| フェア・ウォーニング |
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1992年の彼らのデビューアルバム。70年代後半のエレクトリック・サン〜80年代のジーノで活躍したベースのウレ・リトゲンがバンドを作り上げていった。ジーノで共に活動をしようとしていた元V2のトミー・ハート(vo)とCC・ビハレンズ(ds)にヘルゲにアンディ(共にg)を加えて結成。何も言う事のないほどのアルバムの出来であり、彼らのデビューにして紛れもなく最高傑作である。 「LONGING FOR LOVE」の力強いメロディとボーカルからこのバンドのすばらしさがわかる。メロディアス・ハード・ロックとはこのことだと断言していい。続く「WHEN LOVE FAILS」でもそれは変わらない。耳に残るサビのメロディは一度聴いたら忘れられない。「THE CALL OF THE HEART」も文句のないすばらしい出来。ゆったりとした力強いメロディはどこか憂いを秘めて聴くものの心を揺さぶる。ギターの泣きもいい感じ。「CRAZY」のキャッチーで弾ける感じのアップテンポの曲は、心行くまで楽しめる。「ONE STEP CLOSER」のベース基調の曲からは力が湧いてくる。この曲のサビの持つパワーは圧倒的に強い。トミーのボーカルは本当にすばらしくて文句のつけようがない。2人のギタープレイもさりげなく巧みである。「HANG ON」の前へ前へと弾むリズムにはついつい体が乗ってしまう。ベース・プレイが光る1曲。「OUT ON THE RUN」ではキーボードがうまく活用されていて、緊張感のあるメロディが生まれている。スピード感があってかっこいい。そしてこのアルバムでの名バラード「LONG GONE」。ここまでメロディで泣けるバラードは稀。いつ聴いてもこのトミーの声で鳥肌が立つ。ギターワークも最高。続く「THE EYES OF ROCK」は前の曲を吹き飛ばす勢いで突っ込んでくる、ノリの良いハード・ロックな1曲。気持ちいい。「TAKE A LOOK AT THE FUTURE」ミドルテンポのコーラスのはっきりしたヘヴィな曲。「THE HEAT OF EMOTION」のすばらしいメロディも捨てがたい。後半に来てもこの持続力はすごい。そしてもう1曲のすばらしいバラード「TAKE ME UP」。トミーの表現力は本当にお見事!!ラストにこの曲は何とも切ない。もっと聴きたいと思ってまた最初に戻ってしまう。 このアルバムは90年代のベスト・アルバムの一つだね。これほどいい曲しか詰まっていないアルバムにはそうそうお目にかかれるもんじゃないよ。80年代にデビューしてドイツのバンドのすばらしさを世界中に広めて欲しかった。 |
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