| 桜と火事と
悲恋物語 |
今日も気温が上がって、4月
下旬の陽気でした。
すっかり桜も満開で、週末まで散らないでいてくれるのかどうか。
やはり桜には、日本人の心の拠り所です。不思議な気分になりますよね。
桜といえば・・・少し悲しい話を思い出します。
江戸時代に17歳の娘が、上野の花見で寺小姓に一目惚れをしてしまいました。
かなわぬ恋で恋煩いの末、娘は亡くなってしまいます。
哀れんだ両親は、振り袖を菩提寺へ納めたのですが
和尚は無情に売り飛ばしてしまいます。
そして、その振り袖を着た娘が2人も病死します。
三度までも寺に寄進されてくるとなると、さすがに和尚も怖ろしくなり
施餓鬼の法会で燃やすことにしました。
すると火を放った振り袖は、江戸の街に舞い上がり、死者10万7千人とも言われる
火事を引き起こしてしまったのです。1657年1月のことでした。
これは「振り袖火事」といわれる話です。
火事と恋。もう1つ江戸時代の物語があります。
八百屋の一人娘お七は、大火で焼け出され避難した先の寺の小姓に
惚れ込んでしまいます。
恋いこがれたお七は、また火事になればその小姓に逢えると思い
自宅に放火してしまいます。すると、火は風に乗りみるみるうちに広がり
江戸中が火の海となりました。
お七は捕まり、火刑に処せられたのですが、16歳になったばかりのお七を奉行が哀れんで
15歳以下の者は、罪一等を減じるという規則を用いて「お前はまだ15歳であろう?」と
訊ねたのに対し、お七は自分の生まれた時の、宮参りの話まで持ち出して
自分は16歳であると主張したのです。
そのために、生きたまま火あぶりの刑を受けたのでした。
1683年3月29日桜の咲く、鈴ヶ森刑場でのことでした。
2003/03/31 (MON)
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