FEP LIVE REPORT
2000/03/10 京都NEGAPOSI
<曲順リスト>
-------アコースティックセット--------
1.奥さん(ラテンアレンジ)
2.灯台守になった江上さんの歌
3.白梅町の歌
4.オレンジ
5.ミスターメキシコ(カントリーアレンジ)
-------エレクトリックセット--------
6.アルファベットの歌
7.恋の回送列車
8.プラスティックラヴァーズ
9.つぼみ
10.まるで何もないみたい
11.遠来(事情により中止)
12.フラメンコ刑事 〜お姉さんは裏切り者〜
13.キャバレー
14.松ヶ崎の駐車場の歌
15.上賀茂ブレイクダウン(仮)
16.お兄さんは働き者
アンコール
----------アンコール---------------
17.アルファベットの歌(REPRISE)
18.くじらの歌
19.九月ともなれば彼女は
FEPのライブの構成は、前半アコースティックセット、
後半はエレキセットという二部制でなりたっている。
アコースティックセット一曲目は、エレキセットのロックスタイルから
ラテンテイストのアレンジにガラリと姿を変えた「奥さん」で
スタート。谷山の小気味よいピアノのフレーズが光る。
二曲目はもはやアコースティックセットの定番となった
「灯台守になった江上さんの歌」。この曲の登場人物のモチーフとなった
江上さんはこの春から東大生になったとかならないとか。
もう毎度おなじみとなったこの曲のソロでの笠間の芸は、今回は
「ただ水を飲む」という何とも人をくったものであった。
もしかして芸のネタがつきたか!?
左端の尾坂氏(男前)が持っているのはピアニカ
三曲目、白梅町の歌では歌い出しを大げさなオペラ風に変化させるという
細かなバージョンアップを行った。おお!と観客の数人から反応があった。
四曲目は、ドラム・ピアノの谷山作曲、笠間作詞のオレンジ。
この曲には、フルカワの誕生日に笠間が歌詞をプレゼントするという
エピソードがある。戦場のメリークリスマスを思わせるピアノが泣かせる心憎い佳曲。
五曲目は、これまたエレキセットのロックスタイルから
カントリーテイストのアレンジにガラリと姿を変えた「ミスターメキシコ」。
メキシコ、というイメージを連想させるためにさまざまアイディアが出され、
イントロの効果音を用意するためにフルカワ・谷山はライブ前日に
十数本ものビデオから五時間をかけ効果音を編集した。しかし、
サボテンや、ラテンハットのひげ親父のイメージをどう勘違いしたのか
フラメンコギターや西部劇の銃声、さらには谷山の馬の口まねなどが用意された。
総計10秒程度。その5時間の作業で10秒、その効率の悪さには驚きを隠せない。
効果音に客席から苦笑が起こるも、曲への反響はすこぶる良く、
FEPお得意のハーモニーが十分に堪能出来るアレンジが光った。
効果音の効果のほどは想像にお任せする。
さて後半のエレキセットに移り、
一分にも満たないがドライブ感抜群の「アルファベットの歌」でスタート。
某有名曲に酷似したアレンジが一部に大受け。
本人らは完全にオリジナルと勘違いしているあたりが成功の秘訣か。
続いて二曲目は人力ディスコビートもどきの「恋の回送列車」。
人力ディスコビートもどきといえばローリングストーンズの「MISS YOU」が
有名だ。「MISS YOU」には男性ばかりで歌う奇妙かつセクシーな
合いの手コーラスが挿入されているのだが、FEPも負けじと合いの手コーラスを
「イェイ・イェイ・イェイ」と披露。しかし少しもセクシーではない。
このコーラスには客席からのかけ声もちらほらと聞こえるようになってきたようだ。
(どうやら一部のファンのあいだでは振り付けも存在するらしい。)
三曲目はプラスティックラヴァーズ。間奏で笠間は、客席に向かい
「イェー、といったら心の中でイェーと叫んでくれ!決して声は出すな!」
とコール&レスポンスを強要。叫ぶな、というコール&レスポンスは前代未聞。
叫べと言っても叫ばない恥ずかしがりの日本人気質に対し、
叫ぶな!といえば叫ぶであろうと読んだ笠間の作戦であろう。
ちなみに反応はゼロ・・・叫ぶな、という試みが成功したと喜ぶべきか否か?
四曲目、つぼみ。
ニールヤングを意識したフルカワはニールヤングになりきれない
消化不良気味のギターソロを披露。まるで<下手くそな>ジョージハリソン。
五曲目は、ライブでは久しぶりの演奏となる「まるで何もないみたい」。
これもアレンジが変わるのでは?という噂があったが、オリジナルアレンジで演奏。
FEPお得意の安定したコーラスを聴かせる。
←中止になる前の歌う気満々のフルカワ氏(半人前)
六曲目は、レゲエ調の「遠来」・・・・の予定が、
フルカワのど忘れにより中止。結局この日のライブでは演奏されなかった。
フルカワは演奏中止が初めての試みだったために少し嬉しそうであった。
完全に喜ぶところを間違っていると思うのだが?
真剣にドラムをたたく谷山氏(一人前)
七曲目は、「フラメンコ刑事(デカ)」
谷山作曲の、ルビーの指輪(ex.寺尾聡)や泳げタイヤキ君(ex.子門真人)のような
70年代歌謡曲テイストをもつ印象的な曲。
笠間が以前に作曲した歌に「ラーメン刑事」(未発表曲)という歌があるのだが、
その姉妹編として作られた。ちなみに副題には「お姉さんは裏切り者」と
名付けられており、FEPの「お兄さんは働き者」という曲の従兄弟にあたる、
という家系図が出来上がっている。
八曲目、これも谷山作曲の「キャバレー」。凶暴なベンチャーズといった趣だ。
ライブ終了後、あの曲を弾きたいので教えてくれないか、というひとがいた。
フルカワは以前にも数人に同じ質問をされたことがあるらしい。
←真剣にベースを弾く笠間氏(男前)
九曲目、比較的新しい、笠間作詞作曲の「松ヶ崎の駐車場の歌」。
笠間の書く歌詞はいつも現実と虚構を行き来するイメージをもつが、
実際に笠間は現実生活のなかでふとトランス状態が訪れたときに
歌詞が出来るという。最近極度に忙しい彼はなかなかそのような
状態がなく、歌詞に関してスランプ気味であった。
しかし笠間は、この曲の歌詞を<生活に根ざした状態をストレートに綴る>という
手法で書き上げた。一見語呂合わせのように思える歌詞を良く聴くと
かれの心境が良く出ており、興味深い。
サビの部分を、わざと「What's gonna feel like me?」と滅茶苦茶な
英語で歌うところに彼の表現センスの良さが感じられる。
10曲目はフルカワ作曲笠間作詞の新曲「上賀茂ブレイクダウン(仮)」。
ライブ前日に歌詞が出来、楽屋でタイトルが付いたこの曲、
フルカワはメロディーが渋い!と自画自賛してるが、
演奏・アレンジともにまだ課題が残った。今後の完成度のアップに期待。
楽屋で歌詞を書く笠間氏
11曲目、FEPの定番となっている「お兄さんは働き者」。
勢いがあるためいつもは一番先にやっているこの曲を最後に持ってきたことで
ライブは大きな盛り上がりをもって終了した。
そしてアンコール。
FEPの面々はいつも<自分たちで勝手に>アンコールを行う。
誰もアンコールへの期待などしていないのにも関わらずだ。
今回はアルファベットの歌・・・・エレキセットの一曲目に
行ったにも関わらず同じ曲を演奏・・・。しかし、アレンジが
微妙に違う。FEPの面々はこの曲のバージョン違いを沢山作っているようだが
あっというまに終了するために、だれも気づかない。
次回はどのようなアレンジをするのであろうか?
終わると同時にさらに<自分たちで勝手に>アンコール。
フルカワは勝手にカウントを数え始めクジラの歌のイントロを弾き始める。
いつになくテンションの高い笠間の熱唱でアンコールも終了・・・とおもいきや、
またまた<自分たちで勝手に>アンコール。
フォークギターを携え、ステージにもう一度上がり演奏したのは
「九月ともなれば彼女は」。
やはり最後はFEPとくいのコーラスだ。
深い残響音とともに、今度こそ本当にライブは終了したのであった。
演奏した曲は総計19曲(実質18曲)。
FEPの面々は、みんなが最後まで聴いてくれたことに深い感動を充実感を得て
ステージを後にした。
<HOW DOES IT FELL? 〜ライブの感想〜> TEXT BY フルカワ
前日・前々日の睡眠時間が極度に少なかったために演奏は
ひどかったのですが、なぜか歌が気持ちよく歌えました
気力が充実していたからでしょうか?