
ビギナーズ (Movie leaflet of BEGINNERS)
1986年6月7日発行
東宝出版・商品販促室
イギリス映画
1時間47分
日本ヘラルド映画配給
監督 ジュリアン・テンプル
原作 コリン・マックィネス
Director JULIEN TEMPLE
Based on the novel by COLIN MACINNES
ロンドンがごきげんにスイングしはじめた頃,ソーホ一のティーンエイジャーたちは,ビギナーズと呼ばれていた。これは,そんな若者たちの物語(ミュージカル)だ。
1958年,この夏ロンドンはいつにな〈異常な暑さだった。そんなある晩,コリンは10代最後の年を,めちやくちや楽しもうと,ネオンきらめ〈ソーホーの街へ飛ぴ出した。ストリップ劇場やカフェが並ぴ,ダンディな男たちや売春婦がたむろする中で,コリンは仲間と出会う。みんな可能性にあふれた若者たちだ(アプソルート・ビギナーズ)。上着のポケットを札束でふくらませているのはロンドンで一番若いハスラ−,16歳のウィザード。ミスター・クールは,トランペットを抱えた最高に決まってる黒人。おしやれなホップライトはゴシップ情報屋。ビッグ・ジルはレズビアンで,そのグラマーぶりはジェーン・マンスフィールドをしのぐ。そしてわれらがコリンはプロのカメラマン志望。全員そろったところて゜,目指すはジヤズ・クラプ,シェ・ノーパディ!ボウイは、広告代理店の悪徳の経営者を演じ、主題歌ビギナーズ、ザッツ・モティベーションを歌います。
表紙 |
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![]() 裏表紙 |
スクリーン (1986年6月) 175ページから
映画でも華麗な活躍を見せるロック界のスーパースター
デービッド・ボウイ David Bowie大森 さわこ
◆この夏,ボウイ映画が2本登場
デービッド・ボウイのファンにとって,今年の夏は久しぶりにワクワク,ドキドキのシーズンになりそうだ。それというのも彼の二本の新作映画がドンと公開。それに加え,この二本のサントラLPで,新曲を披露と、”目も耳も”楽しめる夏がやってくるからだ。
まず最初の一本だが,こちらは音楽ファン待望の青春映画「ビギナーズ」。50年代のロンドンを舞台にしたミュージカル調の映画だが,監督がプロモ・ビデ才界の鬼才といわれるジュリアン・テンプルだけあって,画面はカラフルなMTV調。で,このキラキラしたネオンみたいな映像の中の悪徳実業家に扮したボウイはめいっばいスノッブ男をきどって,タップダンスを披露。ま,あんましうまいとはいえない踊りだけど,かつては宇宙人ぽかったボウイがめいっぱいハリウッドのミュージカル・スターをきどってがんぱってる姿は,なかなかほほえましいものがあります。テーマ曲”ビギナーズ”はこの手の大作の主題歌にしては,わりとシブい上がりだが何度か聞くとけっこう味わい深い仕上がり。ボウイの新しい音が聞けるのは,よく考えてみると2年前のLP『トウナイト』以来,久しぷりだよね。そういえば,あれから出たヒット曲“プルー・ジーン”のプロモ・ビデオはテンプルさんが手がけてましたな。「ピギナーズ」出演は彼への友情の意味もあるのでしょう。・・・・・も一う一本の新作「ラビリンス/魔王の迷宮」ジョージ・ルーカスが総指揮を担当したSF大作・・・・・略
デビュー当時はシリアス路線のアクターに思えたポウイ,このところ「ビギナーズ」に代表されるようなコミカルな演技が気に入ってる様子。そういえば去年はジョン・ランディス監督の「眼れぬ夜のために」で小汚いチンピラをうれしそうに演ってたね。こんな端役まで喜んでひきうけちやうなんて,これは役者としてゆとりが出てきた証拠でしょう。ま,がんばって,と気楽に応援したくなる“映画界に落ちてきた男”ボウイです。
プロモビデオ界の奇才デンプルさんも映画作りに関しては、ビギナーズだったみたいです。当時33才。この映画を眠らずに最後まで見た人はエライです!!