかげでビミョーなシェイクスピアデビューを果たしました。
こういうささいなきっかけでも
今までの自分にない新しいことに出会えることが
彼らを応援しつづける原動力になっているのかも。
もちろん、カワカッコいい屋良ちゃんの魅力がイチバンですけども(^^;;)

それでは、また次回、多分「スカパン」でお会いしましょう…(多分ね、多分)

 

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