☆ 僕だけの天使 ☆


目に映る朱い光景に

僕はすっかり見とれていた



あなたの手が腕が足が

僕の目の前に散らばっている



僕の手も朱く染まって

暖かく、とろりとした感覚が顔を伝う



目の前の大きな鏡は

朱く朱く染まった僕たちを映しだし



小さな窓からさし込む割れた月の光は

そんな僕たちをそっと照らし出していた



僕は君の首を抱えて座り込んだ

覗き込んだ君の瞳はもう僕を映してはいない



ずっと碧い色に憧れていた君の瞳



そうだ



君の瞳はくりぬいて

ガラス玉と取り替えよう



そうすればずっと

君の瞳は

碧いままだから



君の憧れた碧い瞳のままで

ずっと僕と過ごしてゆこう



この朱い世界で

僕とふたりだけの

もう誰にも邪魔されることはない



君は僕だけのもの

2度と離さない



やっと手に入れた



君は僕の

僕だけの

…大切な朱い天使…




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