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FLASH / FLASH
( S21-17796 One Way Records CD)
| 1)Small Beginnings 2)Morning Haze 3)Children Of The Universe 4)Dreams Of Heaven 5)The Time It Takes |
| ピーター・バンクスがイエス脱退後、ブロドウィン・ピッグを経てトニー・ケイをも巻き込んで(笑) 結成した初リーダーバンド。方向性としてはイエスのファーストに近い感じ。ギター・スタイル も相変わらずの荒削りな即興スタイルで、ガリガリギターを弾いていたかと思えば、急にモダン ジャズ風のソロが入ったり、かと思えばロバート・フリップになったりと...分かり易く言えば ピート・タウンゼント+フィリップ+ほんの少しだけマハビッシュヌ・オーケストラ..こんなサウンド である。曲作りはイエスのように精巧で洗練されていないが、複雑極まりなく変化する構成が 多い。トニー・ケイは際だったプレイもあまりなく、3曲目でシンセを少し弾いてる位で後はやはり オルガンによるバッキングが殆ど。ただ居るのと居ないのでは風格も音の厚みも違うので良い のだが、これ一枚のみでバジャーを結成するためあえなく脱退。さて曲の方だが、いきなり1曲目 の「Small Beginnings」でユアズ・イズ・ノー・ディスグレイスかと思うようなフレーズが登場。構成も どことなく似ている。途中でブレイクして静かに流しながらメロディーを入れていく辺り..この曲に おいてはベースのレイ・ベネットはまさにクリス・スクワイアしている。ブリブリ鳴るのは当然の如く、 一音一音弾くようにピッキングしている。でもこの人はかなりウマイ!2曲目の「Morning Haze」は 紅一点というか完全にアコウスティックな曲。このアコギのフレーズなんか凄く決まっていてセンスを 感じるのだが。これはイエス時代にもない新たな方向性としてチャレンジしてるようだが、後にこの 手の曲はあまりでてこない。このアルバムのメインの曲は4曲目の「Dreams Of Heaven」だろう。 この手の曲は完全にプログレタイプの曲で、クリムゾン辺りから拝借...あっ影響を受けてるような 印象もするが、あれほど高尚さも無く(笑)全体のメインとなるメロディーが荒すぎるというのが率直 な感想。中間部のバンクス・ソロ独演会は面白い。まさにクリムゾンという雰囲気のソロに始まり、 イエス時代のI See YouやHarold Landでも見せた完全ジャズ風(完全と書いても風が入ってしまう) ソロに移行しまた得意技の超早3連フレーズありと。その後もレフトライトのチャンネルでギターを入 れ替えるとか、嫌いな人が聞けば変態プレイ、好きならその先を読めないプレイに拍手喝采である。 で、これも意外や意外なのがラストの超美感涙バラードの「The Time It Takes」。トニー・ケイのオル ガンが効いた秀曲である。何のうねりもないマイナーコード直進系だが、ラストのトニー・ケイのオル ガンとの掛け合いが出しゃばらずも綺麗で溜息すら出る。多分波の音を表現しているのだと思うの だが(笑)バックに流れるSEが効果を表している。(シンセなのかな、ちょっとちゃちな音なんだけど) ジャケもなかなか官能的なんだけどさわやかな感じがする逸品だし、大ヒットこそは望めなくても 語り継がれるには十分な内容を持ち合わせているのだが、如何せんイエスと、特にスティーブ・ハウ と比べられてしまっては手も足も出ないはず..バンドとしてまとまってしまうと味が消えてしまうのも この人の欠点である、というのもマニアックにしか売れない原因なのか。 (2003 11/13) |
Produced By Derek Lawrence
Peter Banks(Electoric&Acoustic&Spanish
Guitars,Backing Vocals,Hooter,ARP Synthesiser)
Tony Kaye(Organ,Piano,ARP Synthesiser)
Ray Bennet(Bass,Vocals,Acoustic Guitar Lead Vocal on "Morning
Haze")
Michael Hough(Drums,Cymbals,Percussion,Badinage)
Colin Carter(Vocal,Incidental Percussion)