蝋燭の火

一日一日蝋燭に火がともされ
そして消えてゆく・・・
燃え尽き消えゆく蝋燭
その中で突如として
まだ燃え始めた蝋燭の
火が消えた

燃え行く時間を奪われ
意思も無く消えた
どれだけの時間が
奪われたかはわからない

人の気まぐれによって消された炎
その人が自分に火をつけた
そしてある日の気まぐれで
火を消された

その人は「自分のものだから」と言う
たとえ自分の物でも
火を消す権利はあるんだろうか?
そのものを弄んだ
ただそれだけ
なにもわからないまま
火を消された

消えゆく蝋燭の中
人に消された蝋燭は
まだ長い時間を持っていた
だがその時間は
もう戻らない
幾つもの可能性を秘めたまま
火を消されて立ち尽くす