暗く立ちこめた雲が、東京を目の前に晴れ上がってくる。さっきまで雨が降っていたんだろう、新宿駅前はそこかしこに水たまりが出来ていた。
「どうせなら、土地の名産を」と探していた「市田柿」が出回るのは晩秋。...結局、また手ぶらでここまできてしまった。
新橋駅前で昼をすませ、銀座をとぼとぼと歩く。(怒るだろうな、若菜ちゃん)
博品館へ半ばやけくそで飛び込み、品定め。ゆっくり見て回ると、メロンパンダという、あまりに直球な名前のキャラクターグッズが視界に入った。見るとMISIAさんの創作グッズらしい。時間がなさそうだったので、ミニタオルをわしづかみにしてレジに持っていった。
現地に到着したのが1時半前。にも関わらず、いるわいるわ。shiryu、けいえす&(本人要望につき削除)、らすと、あんにゅい。前日のバスツアーに続く形で暑苦しいメンツが顔をそろえた。
「なをは?」誰かが聞くと「あやや」と答えが返ってきた。数日前のチャットで聞いたところによると、まるきんも来ないらしい。しかし、そんな状態であることを忘れさせる人の集まりよう。中にはハンドルがまだない人までいる。新旧入れ替えがあるとはいえ、ここまで人を引きつける人に、俺たちは会いに行くのだ。
今日はイベントラッシュで、取材クルーにビデオカメラがなく、そんな状況下でも少し待たされた。待つ間、時折階段の上でストロボの物であろう閃光が走る。
今回は、前述のことも考慮に入れてか、階段を上りきると直接会場入りできる進行。これだと逢うまでの距離が短い反面、心の準備が出来きらない内に当人を目の前にすることになり、従って記憶が飛びやすい。今回も、会場内で何度か座り込んでしまった。そして。
「テンガロンハットぉ!」彼女を目の前にしての第一声がこれだった。「ビタミン若菜」のジャケットを想像してもらえると、かなり近いかも知れない。衣装?化粧?目に入る余地はなかった。指はファッションチェッカーによると、「何も付けてないか、透明マニキュアのラメ入り」だそうだ。らすとにツッコミを入れて、shiryuが挨拶をすませた。
一旦CMでーす。...えっ?ダメ?
「お久しぶりですぅ」
「お久しぶりでーす」
「1年ぶりぐらいです」
「1年!そんなになるっけ?」(驚いた表情。おみやげを取ると同時に右手を両手で包むように握手)
「昨日、行きたかったんですけど、仕事の関係で行けなくて」
「そっかぁ、でも、またやりたいんで」(オフィシャルサイトのイベントのことです)
「またやる?」(イベントのことです)
「って言うか、絶対やる!」(何度も言うようですが、イベントのことです)
ここでしっかりと握手。ん?ちょっとやせたか?
新しいマネージャーさん(元後輩のマネージャーらしい)にいろいろ配慮してもらう。
「じゃあ」
「じゃあ」
「また(おーい、それだけ?)」
「また...」
ごめんなさい。思考回路完っ全にショートしました。誕生日!月9!ネタがこんなにあふれている状態で忘れるな!でも嬉しかったんだよぉ。こんなにファンに配慮してくれるタレントいるか?どさくさ紛れで2度握手しちゃったし。それと、今回初めて人を介さずに会話になりました。これも嬉しかったなぁ。
その後、上野の安い居酒屋でoffになった。そこで「素肌」を見ちゃったからさあ大変。自分の席を加えた一角が、驚嘆の叫びで包まれた。無論、雄のそれである。ここでバスツアーの話になるのは当然の流れ。実は中学生の女の子のお父さんがファンで、応募したけど通知が来たのが娘さんだったとか、何人かはツーショット写真も撮れたとか、うらやましい話をたっぷり聞かされて、お開きになった。残念なことに、今年のイベントはこれが最後らしい。
「ってことは...また1年待つの?」
だとしたら、もう少しましな別れがしたかった。(Sep,14.2002)
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