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ANGRA                    99
 ANGELS CRY (1993年)

  VIPERを脱退したアンドレ・マトス(vo)が、自らの求める音楽を作る為に、さらにクラ
 シック音楽を学んだ後に、結成したバンドANGRA。ANGRAとはブラジル神話の「火の
 女神」を意味するという。アンドレの他には二人のギタリスト、ラファエル・ビッテンコート
 キコ・ルーレイロマルコ・アントゥネス(ds)、ルイス・マリウッティ(b)というメンバーで構成
 されている。
  冒頭のシューベルト「未完成」の一部Unfinished Allegroから繋がるメロディック・メタ
 ルを語る上で外すことの出来ない名曲Carry On。この曲を初めて聴いたときの体中を
 貫いた衝撃は、今も鮮明な記憶として残っている。
  ドラマティックな展開をみせる楽曲に民俗音楽的要素を見事に併せ持たせたNever 
 Understand。アンドレ・マトス特有の女性的なしなやかさを持つ超ハイトーンが炸裂する
 ケイト・ブッシュのカヴァー曲Wuthering Heights。勇壮な楽曲にアンドレの力強い声が
 見事に嵌まっているEvil Warning。ドラマティックな楽曲群の最後を飾るに相応しい2部
 構成からなるLasting Child、1部The Parting Wordsでそのクラシカル且つドラマティッ
 クな音世界はクライマックスを迎え、2部のインスト曲Renaissanceでその余韻を味わいな
 がら終焉を迎える。
  どの曲も非常に高いレヴェルを保っており、またアルバム全体としても素晴らしいクラシカル
 アレンジ、ドラマティックサウンドを味わうことが出来る。数ある名作の中でも、ひときわ光を
 放つ名作。 

ANGRA                    90
 HOLY LAND (1996年)

  我が感性に最大級の衝撃を与え、魂をその劇的世界へといざなった神的名盤ANGELS
 CRYに続くANGRAの2ndアルバム。
  前作同様にクラシックの影響を強く受けたシンフォニック・パワー・メタルは健在で、もちろん
 アンドレ・マトスも、あのやや癖のある伸びやか超ハイトーンを思う存分披露している。
  前作からの変化と言えばブラジル民族音楽の影響がより濃く楽曲に反映されていて、その
 音世界は一層独自性を増している。あと、冒頭の賛美歌のようなフレーズがなんとも美しく
 このすばらしい作品を一段と崇高なものへと仕立て上げることに成功している。
  疾走感十分のZ,I,T,O,なんぞはANGRAの新たな聖歌といってもいいような魅力に満ち溢れ
 た曲で格好良すぎる一曲。

ANGRA                    88
 Freedom Call (1996年)

   新曲2曲、カバー曲1曲、既発表曲の別バージョン3曲の全6曲入りの構成。
   今作最高の目玉は、なんと言っても3曲目Reaching Horizonsに尽きる。アコース
  ティックな、どことなく望郷の念を感じてしまうような至上の哀愁に満ちたこの究極の美
  的バラードと、アンドレ・マトスの孤高の凄みに似た感覚までも与える極限ハイトーンボ
  イスが組み合わさることにより、心の奥底の奥底までも感動というファクターで埋め尽くさ
  れてしまう。

ANGRA                    89
 Fireworks (1998年)

   3rdフルレンス。前作までに比べるとサウンドクオリティが上昇していて、どことなく高級
  感がある。が、加味されているプログレ的要素のためか、なにかしっくりとこない面もある。
  特に中盤の数曲はかなり中だるみとして感じられ、アルバム全体の印象を下げている感
  がある。それでも序盤、終盤の数曲は魅力的な曲が配置されていて、さすがはANGRA
  とうなってしまう。クラシカルなギタープレイとなにか懐かしさを覚えるメロディが切ないGentle
   Changeなどはかなりポイント高し。

ANGRA                    92
 REBIRTH (2001年)

   衝撃の完全分裂劇から一年、「ANGRA」の名を継承することとなった2人のギタリ
  ストがNEWメンバーを加えて完成させた復活作。気になる新Voには元SYMBOLS
  エドゥ・ファラ
スキを迎えている。ランニング・オーダーのエドゥが書いた曲NOVA ERA
  いかにも「ANGRA」といった大胆なシンフォニックアレンジが素敵な極上メロディック・パ
  ワー・チューンで彼らが見事に蘇ったということを印象づけられる。エドゥの声は前任の
  アンドレ・マトス
よりもくせは少なくてまずまずといったところか、アンドレの声が好きだった
  分、メンバーチェンジによって大幅なパワーダウンを覚悟していたのでこれはうれしい誤
  算だった。
   全曲お気に入りというわけではないが、前述のNOVA ERA、UNHOLY WARS、R
  UNNING
 ALONEなどは、クラシック音楽のエッセンスを受けたサウンドスタイル、ドラマ
  ティックな楽曲構成力といったANGRAのアイデンティティが凝縮された名曲である。

ANGRA                     82
 HUNTERS AND PREY (2002年)

   なんといっても1曲目、Live And Learn。ギターのリフが無茶苦茶格好良い
  この曲は前作のNova Era同様ANGRAの歴史の中でも屈指の名曲であると
  思われる。
   このような曲がミニアルバムに収録されて来るあたり、彼らの完全復活を印
  象付けられる。

ATHENA                    58
 INSIDE,THE MOON (1995年)

 
   イタリア産プログレッシブ・メタル・バンドのデビュー作。ジャケットのデザインも含めて
  質はとてもじゃないが良いとは言えず、残念ながら聴いてて退屈さを感じざるを得な
  い。

ATHENA                    64
 A new religion? (1998年)

   聴いてみてまず感じるのが前作からの大幅な進歩。なんと言ってもVoにファビオ・リ
  オーネが加入しているのが大きい、圧倒的に大きい。またやや正当なメロディック・メ
  タルな要素が注入されているのも変化として挙げられる。この作品でのファビオの歌
  唱は曲に併せて様々な変化を見せていて、中にはRHAPSODY時のものに比べると
  ちょっと意外に感じる歌唱スタイルもあり面白い。

AT VANCE                  79
 DRAGONCHASER (2001年)

   
3rd。冒頭の、吹き荒れる嵐、鳴り響く鐘の音、雷、という思わせぶりな雰囲気か
  ら怒涛の勢いでネオクラシカルなギタープレイがダイナミックに展開されるタイトルトラッ
  クDRAGONCHSERの出来がとにかく秀逸。
   その後のより軽快な疾走感を持つ2曲目AGES OF GLORYもなかなかに楽しませて
  くれるし、6曲目のABBAのカヴァーTHE WINNER TAKES IT ALLも結構いい感じ。
  4曲目のベートーベン「運命」はやりすぎの感じがあっていらない気がするけど、全体的に
  はかなり様々な曲で構成されており良い出来となっている。
  
AVALANCH                  75
 Eternal Flame (1998年) 

   スペイン出身のバンドのデビューアルバム。筆者が持っているのは英語バージョンとスペイ
  ン語バージョンの2枚組となっている。
   Eternal flameExcaliburではタイトルどおりどことなく燃えさかる炎を思わせるような破
  壊力を秘めたサウンド、ツボをついたメロディを味わうことができ、ピアノを押し出したバラード
  Slave of the angerはなかなかに哀愁美が漂う曲で、中盤に心地よい潤いをもたらして
  いる。
   ただ、どこか栓の抜けたようなVoが個人的には残念な感じがする。充実した楽曲群から
  感じられるポテンシャルの高さはかなりのものだと思うが・・・

BLIND GUARDIAN              86
 Somewhere Far Beyond (1992年)

   ドラマティック・ジャーマン・メタル界の重鎮が満を持して送り出す入魂の4th。劇的
  な構成を持つ楽曲が作品の大部分を占め、しかもそれに対して非常に重厚かつ力
  強い音楽様式でアプローチしている点が彼らの最大の魅力であり、その構築美を一
  層高みへと押し上げているように感じる。純粋に楽曲のメロディが良いという要素もあ
  るが、彼らの持つこの力により名曲Theatre Of Painを筆頭に、その雄麗な展開をよ
  りストレートに楽しむことが出来た。
   ちなみにQUEENのSpread Your Wingsのカヴァーを収録。

BLIND GUARDIAN              86
 
Imagination from the Other Side (1995年)

   時にデスヴォイス的な雄々しさを前面に押し出すヴォーカル・スタイルと効果的に加
  えられる厚みを持ったクワイア・パートとの相性はやはり抜群。壮大に繰り広げられる
  劇的なサウンドに付随することにより、計算し尽くされたように的確に心を高揚させる。
   疾走パートとスローパートの組み合わせの妙といい、第一人者たりえる懐の深さと
  矜持を感じずにはいられない。

Children Of Bodom             85
 FOLLOW THE REAPER (2000年)

   フィンランド産様式美メロディックデス。Voアレキシ・ライホのデス・ヴォイスとテクニ
  カルかつ攻撃的なギター・キーボードが絡み合い、非常にスリリングなサウンドを繰
  り広げている。
   曲自体もいかにも北欧出身バンドらしく、即効性のある美的哀愁漂うメロディと
  十分な疾走感を併せ持っており、デスメタルながら非常に聴きやすい作品になって
  いる。なかでもHate Me!は彼らの魅力が凝縮された秀曲。

CONCERTO MOON             84
 Rain Forest (1999年)

   島紀史(G)率いる様式美メロディック・メタルバンド、本作は様々なスタイルの楽
  曲がバランス良く散りばめられており、それらが全編にわたって繰り出される彼らのア
  イデンティティともいえる情感的なギター・フレーズと交わる事により、一枚のアルバム
  として非常に上手く調和されているイメージを受ける。
   そしてなんといってもどの曲もメロディラインが素晴らしく、非常に好印象。

DARK MOOR                 80
 THE HALL OF THE OLDEN DREAMS (2001年)

   とことん追求されたネオクラシカルなサウンドと、北欧独特の哀愁に彩られた「これでも
  か。」と言うまでにツボを突いた美旋律の連続には、喜びで心震わせながら自然と笑みが
  零れてしまう。即効性と破壊力、共に抜群の秀作である。
   あとは女性ヴォーカリストELISAが更に女性的な繊細さを表現できるようになれば更に
  ポイントアップなのだが、そこまで望むのは贅沢と言うものだろうな。
   Bells Of Notre Dame等のメロディは本当に聴くのが癖になりそうだ、とにかくたまらな
  い。

DARK MOOR                 76
 The Gates Of Oblivion (2002年)

   3rdアルバム。前作THE HALL OF THE OLDEN DREAMSにおいて感じたサウ
  ンドの荘厳さ、全編にわたってキャッチーなメロディを持った曲が収録されていると
  いう魅力は健在である。あとはやはりVoの弱さが気にかかる。

DOMINE                     79
 EMPEROR OF THE BLACK RUNES (2003年)

   イタリアの古豪が放つ渾身の4th。デビューこそ97年だがバンド結成は20年前にもさか
  のぼる。
   非常に強いクセが見受けられながらもストロングなヴォーカル・スタイルが独特の心地
  よさを与えてくれるモービー(Vo)を中核に、雌伏の時代を経て熟成に至ったオーセンテ
  ィックなサウンドに、近年のイタリアン・メタル・シーンで隆盛を極めているエピック的要素
  を効果的に加えることに成功している。これが見事にはまった大曲THE AQUILONIA
   SUITE-part1や、漢モービーの一撃必殺シャウト炸裂のTRUE BELIEVERが聴き
  所。

DRAGONLAND                 83
 the dragonland chronicles part1  
 The battle of the ivory plains (2001年)
 
  
 スウェーデン出身のvoがdsをを兼任している五人組のデビュー・アルバム。1stアルバ
  ムにも関わらず、続編の存在を意味するような作品名である。
   なんか中世の古城みたいなジャケットの絵からしてこちらのイマジネーションを掻き立てる
  のだが、一曲目の、「いかにも何かやったるぜえ」といった感じの神秘的なインスト曲で一
  気に期待が膨らむ。そして始まる怒涛の疾走チューン、冒頭からこっちのハートをがっちりと
  鷲掴みである。2曲目Stoming across heaven 4曲目Ride for glory 6曲目の
  The battle of ivory plains そして一番のお気に入り10曲目Worlds end。これら
  の曲は頼りないVoに構わずネジが外れたかのように疾走しており、もろ好みの楽曲。アルバ
  ムの構成としては休憩を挟んでは疾走するという感じで何か笑える。デビュー作でこれだけ
  の楽曲群を従えた作品を発表できることからも続編が楽しみ、Voが向上してくれてたら、
  さらにありがたい。  

DRAGONLAND                  78
 HOLY WAR (2002年)

   デビュー作 the dragonland chronicles part1〜でヴォーカルの致命的な甘さに
  身悶えしつつも、節々から感じ取れる並々ならぬポテンシャルの高さに大いなる未来を
  感じずにはいられなかった彼ら。この2ndにおいても作品に背された神秘的な物語性を
  印象付けるに相応しい煌びやかなキーボード・プレイ、劇的に疾走&爆走を繰り返す
  ネオ・クラシカルなギター・プレイ、そして至る所に効果的に散らされている絶妙のシンフォ
  ニック・アレンジは健在。
   しかしながら課題であるヴォ−カルの弱さも悲しくなるほどにさしたる進化もないままに
  健在。他に素晴らしい要素を持っているだけに惜し過ぎる。
   なお、前作のRide for glory、Worlds end程の曲の存在は感じられなかったが、無駄
  曲は減り作品のバランスとしてはよくまとまっている。

DREAMTIDE                 81
 Dreams for the daring (2003年)

   前作でFAIR WARNINGの正統後継者的な作風を見事なレベルで提示することに
  成功した彼らの期待膨らむ待望の新作。今作も全ての楽曲においてヘルゲ・エンゲルケ
  のスカイ・ギターが奏でる美哀愁フレーズを身に纏ったFAIR譲りの流れるようなメロディが
  確実に息づいており、聴き応えの有る作品に仕上がっている。
   ・・・が、FAIRの創作面における屋台骨を支えていた感のある稀代のメロディ・メーカー
  ヘルゲ・エンゲルケ率いるバンドの作品として今作を捉えると、やや物足りないという思い
  があるのも事実。前作におけるWhat you〜のようなメロディック・ハードの最高峰的な楽
  曲がないように感じられる点と、前作以上にアレンジ面で新鮮味を出そうという試みは感
  じられるが、同じ曲調のものが多すぎて、作品全体としては新鮮味に欠ける感がある。
   もちろん、ハイレベルな作品であることに疑いはないが、次作ではあの「高み」を取り戻
  して聴き手を圧倒して欲しい。
   

EDDY ANTONINI              92
 WHEN WATER BECAME ICE (1998年)

   SKYLARKの中心人物であるKeyのEDDY ANTONINI。彼の1stソロ・アルバムで
  ある。ソロ名義の作品ではあるが、SKYLARKの他のメンバーも参加しており、方向性
  はSKYLARKの作品とそれほど大きくは異ならない。他のゲストメンバーとしては、Voに
  FOLCO ORLANDINI、GにはLABYRINTHOLAF TORSENなどが参加している。
  まず聞いて感じたことはSKYLARKのVoであるFABIO DOZZOの歌唱力がかなり上昇
  しているということ。個人的にはFOLCOを使わずに全部FABIOに歌って欲しかったね。
  曲で言えば、3曲目のTWILIGHTがとにかく秀逸。展開のメリハリがしっかりしていて、
  聞いてて胸の内が熱くなるような疾走感を持つこの楽曲と、FABIOの胸を打つ情感的
  な声がなんとも心地よい。何回聞いたかわからないくらい聞いたね。かなりSKYLARK風
  にアレンジされたHELLOWEENI WANT OUTのカバーも含まれている。

EDGUY                     86
 VAIN GLORY OPERA (1998年)

   アルバム冒頭を飾るOverture〜Until We Rise Againからその勢いに圧倒さ
  れた。その後もかなりの佳曲ぞろいで本当に聴きやすい一枚と言える。このアルバ
  ムが凄いのは全体的に粒揃いの曲が収められているだけでなく、それぞれの曲が個
  性をはなっていること。疾走感、力強さ、切ないまでの美しさ、これらの魅力を十分に
  楽しむ事ができるので何回聴いても全く飽きない。
   終盤に配置されたいかにも彼ららしいメロディックな一曲Fairy Taleがまた、いい感
  じにツボをついてくる秀作。

EDGUY                     84
 THEATER OF SALVATION (1999年)

   新世代ジャーマン・メタル・シーンを背負う存在であるEDGUYの4th。疾走感漂
  う名曲babylonで幕を開け、本編を締めくくる10分を超える大曲theater oh sal
  vationまで前作同様良い曲が散りばめられている。前述のbabylonを筆頭にwake
   up the king、falling down、arrows fly等のスピードチューンはもちろんすばら
  しいんだけど、それだけでなく、力強いthe unbeliever、そして美しいスローバラード
  another timeなど様々な曲を楽しめるのが良い。前作の時も感じたけどEDGUY
  のミドルチューンやバラードっていい。

EDGUY                       65
 The Savage Poetry (2000年)

   95年に発表された彼らの幻のデビューアルバム「SAVAGE POETRY」を現在の
  メンバーによるリメイク盤。日本盤のボーナストラックとして、95年バージョンも何曲か
  収録されているが、聞き比べてみると、今やジャーマンを背負う存在とまでなったEDG
  UYのこの5年間の成長のほどがよくわかるね。
   もはや彼らの定番とも言える重厚なクワイアを駆使したサウンド、大幅に進化した(
  95年から比べると)トビアス・サメットの歌唱力により、このデビュー作は見事に生まれ
  変わっている。
   楽曲で言えばやはり後の作品に比べると一枚劣る感があるが、力強さ漲るSACRE
  D HELLあたりは16、17歳の若さで書かれた曲とは思えないほどの秀作である。

EDGUY                     81
 MANDRAKE (2001年)

   間にSAVAGE POETRYのリメイクや、AVANTASIAの活動などがあったため、リリー
  スが続いた感じがあったが、オリジナル・アルバムとなると、99年のTHEATER OF SA
  LVATION以来となるEDGUYの5thアルバム。
   バラエティ色豊かで、さまざまなタイプの曲が楽しめる作品になっている。Golden Dawn
  等のお約束ジャーマン疾走チューンももちろん良いけど、なかでも今作一番のお気に入り
  はパワー・ミドル・チューンTears Of A Madrakeである。小気味良いメロディを持つこの
  曲だが、この曲をここまで魅了的なものにしているのは、やはりその重厚なクワイアがもたら
  す力が大きいんだろうね。このようにクワイアでミドル・テンポの曲をより一層の高みに押し
  上げるという要素は、個人的にはEDGUYに無くてはならないものに感じる。

ELEGY                     81
 FORBIDDEN FRUIT (2000年)

   新ギタリスト、パトリック・ロンダットを迎えての6th。演奏陣の確かな演奏力によ
  って裏付けられた抜群の安定感を誇るサウンドに、実力派シンガー、イアン・パリー
  の「大人」なヴォイスが乗って展開されるテクニカル・パワー・メタルは間違いなく上
  質のもの。
   中でも、「ネオ・クラシカルこうあるべき」とばかりに鳴きまくるギター・フレーズを効
  果的かつふんだんに取り入れ、抜群のメロディ、知的なまでにバランスが取れている
  パワー、スピード感を持って繰り出されるFORCE MAJEUREKILLING TIMEは文
  句なしの名曲。

EUROPE                    92
 THE FINAL COUNTDOWN (1986年)

   3rd。ポップ的な作品と言えばそれまでだが、ジョーイ・テンペストの非常に高い透
  明感と伸びやかさをもつ歌唱、感情に直接突き刺さってくるかのようなエモーショナル
  なギターサウンド、そこかしこにプッシュされている北欧系ならではのキーボードによる
  キラキラ感、といった要素により良い意味で聴きやすい作品となっている。
   そしてこの作品を単なる聴きやすい作品から超名盤といった高みにまでその価値を
  引き上げているのはなんと言ってもアルバムタイトルにもなっているTHE FINAL COUN
  TDOWN(SBファン悶絶必死)とバラードCARRIEの2曲の存在によるものが大きいだ
  ろう。この2曲の奇跡的共存を果たしさしめたジョーイの楽曲作成能力の高さには脱
  帽。