彼女が「無色」であるべき理由

さて、月9である。脇役では稲森いずみ、矢田亜希子らをスターダムに押し上げた、「あの」月9である。枚挙にいとまがないほどの主演俳優、女優を輩出し、数限りないブームを巻き起こした、「あの」月9である。

本来なら、素直に狂喜乱舞すればいいのだが、できない。と言うより、かなり不安である。

彼女に「色」が付いてしまう。
「色」が付いてしまうとどうなるか。
「そう言う役柄」しか付かなくなってしまうのだ。おそらく、それは彼女の本意とするところではないだろう。

「主役」ならそれもいいだろう。月9の先輩で言えば松嶋菜々子がいい例である。
松嶋が演じる物の「本質」は、余り変化していない。
そう言う「色」が付いているから、その「色」の許す範囲の物しか要求されないのだ。それはそれでいい。

ところが、「脇役」となると、話はかなり違ってくる。
時に「色」が邪魔になるのだ。
「色」の許す範囲しか演じられない。と言うことは、「範囲を激しく逸脱した」役が来ない、と言うことである。
「どんな役でも演じわける」必要のある脇役にとって、これはかなりの足かせ。

しかし、吉報もある。
「脇役の大先輩」、西田尚美さんの名があることだ。
西田さんはシリアスな役からコメディエンヌまでを幅広くこなす、脇役のプロ。
彼女のそばにいれば、得られる物は多いはずだ。

独自のカラーを持たない、逆に言えば何にでもとけ込めるzinc white(油絵の具で混ぜ合わせ専用の「白」)。
目指す物はかなり複雑であり、まっすぐでさえある。(Sep.04,2002)

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