口唇(くちびる)

札幌が産んだ超ビッグバンドの内の一つ、GLAYの曲。悪い女と知りつつも、その誘惑に狂おしいまでに燃える男心をシャウトしてくれます。いつものことですが、曲は買いましょう。Best出てますし。
2000年12月16日に行われました、「ATLAS -WAKANA SAKAI in MOROCCO」発売記念握手会 in 名古屋のレビューです。


いつもの握手会は東京で行うため、めちゃくちゃ早起きして、それでも間に合わなくて...(ここ参照)と言うことがあった。しかし、今回は違う。

本州の主要3都市を股に掛けた、マラソン握手会!しかも名古屋に来てくれる(重要)!

と言うわけで、「俺が行かにゃあ始まらにゃあでよ!」(訳:「俺が行かないと始まらないからね!」)とまではいかないものの、名古屋ははずせないイベントとなっていた。
俺の住む飯田市は、長野県の最南端の都市。新幹線はないが、名古屋なら高速バスで2時間という、(名古屋までなら)交通に不自由することはない土地柄。この手のイベントがらみで7:30起きと言うのは、広末涼子がナゴヤドームでコンサートを開いて以来、いや、初めて若菜ちゃんと逢ったこのイベント以来だろう。

さらにうれしいことに、今回は駅ビル(近鉄、名鉄、名鉄メルサは連絡通路でつながっている、つまり規模はともあれほとんど長野の駅ビルに近い)内でやってくれるため、乗り継ぎの心配はおろか、電車を待つ心配、更にどの電車が一番速く着くか、と言った心配すらする必要はない。なんたって、一番近いゲーセンからも歩いて5分。笑っちゃうぐらいバリアフリー(使う場所間違ってる)なイベントなのだ。昼飯を食ってからこれほど時間を持て余したのも...そりゃ毎度のことか。

しかし、それが間違いの元だった。オリンピックの袋でプレゼントを持ってきてしまったため、「これじゃいかんだろう」とペーパーバックを探して右往左往。ちょうどいいところに眼鏡店があった(イベント前には必ずレンズをきれいにしてもらう)ので何とか間に合ったが...。

とは言え、開場までの約1時間(余裕を見て動かないといけないので「何とか間に合った」という表現になる)を非常階段の途中で待つ...羽目になるところを、スタッフのご厚意で非常口付近で待つことになった。目を凝らしてみていたわけではないので良くわからなかったのだが、男がどかどか階段を下りていく中で、女の子が通るのが見えた。以前も書いたとおり、同姓にまですそ野が広がるのは大いに結構である。

時間となり、スタッフにどくように言われて立ち上がると、数人の人に混じって、若菜ちゃんが降りてきた。(おそらく)頸損(「けいそん」と読む。「頸椎損傷」を我々はこう略す)の人に声を掛けると、テーブルの裏にブルーの壁紙が置かれた即席のステージに立った。ここで挨拶があったんだが...ごめんなさい、覚えてない。この日の服装は、青地に面白い柄の長袖ワンピの上から、青っぽいノースリーブ。胸元の金のコサージュがワンポイント。

俺の出番は、らすとに交換してもらったため二百数十番から15番目に格上げした。なをさんからもトレードの話が来たのだが、さすがにそれは遠慮した。ここから先は、けいえす曰く「ふたりのビックショー」。珍しく完全再現(じゃないかも知れんけど)出来る...物書きにとってこれほどの至福はない。

「こぉんにちわぁ(ほぼ同時)

「これと...(最初に手紙、次に袋を渡す)
「これもいいんですか?(驚いた表情)
「シドニーへ行って来たんですよ」
(通じなかったため、隣にいたスタッフが通訳)
(目を丸くして)シドニー?いいなぁ。良かったですか?(ここでぷにっと握手。俺の右手に、何度と無く感じた柔らかい感触)
「良かったですよ。」

...最悪やね。その話と袋とどう関係するかを言ってない。ねぎらいの言葉もかけてない。どう良かったのか説明もしてないし、ジョークも飛ばせてない。早く、けいえすのレベルに到達したい(それまで握手会をやってくれるかどうかだが)。

いつもならここで袋をもらい、「ありがとうございました」と言って終わる(多分、例のシャウト付きで)のだが、そこで振り向いたのがまずかった。足が動かない、いや、動きたがらないのだ。(ああ、かわいい...さぁ、そろそろ)と動こうとする足をスタッフの一言が止めた。

「もう少しここにいていいですよ」
ニヤリ、と笑うスタッフの顔が一瞬、いたずら好きのピクシーを思わせる。しかし、
「あなたが悪魔でも、この先あなたに魂を奪われようと私は一向にかまわない。あなたが動くなと言うのなら、私は何時間でもここで彼女を見ていよう」
と、まるで宝塚歌劇団の台詞のようなことを考えてしまったのだ。

以降、
時々ちらっとこちらを見る目線とか、
名古屋名物の詰め合わせを持ってきた(おそらく)頸損の人とか、
やたらと増えるおっとっとにマジで喜んでるとことか、
「クリスマスは一人ですか?」という質問に苦々しい表情(これがまたかわいいんだ)で「...多分。」と応えるとことか、
スタッフが「撮るな」って言ってるのに角度を変えてパシャパシャたかれるフラッシュとか、
女の子が来てくれてうれしそうにしてるとことか、
まとめて5冊買っていくあからさまにプレスっぽい人とか、
atc、atc、atc...。

まるまる約一時間のほとんどを特等席で見させてもらいました。袋をくれた星野書店のスタッフの方(名前失念)、ありがとうございます。
司会の人が締めの言葉を言って、関係者が全員はける。当然、若菜ちゃんもギャラリーに手を振って...とそのとき。
若菜ちゃんがこっちを見た。しかも、目を合わせたまま手を振っている。
これ、やられてみ。オーディエンス数十人が見てる(星野書店近鉄パッセ店でのイベントは上野動物園のコアラのように、周りの人に見せる形で行う)中で、自分だけに手を振ってくれてるのよ。アドレナリン出なきゃ嘘でしょ。

またもや、やってしまいました。数十人のオーディエンスの前で。

「かわいー!#&$%−(解読不能)はぁっ、はぁっ...

今思えば、あの場で出し切って良かった。表でやるもんじゃないわ、あれ。
その後、WGPと早めの夕食(「ごくまぶし」と言う、名古屋独自のうな重の食べ方らしい)を取って別れた。

次の日の「笑っていいとも増刊号」で、原田知世をゲストにトークをしていたタモリが会場のお客にこう言った。
「(可愛い子が隣に来て)デレデレだよ。芸能人やってて良かったと思うよ」

タモさん、俺その気持ちちょっとわかる。(Dec.18,2000更新)

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