歌姫が消えた。

歌だけを残して、消えてしまった。







初めて彼女を知った時、驚いた。

スゴイ人が出てきたなって思った。

持て余していたキレイなだけじゃない気持ち。

嗚呼、あたしだけじゃないって思った。

痛さが優しかった。








初めて彼女の歌に触れた時、泣いた。

始まりの一音目を聞いた途端に涙が出た。

彼女がココで生きている、そう思えたから。

痛くても苦しくても。

それでも。

彼女はココで歌っている。

それがあたしを支えていた。

崩れ落ちそうな体を必死に支えて、立っているのがやっとだった。








彼女の中止を知った時、少し安心した。

これ以上彼女が泣かなくていいのなら。

これ以上苦しまなくていいのなら。

彼女が、少しでも心安らかにいられるのなら。

ひとりでひっそりとでも歌うことは出来るから。

どうか幸せにいて、

どうか苦しまないでいて。

それが願い。

いつかまた、を信じてはいない。

でも、あたしには残された歌がある。

彼女は確かにそこに生きていた。

あたしはそれを知っている。

もう、それだけでいいのかもしれない。







COCCO活動中止

今までたくさんありがとう。

これからも、きっとたくさん頼ってしまうだろうけど・・・。