
| 2001年6月22日(金)、神戸国際会館こくさいホールでのライブに行ってきました。神戸国際会館はあの阪神・淡路大震災で全壊し、2年前の1999年4月に新会館竣工、5月にホールのこけら落としを行ったという、神戸復興のシンボルのひとつだそうです。ホールはクラシック・オペラにも十分な瀟洒なつくりながら、こじんまりとしていて、何よりステージが客席に近い印象で、開演前から期待が高まりました。 開演前のブザーが鳴り、しばらくすると暗転、そして間もなく大音量とともに照明が入り、舞台中央にサイモンの姿が浮かび上がる。オープニングは Last Day On Earth!思わず「ぎゃー!サイモぉ〜ン」。一瞬にして引き込まれてしまいました。この曲、今年オープンしたご存知ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの公式プロモーションビデオのテーマソングになっていて、日本との縁も深い(テレビスポットで使われていないのは残念)。というより、とにかく激しく力強い曲なので、オープニングに最適でした。「今日が”地球最後の日”だとしたらどう生きる?」と問いかける詞も”今”にふさわしいと思いました。(1曲目が終わったところでサイモン、「アリガト、アリガトゴザマシタ」と言ってました。) 続く2曲目は、Union Of The Snake。東京で演奏された、とのことだったので期待はしていましたが、いきなり2曲目とは!いやでも気分が盛り上がります。そしてHungry Like The Wolf、出ました、ニックの”手かざし”!両手を胸の前に差し出して目に見えない球でもさわるかのような動作はまさに超能力者(?)の”手かざし”。ふざけているわけではなくて、音を出しているのです。私が初めて見たのは、1998年12月マンチェスター公演のインターネット中継で、やはり Hungry ・・・ の間奏でした。ツンとすました美形=ニックのあやしい動作を生で見られて幸せでした。つい私も客席で”手かざし”を・・・。 次はサイモンが曲紹介をして Playing With Uranium。実にあやしい。このあやしさが私のイメージする DURAN DURAN そのものなのです。この曲は、ウォーレンのギターを聴いたサイモンが即興で歌い始めてできたとか(ウォーレンのインタビュー)、そんなことを思い出しました。Come Undone では、客席から”シャボン玉”が。この曲のためにファンの方が準備していたもので、ちゃんとステージまで漂っていき、サイモンがフッとつかんでいました。それを見てニックがにっこり。素敵な演出でした。 Anyone Out There? ではサイモンの動きが激しく、あやしくなってきました。そしてサイモンが「ニックとウォーレンが作ってくれた曲」と紹介して、Pop Trash Movie へ。これはCDで聴いていた印象を超えて、本当にきれいでした。続いてあのシャッター音、Girls On Film です!シャッター音とシンクロしてブルーの照明が激しく点滅、改めて DURAN のライブに来てるんだー、と実感しました。サイモンは曲に合わせて媚びた表情で”しな”を作り、絶好調でした。 ついにあの名曲、Save A Prayer が始まりました。前奏はニックの手許を見なきゃ・・・と思ったら、サイモンとウォーレンがドラムセットの前に並んですわってとてもいい感じ。二人の笑顔が印象的で、映画の場面のようでした。去年の Pop Trash アルバム発売直後、プロモーションで訪米したとき行ったいくつかのライブでは、Someone Else Not Me という美しいバラードもできたので、思い切って Save A Prayer を演奏しなかった、とのことでしたが(サイモン、ウォーレンのインタビュー)、すぐに復活したようですね。Save A Prayer 、Ordinary World の2大バラード、私たち日本人にもしっくりくる叙情的な名曲ですが、イギリスはもとより、アメリカ、多分ほかの国でも長く愛されているということは、国や文化がちがっても、人がいとおしく思うものは共通するのかな、なんて考えてしまいます。 今度は打ってかわって、Hallucinating Elvis。サイモンのノリが尋常じゃありません!ほんと、今日のサイモンにこれほど似合う曲はないんじゃないかな。そしてWhite Lines!かけ合いはオーディエンスの務め!とばかり、”Freeze! Rock! Freeze!”と思う存分叫びました。やっぱりカッコイイ。次は Pop Trash アルバムからの4曲目となる Mars Meets Venus、ノリがよくてライブにぴったり、サイモンもステージを動き回っていました。こういう、ふざけてるのか、実はマジメなのかわからない曲、DURANらしくて好きです。”Are you the one?”が耳に残ります。このあたりから照明は暗めで、そのまま All She Wants Is へ。これは断然ライブで映えます。スタイリッシュで Hallucinating Elvis のサイモンとは別人?すぐ続けて I Don't Want Your Love にいくところは憎たらしいほど。スタイリッシュシリーズは続き、Notorious はやっぱりオシャレだし、A View To A Kill の「ジャン!ジャジャン!ジャジャン!」にも感動。サイモンの声も艶っぽい。 そしてそして、The Reflex!DURANファンじゃなくても知ってる、私たちも何度聴いたかわからないあの曲、でもいつ聴いても新しい。生で聴けるだけで大感動。なにしろあの「れふれふれふれふレックス!」を効果でなくて本人が口だけで唄うんですから。間奏の、ニックの低音”yeah”のときにはサイモンがピタリ寄り沿って。プロモーションビデオもライブ風景だったな、と思いつつ踊りまくりました。 ここでいったん、締め。アンコールで再登場したサイモンが、ウォーレンとの15年間を語ります。「苦楽をともにし、たくさんのすばらしい曲を一緒に作ってきた。すべては自然の流れをたどり、違う道を行くときが来た。ウォーレンを見送るのはつらいけど、彼はとてつもなくすばらしいミュージシャン(amazing musician)で、DURAN DURAN にもたくさんの音楽的センス(musicianship)をもたらしてくれた。Ordinary World は、僕たちが一緒に作り上げることができるものを象徴しているんだ。」そして始まった Ordinary World は、美しくて優しくて、忘れられないものになりました。ニックの丁寧なシンセ、マイクを両手で持って大切そうに唄うサイモン、すべての思いを込めたかのようなウォーレンのギター。ラストの”Any world is my world・・・”のハイトーンもとてもきれいでした。(サイモンのスピーチは、オフィシャルサイト/NewsFlash に掲載されています。) アンコール2曲目は、Wild Boys!係員さんにつまみ出されない程度に暴れました。再び暗転し、いよいよ本当の最後、Rio です。悔いのないように思いっきり楽しみました。これが20年近く前の曲だなんて、とても信じられません。サックスのパートを、サイモンがハーモニカで披露。かっこよすぎます。 ウォーレンのDURAN DURAN としては最後のステージを飾る演出は、ワインとグラスを持ってステージに現れる、というものでした。控えめですが、サングラスを外したウォーレンの感極まった表情とあいまって、とても印象的でした。また、演奏中は当然動くことのできないニックが、最後にウォーレンのところに駆け寄った姿も忘れられません。 それにしても、今回もっとも印象が強かったのは、サイモンの存在感です。最後になってしまうウォーレンや、あまりにも美しいニックの姿も見たいのに、サイモンから目が離せない!やっぱり彼は違う、と思いました。(とはいえ、生ニックの美しさも感動ものでした。) 最後に、私から見たオーディエンスは心から楽しんでいるようすで(子供のような表情!・・・多分、私もそう)、色んなところから同じファンが集まって、サイモン、ニック、ウォーレン、そしてジョー、ウェスとともにこの特別な時間と空間−extraordinary world−をつくりあげているんだ、と実感、うれしくなりました。シンプルに「ああ、音楽ってすばらしい」と思えた夜でした。 |
|
| Sana-Japan | |
※Cherry Ice Cream サイトのsetlist(Akiyoshiさん)を参考に、思い出して書きました。 |
|
| >>Live Report 2003 >>Top Page |