のお気に入り


 
 

沼澤 尚 "the wings of time" ('99)

13CATSのドラムスを担当する彼の初のソロアルバムです。この一枚を聴くだけで彼の音楽のジャンルにこだわらない姿勢や、どんな音楽にも対応してしまうようなセンスの良さが解ってしまう内容の濃い作品です。ロサンゼルスから13CATS、EW&Fのギターのアル・マッケイ、ウィル・リー、故ジェフ・ポーカロの父のジョー・ポーカロ、ブラジルからレニーニ&スザーノ、日本からは吉田美奈子さん、アガルタ、シアターブルック、佐藤竹善さん、塩谷哲さんなどが参加しています。そして今は亡きギタリストの大村憲司さんの最後のスタジオレコーディングとなった作品も収録されています。個人的には、5人のエンジニアを起用してそれぞれが個性的な音作りをしているところも聴き所だと思ってます。

SING LIKE TALKING "Welcome To Another World" ('97)

彼等はソウル、ジャズ、カントリー、ハードロック等様々な音楽の影響を受け、それを彼等なりのセンスで融合させて表現しています。このアルバムは、前作よりも比較的聴きやすい曲が収録されていながら、彼等の音楽観も充分伝わる作品だと思います。サポートミュージシャンを迎えた演奏をはじめ、ボーカル、コーラスワーク等の完成度の高さは言うまでもなく、歌詞もまた素晴らしいと思います。”シチュエーションを限定しない””断言しない”詞の世界はこれまた彼等ならではの表現です。ちゃんと聴いたことのない人に向けて書いてますが、最後に「百聞は一聴(?!)に如かず」ということで、是非アルバム通して聴いてみてください。

13CATS "ANOTHER SHINING DAY" ('96)

ナラダ・マイケル・ウォルデンやプリンス、シーラ・Eのサポートなどで活躍してきたキーボードのキャット・グレイ、カルロス・サンタナ・グループにレギュラー参加し、ジャズ・フュージョンやラテン・ジャズのレコーディングにも参加しているパーカッションのカール・ペラーゾ、そしてロサンゼルスを拠点に活動を始め、チャカ・カーン、ボビー・ウーマックなどトップアーティストのサポートをしていたドラムスの沼澤 尚さんの3人が1987年に結成したグループ。ファンク、ロック、ブルース、ジャズ、ラテンなど、それぞれのキャリアを混ぜ合わせたコンセプトで独特の音楽を作り上げています。"ANOTHER SHINING DAY"は彼らの最新(と言っても1996年の)アルバムです。リリースするまでの期間は長いですが、曲のストックは沢山あるらしいので早く揃えてリリースして欲しいです。

Kenny Loggins "THE UNIMAGINABLE LIFE" ('97)

まず、ジャケットの髭を剃ったケニー・ロギンスの顔がカッコイイ。このアルバムは、現在の妻であるジュリアとの5年間の軌跡を綴った作品で、彼等の間で交わされた手紙や日記や詩から構成して作られた同タイトルの本も出版されています。彼はロギンス&メッシーナ時代のフォーキーな曲からハードロック調なものも作っていましたが、現在ではブラックの要素を含んだものを中心に民族楽器などを効果的に取り入れた楽曲も作り(アルバム"Leap Of Faith"では尺八がかなりかっこ良く使われています)、初期の作品から聴いていくとその幅広さを楽しめます。また、ここ最近の作品では彼が自らライナーノートを書いていて、より深く作品を理解でき楽しめると思います。楽曲はベイビーフェイスやグレン・バラード、デビッド・フォスターとの共作もあり、ウォルター・アファナシェフがプロデューサーとして参加しています。僕はこの作品以外に、"Leap Of Faith"や、ライブアルバム"OUTSIDE: FROM THE REDWOODS"もかなり気に入ってます。