2000年2月26日に行われたサイン&握手会の模様を私の視点で書く、ドキュメントです。
前日。私は手紙を書こうと、パソコンに向かった。そうは言っても、なかなか書けないものである。いきなりあれを聞くわけには行かないし、アイ・ラブ・ユーの文字は照れくさい。とりあえず、普通にあいさつだけを書いた。当日の天気予報は、曇りのち雪。心配しながら、早めに床に就いた。
その手紙を、さわりの部分だけ載せる。本当にさわりだから、あまり期待しないように(誰もしてない)。
| お久しぶりです。
覚えていらっしゃいますでしょうか。4ヶ月前、あなたの前で声も出せなかったものです。(以下略) |
当日は朝4:30に起きないと間に合わない。しかし、私は5:00に起床。表へ出ると、今まさに高速バスが出ていこうとしていた。普段はここであきらめるのだが、shiryuさんにビデオの代金払ってないわ、レビュー書くと約束はしてあるわ、手紙は書いたわ、プレゼントは買ったわ、直接聞きたいことがあるわ、おまけに
そのあと、七転八倒紆余曲折、百鬼夜行に魑魅魍魎(なんか違うぞ)、いろいろあって秋葉原駅に着いたのはいいけど、肝心のソフトワン館がわからない。石丸の店員に聞くも、商売敵は多い、ビルはでかいで視界がめっちゃ狭まってるのに加え、ど近眼でよけいくらくら。限界を感じて道を聞いた主婦が指さす先には、怪しい集団がタムロしてる。ありがとうWGP。いい目印だったよ。
そちらに行こうとすると、ちょうど信号が青に。横断歩道を渡る俺に、二人の女性店員と談笑していた緑のブレザーを着た若い店員の一言が突き刺さる。
今回、WGP関係は増えた。増えまくった。おかげでここに並ぶのかと思った人たちが長蛇の列。石丸さんのしきりの悪さが露呈する結果となった。で、しかたなしに2階に上がると、すし詰め状態の上に普通の客も通るから、狭い狭い。イベントじゃなきゃ、ただのいやな客であった。
そんな状態にしびれを切らしたのか、会場が開いたのが12:31。係員の先導で、会場の裏側から前の方へ。結果、ZOE、俺、ごろー(その後ろにkatuさんもいたらしい)と、WGPが見事に固まった。
「らすとさんは?」ごろーさんに聞くと、
「後ろじゃないの?」と答えた。おなじみの「らすとコール」が出来ないかと思うと、ちょっと残念だった。
「時間になりましたので、そろそろ始めたいと思います。」司会者が言う。会場がざわめきだした。そして!
「お願いしまぁす!」奥で声がするだけで、会場の熱気は一気に高まり、写真撮影が行われる頃になると、なかなか上がらなかったはずの会場の人口密度がものすごい勢いで上がった。
「身長がほしい...」と俺。「俺だって見えないよ」とごろーさん。
やがて、ごろーさんがスイートスポットを見つけ、教えてくれた。さっそくそこから見る。この日の若菜ちゃんの服装は、ピンクのワンピース。
Mar.01,2000補足:石丸さんのリポート見たら、紫でした。光の加減...ですかね。
笑顔が、服が、ピースサインが、そのすべてが俺をシャウトマシーンへと変えていく。
段取りとしては、
あとはもう、「烏の行水」?「芋洗い」?とにかく早く、早くと言った石丸さんの意向が見て取れた。とりあえず、サイン入りのジャケットを渡して、握手して、終わり。まるでダムの放水かと思われるぐらいスピーディ。部屋の中腹あたりにいる俺達が司会者の前を通過するまで、さしたる時間もかからなかった。一応断りを入れておかないと。この期に及んでも、俺は冷静だった(どこがだよ!)。
「(プレゼントを見せて)これ、いいんですかね?」司会者の答えはなかったが、前の人が渡しているようだったので、手渡しはOKだと解釈した。(渡さなきゃ...聞かなきゃ...)脳味噌のほとんどがそのことで支配されていた俺は、周りのうるささも手伝って、ZOEさんの声も耳に入らなかった。ZOEさんが、俺を紹介してるらしい。...あれ?ZOEさん握手しなかったな。俺のせいかな、だったら悪いことしちゃったな。
若菜ちゃんの目の前のテーブルに、書いてきた手紙と、プレゼントを置く。俺が初めて口を利く。瞬間、若菜ちゃんは目を見開き、身を乗り出して俺の唇を読もうとする。瞳を潤ませながら...。
*石丸さんのレポートにある動画gifの目を見開いている画像を見てください。まさにこの表情(もうちょっと真剣だったけどね)!見開き加減は1.5倍(当社比←何だよそれ)!
「手紙と、ペンになります。」納得したのか、所定の位置まで戻る若菜ちゃん。俺がまた口を開く。若菜ちゃんは話を聞く体勢になる。
「ゲームの話が来てるんですが、本当ですか?」
「ゲーム?」と若菜ちゃんが首を傾げる。そのタイミングを見計らったように、
「早くしてください」と司会者の声。(くっ...限界か!)問い直したい気持ちを必死で押さえ、強引にまとめる。
「じゃあ...」若菜ちゃんは右手に握手をしようとしたが、差し出された左手を握った。
「柔らかい...」思わず言葉が漏れる。彼女の手は柔らかく、下手をすれば左手の中に吸収されてしまうのでは、と思えるほどだった。しかし、握手会が始まって間もないせいか、以前感じた暖かさはなかった。出来ればこすって暖めたいが、あいにくそんな余裕はなさそうだ。去ろうとする俺に、若菜ちゃんは、
「気をつけてお帰り」ここで俺が口を挟んでしまった。せめて最後まで聞きたかった。思い出しても悔いが残る。
この後、katuさんに「ナイス、粘りだったね」と言われた。話を聞いてみると、俺と若菜ちゃんが会話をしている間、司会者は刺すような視線で俺を見ていたらしい。俺に言わせりゃ、そんな視線に気づく余裕はなかった、ただこの1秒が惜しかっただけだったのだが、katuさんは、「ホントはわかってたでしょ」と言っていた。ZOEさんの件だが、どうやら俺の思い過ごしだったらしい。
この後は「神様の繭」を買って、いつものBOXで騒いで、お開きとなった。
後日、いつものように仕事に就くと、一瞬、事務員さんにあの日の若菜ちゃんが重なった。(頼むからその髪型はやめてくれぇ(;o;)。)後ろ姿に目で訴えた俺であった。
(Feb.29,2000)
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