なぜこの祭りを始めようと思ったのか


私はいまの日本の祭りがあまりいいものとは思えません。なぜなら、それが、いまの日本の祭

りだとは思えないからです。昔の日本の祭りをただ続けていると思うからです。いまの日本に

はいまの祭りの形があってもいいのではないのでしょうか。

 では今の日本とは何でしょうか。私は戦後、海外、特にアメリカから強烈な影響を受けて始

まった一般音楽、芸術、食にその結晶を見ます。また、昔の日本とはなんでしょうか。古来中

国、朝鮮半島から影響を受けた日本は茶や書を自分なりにとらえ、発展させ、系統化し、いま

や世界の文化として大成させました。

 また、文化はしばし産業の後ろにまわされることが多いのですが、果たしてながいめでみて

それでいいのでしょうか。本当に魅力のある国になれば産業も潤うではないでしょうか。

なぜなら文化は人のこころを育てるものだと思うからです。またこの考えで行う祭りは米百表

の精神の発祥の地長岡にふさわしいものだと思っています。

 自分を性格に理解し認めることから真の成長は始まるのではないでしょうか。この二点から

きちんといまの日本の形をとえた今の日本の祭りをしたいと思ったからです。

 最後に現在そのような祭りはフジロックなど各地で始まりつつありますが、若手の音楽家、

芸術家のたまごが一同にあつまれて表現、参加できる祭りはあまりありません。今の日本若者

達がいちから文化の意味を考え、いちから作り上げ、集まる場になればいいと思います。ただ

このような主旨の祭りはすぐにすべてがかなうとはとても思いません。重要なのは形式ではな

く、その中身、核だと思っています。その目標にこうやって始めていくうえで、一歩でもちか

づけたら、と望んでいます。



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