LILLIAN AXE

Albums
1988 Lillian Axe
1989 Love And War
1992 Poetic Justice
1993 Psychoschizophrenia
1999 Fields Of Yesterday

リリアン・アクス
 1988年に発売されたメジャーデビューアルバム。ラットの故ロビン・クロスビーがプロデュースした事でも話題になった。1983年にはニューオリンズで結成されており、1987年にデビューアルバム時のメンバー編成になっている。 ドラマチックなイントロからそれをベルの音でかき消す事で幕をあける「DREAM OF A LIFETIME」。良いメロディとすばらしいギターワークが光る佳曲である。アメリカのバンドにしては不思議な魅力を持つ曲作りは続く「INSIDE OUT」にも表れている。どこかヨーロッパのバンドの雰囲気を漂わせていてそして幻想的である。「VISION IN THE NIGHT」ではスティーヴィーのどこか陰を引きずった感じのするすばらしいギターソロを聴くことが出来る。「THE MORE THAT YOU GET」や「MISERY LOVES COMPANY」などでは他のバンドとは一味違った雰囲気のキャッチーなサビを聴くことが出来る。「NOBODY KNOWS」ではどこか切ない感情を表現しており、寂しい気持ちに襲われる。そして「WAITING IN THE DARK」。ディープなこの曲と共にこのバンドの表現力をまざまざと見せ付けられる。クラシカルでなきの入ったギターソロは単にテクニックだけではないことを証明している。 リズム隊の技術がちょっと追いついていないところがあり多少気にかかるが、全体的には良くまとまったアルバムだと思う。大物になるには時間がかかりそうだという印象を当時は受けたが、個人的には素敵なバンドだと思う。
ラヴ・アンド・ウォー
 1989年に発売された、彼等のセカンド・アルバムである。デビュー・アルバムでの話題性もさる事ながら、良質の美旋律ハード・ロックを提供してくれた彼等が、またまたすばらしいアルバムを作り上げた。微妙なマイナー臭さとすばらしいソングライティングの力。このアルバムは絶品である。(ジャケットの色っぽさもGOOD!!)これをいかせなかったマネージメントには本当に腹が立つ。 オープニングを飾る「ALL'S FAIR IN LOVE AND WAR」のすばらしい音楽感性!!哀愁を帯びた抜群の雰囲気で文句無しの名曲。ギター・ソロのメロディもすばらしい出来。これを初めて聴いたときはさすがにたまげた。彼等の虜となってしまいそうな「SHE LIKES IT ON TOP」の不思議な哀愁のポップ・メロディは個性的で涙が出そうにかっこいい。ミドル・テンポで懐の大きな「DIANA」のメロディ・センスには頭が上がらないと同時に、スティーヴィー・ブレイズの曲を引き立てるギター・プレイにも恐れ入る。「DOWN ON YOU」の美しいアルペジオから飛び出すストレートなハード・ロックもメロディがしっかりしていて気持ちが良い。続く「THE WORLD STOPPED TURNING」の哀愁を帯びまくった力強いスロー・テンポの曲はアメリカのバンドから何処か遠く離れたものになっている。味わい深い曲である。そしてこのアルバムのハイライト、名曲「GHOST OF WINTER」。寒々しいSEから始まる神秘的で幻想的な世界を描き出したこの曲には心を奪われる。ギター・ソロの完璧さといったら言葉も出ない。エンディングもまたすばらしい。いや〜たまらん。ニッキー・シックスの元ガールフレンドのヴァニティーが甘い声を出してくれるGIRLのカヴァー曲「MY NUMBER」も彼等のアルバムにうまく溶け込んでいる。「SHOW A LITTLE LOVE」のギター・リフもエレクトリカル・キャッチーで感じが良い。「FOOL'S PARADISE」の不規則なメロディ展開も面白くい。ラストの哀愁を帯びた彼等らしい曲「LETTERS IN THE RAIN」では大きく広がりを持つ豪華なサウンドが聴ける。 全10曲が前作よりも、かなりスケールが大きくなってここには詰め込まれている。セカンド・アルバムにして、たいしたバンドである。巧みなメロディを操る彼等に比較出来るバンドは未だいない。 


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