| 初めてのゆら帝ライブ。ところがツアーが嫌いな彼ら(と会場で配られたダイアモンドホールのペーパーに書いてあった)は、メジャーデビューしてから3年になろうかというのに名古屋に来たことがないらしい。というか初の全国ツアーだそうな。日程は恐ろしく余裕を持って組まれている(3ヶ月で9本)。名古屋初見参に加えて最近人気も知名度も急上昇しているらしい彼らだけに、当然チケットは即ソールドアウト。一応前作「ミーのカー」も初回盤(割と流通してない)で持ってるくらいのファンではあったんだけど、はまったと感じたのはメジャー第一作の「3×3×3」を聴いてから。ネットで探してなんとか親切なファンのかたに譲っていただくことができ、いざゆらゆら帝国へ入国。 |
| まず、予想のつかなかった客層なんですが、高校生ふうはあまり見あたらず、平均年齢は大学生以上。独特の美的感覚を持つバンドカラーのせいか(ムサ美出身だそうな)、男女ともお洒落な人が多いみたい。ちょっとオタク入った人が多いのかななんて思っていたので意外でした。「ライブ来ました!」て感じでもなく、「最前列取るぞ!」て感じの人もあまりいなくて、開場が始まっても会場周辺でゆらゆらしてる人(笑)も多かったです。 |
| 私はというと、その前に展覧会を見に行って、間に合うように来たのですが、地下鉄で小さな女の子に「名古屋への行き方がわからない」と尋ねられ、ほっとけなくて連れてってたら開場には間に合わなくなってました。と言うわけで最後のほうで入場したけどロッカーはけっこう余裕で空いてました(何人かで一緒に入れるからね)。上着を脱いでTシャツになった人達はやっぱりホールに入らずにゆらゆらしてる人が多かったです。まず物販を覗いてみたら、グッズらしきものはサイズがかなりでかくてあんまり可愛くない(すいません)Tシャツ一種類と、小さなカンバッジだけ!そのあまりの商売っ気のなさに思わず微笑。 |
| 1Drinkなのでビールを注文。そういえばドリンクの持ち込みは厳禁でした。最近ペットボトルを投げ込むバカモノが増えているからかなあ。(ミッシェルのチバさんなんか、東京のほうでかなり入ってる2Lのペットボトルを投げつけられて倒されてたからなあ...あれ以来ミッシェルさんのライブではペットボトル厳禁になってしまったのだ)この時点ですでに17:45くらい。私は坂本さん側で見ようと右側へ。しかしカップルの間では「千代側で見よう」「そうだね」的会話が交わされていました。一人だったのでマンウォッチング開始。初名古屋だからかサイズが少ないからか(Lサイズはないんですか?と聞いてる男性多数)ゆら帝Tシャツを着ている人はあまりいなく、BLANKEY JET CITY、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、AJICO(元BJC浅井健一とUAとRIZEのTOKIEを含むバンド)、JIM SPIDER(元BJC照井さんのバンド)、ギターウルフ(ローIQ/ハイEnergyの爆音バンド)、あとなぜかKISS(笑)等のTシャツを見かけました。それ大丈夫?というようなミニスカに厚底ロングブーツの女の子も前のほうにいたりして(一曲目と同時に後ろへ逃げてきた)。客入れBGMは何かわからないけど静かめの音楽が音量小さめでかかっていました。 |
| そうこうしているうちに開演時間の18時。ちょっぴり時間押しぎみで3人が登場。一気に会場の熱気が急上昇。盛んに「シンタロー!」「チヨー!」と声援が飛ぶけどほとんど男から。一言も発さずに始まった一曲目は、ニューアルバムの一曲目でもある「でっかいクエスチョンマーク」。おお、意外とオーソドックスな選曲で来たな、と思ったけど会場はほんとに盛り上がっていました。2曲目はアルバムからリカットも決まったという「ラメのパンタロン」だったかな。ここでセットリストを覚えるのを放棄し(←早いな)ライブそのものを楽しむことにしました。 |
| 坂本さんはグレーの7分袖のTシャツを着てて、終始無表情。千代さんは黒のスーツを着ていて暑くないのかな、という感じ。一郎さんはよく見えず...坂本さんはギターを少し短めに抱えるように持って弾いてました。千代さんも短めで、ベースのネックを立てるような感じで弾いていました。 |
| ステージの構成は、最初にノリのよい曲を数曲やったあと、しばらく静かな曲でまとめ、最後はまたノリのよい曲でしめるという感じ。何曲かやったらチューニングして、また何曲かやるという繰り返しで、MCはなし。 |
| 一番の見せ場だったのは、「ミーのカー」から「EVIL CAR」へつながる所かな。「EVIL CAR」は一番好きな曲のひとつなので、聴けてよかった。途中で長い即興があるんですが、それがあまりにもかっこいいというか鬼気迫る感じで、客はノることも忘れて棒立ち。坂本さんは完全にトランス状態でギターを弾きまくっている。千代さんは相変わらず無表情でベースを弾いてたけど。この曲の間奏のときだけミラーボールが回ってて、とても幻想的でした。曲が終わったとき、みんな圧倒されてその場に立ちつくしていて声もでず、一人男の人が本心から出たという感じの声で「かっこいいねー!」とかけ声をかけたので、思わず会場からゆるい笑いがもれ、場がなごんでました。 |
| あと、「ズックにロック」「発光体」「ゆらゆら帝国で考え中」等のシングル曲はかなり盛り上がり、ダイバーも出てたりしました。でも、何となく変な感じがして、ふと後ろを振り返ると、フロアの半分から後ろと、一段高くなった後ろがまったくといっていいほどのってないということに気付きました。こりゃアーティストは名古屋に来たがらないワケだ...まあ最後のほうはみんな体が揺れるくらいまでにはなっていたみたいだけど。前のほうはライブ慣れした感じの人ばっかりで男の人も多く、そんな危険な感じはなくて(暴れ方知らない女のほうが危険)年齢層高めだからか暴れに来てるだけの人(静かな曲の時は腕組みしてタバコ吸ってて、ノリのよい曲になると、明らかに故意のジャンピングエルボーをかましながら前に突っ込んでいく高校生以下の人達)も少なくて、踊るスペースもわりとあって、とてもイイライブでした。どっちかというと、昔の曲のほうが盛り上がっていたかなあ。 |
| 最後の曲が「3×3×3」というのも意外だったんですけど、それが終わるとメンバーが「ありがとう」と言いながらステージをはけていきました。見えなかったけど多分ピック投げたりもしなかったんじゃないかなあ。で、坂本さんが何かを思いだしたかのようにもう一度戻ってきて「終わりです。ありがとう」と言ってまたステージの袖に消えました。すかさずアンコールがかかったんですが、客電が点いてライブ終了のアナウンスが流れました。どうやらアンコールはしない主義のようです。さっきの坂本さんの「終わりです」てのはきっと「アンコールしません」って意味だったのね。 |
| ステージが終わった後スタッフらしき人(見た目コワげ)が一枚の紙をフロアに投げ込み、みんなが奪い合いしてましたが、あれはなんだったんだろ?セットリスト書いた紙かな? |
| ゆらゆらのライブ来たのは初めてだから何とも言えないけれども、彼らも名古屋で何らかの手応えを感じたのではないかと思いました。すごくスッキリした顔して帰っていったからです。初めての土地でソールドアウトして、ライブがここまで盛り上がればまず大成功でしょう。わりと特殊なジャンルに位置づけられるバンドだと思うし(オーソドックスな'60〜'70sといえばそうなんだけど)。聞くともなしに聞いてたら、隣の人が「5、6回彼らのライブ見たけど、今回が一番良かった」とのことです。実際坂本さんの、CD以上と言ってもいい伸びのある声は最後まで衰えることもなく、ギターのセンスも素晴らしいと思います。 |
| 残念だったのはPAの調子がイマイチだったことで、自分の服が震えるのがわかるぐらいの激しいハウリングが起きていて、ちょっと途中つらかったです。後半は一旦持ち直していましたが、やはり全般的にPAの調子が悪いのは否めませんでした。 |
| ライブ終了後、男の人が「3×3×3」(悪魔が子供をさらっていく、という妄想をずーっとつぶやいてる曲)の坂本さんのマネをしてブツブツ歌ってるのもウケました。しかし、私が最も印象に残ったのが、観客の一人が帰り支度をしながら言った「千代が亡霊みたいだった」の一言でした(笑) |