NELSON

Albums
1990 After The Rain (Billboard #17)
1995 Because They Can
1996 Imaginator
1997 The Silence Is Broken
1999 Life

アフター・ザ・レイン
 1990年に発売されたデビューアルバム。俳優兼歌手である故リッキー・ネルソンの双子の息子のマシューとガナーが結成したバンドである。初レコーディングが10歳の時というから大した物である。当時このアルバムに関しては「ポップであり、ロックではない。」、「アイドルでイロモノだ。」という言葉を良く聞いたがその意見は早急過ぎる。確かに聞きやすいしさわやかなので、ある意味ポップではあるが、ロックであるのは良く聞きこんだものであればわかると思うし、それよりも何よりも楽曲の完成度ということに焦点絞れば紛れもなく名作である。ちなみに全米アルバム・チャートに64週チャート・インし、プラチナ・アルバムに輝いた。 1曲目はこのアルバムからの大ヒット曲である「LOVE AND AFFECTION」で始まる。アコースティックの調べと美しい2人の歌声から始まる。他には真似の出来ないすばらしい名曲であり、全米bPになったのがよくわかる。さらに3曲目「AFTER THE RAIN」の流れるようなメロディもそう簡単には作り出せないロックの名曲である。素直にかっこいい。(この曲に関してはあのENUFF Z' NUFFがライブでカバーしているのを聴いたことがある。)4曲目のバラード「ONLY TIME WILL TELL」の美しさは絶品であり、当時日本のコマーシャルソングとしても使用された。その後も2人のすばらしい歌声と確かな演奏、眼の行き届いた曲構成のオンパレード。全10曲であるが、日本版はなんとボーナストラックがさらに2曲。日本のCMでも使われた「TOO MANY DREAMS」。当時そのCMにマシューとガナーの2人も出演していた。 とにかくアメリカのHRが好きな人には色々と偏見を持たずに是非聞いてもらいたいアルバムである。こんな素敵なバンドはなかなかお目にかかれない。まさに彼等の渾身の作品である。
ビコーズ・ゼイ・キャン
 1995年に発売された彼等のセカンド・アルバム。前作から5年も経って発売されたため、当時はもう音楽活動を止めてしまったのかと思った。がっかりしたのは大ヒットの前作のライトな部分を大きく引き出し、大半がアコースティックになったこと。さらにはバンドという形態を取らなくなってしまっていること。もちろん彼等の音楽のすばらしさには変わりないがやはり寂しい。後日わかる事になるが、このアルバムにはレコード会社の意思が多分に含まれ、新たに作りなおしたアルバムであり、本来のセカンド・アルバムは、この後に発表される事となる「IMAGINATOR」。こちらはバンド形態で制作され、音楽性としてはヘヴィさが増し、詩がシリアスなものであるが、紛れもなくネルソンである。 トップの「(YOU GOT ME)ALL SHOOK UP」から彼等らしいすばらしいメロディが紡ぎ出される。相変わらず美しいが、この曲だったらもっと前作のタッチでハード・ロックしても良いんじゃない?って思ってしまうんだよね。「FIVE O'CLOCK PLANE」なんかも良いよ〜ハードな方が絶対!!もっとメリハリのある良いアルバムになったはずだよ。中ほどまで来てあきらめかけた時、ガツンと来た来たーっ「WON'T WALK AWAY」。前作よりはライトな音を出すバック陣だが、デビューからのファンにすれば涙がちょちょ切れるくらいうれしいメロディ。えらいぞネルソン兄弟!!しかーし、続くどこかジョン・レノン風の「ONLY A MOMENT AWAY」になると、曲としては良いけれど、テンションが下がるかな。この後出てきてうれしいのは日本盤ボーナス・トラックで、あの名曲「AFTER THE RAIN」の'95VERSIONかな。アコースティックだけれど、この曲の良さは解っているから。 このアルバムは彼等もあまり語らないアルバムであり、ネルソンとしての発表はあるいは間違いであったのかもしれない。詩や楽曲センスは抜群だが、ファンにとってはあまりにも消化不良である。


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