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FAIR WARNING              88
 FAIR WARNING (1992年)

  ELECTRIC SUN、その後ZENOにも所属したウレ・リトゲン(B)、元ジャー
  マン・メタル・バンドV2の(Vo)でその後ZENOにも所属したトミー・ハート、同じ
  く元ZENOのCCベーレンス(Ds)、そしてヘルゲ・エンゲルケ(G)、アンディ・マレ
  ツェク(G)の五人編成。彼らの最大の武器であるメロディの美しさはこのデビュ
  ーアルバムから十分に味わう事が出来る。後の作品に比べるとロックンロール的
  な要素を多く感じる。FAIR WARNING初期を語る上で避けて通る事のできな
  い名曲、LONG GONE収録。

FAIR WARNING              93
 RAINMAKER (1995年)

   2nd。楽曲の良さは相変わらずで期待を裏切らない。問答無用で血湧き
  肉踊るチューンBURNING HEARTにおけるトミー・ハートのエモーショナルな歌
  声がたまらない。LONELY ROOMS等におけるヘルゲ・エンゲルケの高音ソロ
  の美しさにはもはや脱帽です。

FAIR WARNING              98
 G
O!(1997年)

   メロディアス・ハード・ロックの最高峰に位置するFAIR WARNINGの3rd。こ
  のアルバムは彼らの最高傑作にして、究極の出来映えを持つ作品であると言
  っても過言じゃないだろうね。
   全篇にわたって美しすぎるメロディを持つ楽曲がちりばめられていて正に捨て
  曲など皆無、断じて皆無。決して嫌味の無いさわやかさと聞いているこちらまで
  力が沸いてくるような力強いエモーショナルな要素を兼ね備えたトミー・ハート
  歌声は一層力を増し、また、アンディ・マレツェクの急病により大幅に出番の増
  えた
ヘルゲ・エンゲルケ
操るウリ・ジョン・ロート譲りのスカイギターの美しさと言った
  ら素晴らしすぎてため息すらも出ない。特に1曲目、私的神曲ANGELS OF 
  HEAVEN
のギターソロの美しさは最早異常です、初めて聞いたときは俺はこのま
  まどこかへいざなわれるんじゃないかと思ったね。
   これほどの魅力を見事に最高のレヴェルで併せ持ったこの作品に出会えたこと
  は幸せである。

FAIR WARNING              96
 4 (2000年)

   1曲目、Heart On The Runの剣がぶつかり合う音にも聞こえるようなスカイ
  ギターの超高音フレーズが流れてきた時点で「やっぱこれだよなあ。」という至上の
  安心感みたいなものに包まれる、幸福感といってもいいかもね。
   メロディック・ハードの最高峰に位置する彼らの、その誇りに満ちたメロディの充実
  度は無類の光を放っていて、特に前述の1stチューンやForever、ボーナストラックの
  Still I Believe等、ことごとく心を魅了してやまない曲を手がけているヘルゲ・エンゲ
  ルケの創曲能力は本当に素晴らしいものがある。トミー・ハートの一層力を増したよ
  うに感じる聞き手にポジティブな力を与えてくれるような伸びやかな声といい、もはやこ
  のスタイルの完成形に限りなく近づいたように感じる。スカイギターが前作同様強く押
  し出され、ありとあらゆるところでその気高い音色を浮かび上がらせている点もポイン
  ト高し。

GAMMA RAY                74
 INSANITY AND GENIUS 〈1993年)

   3rd。典型的ジャーマン・スタイルに加え、ユーモラスな一面も披露している。
  各曲がそれなりにキャッチーさも持っており、それによってか、作品を通してバリ
  エーション豊かなイメージに包まれている。
   しかしながら何だかんだ言っても素直に格好良いと感じられる曲はTribute
  To The Pastくらいしか無いと言うことも事実。Voのラルフ・シーパーズの力量
  は申し分ない、彼の歌声と相性がよさそうな「ダークさ」を持ったスピード・チュー
  ンが一曲欲しい。

GAMMA RAY                76
 Somewhere Out In Space (1997年)

   5th。ダーク・シュヒレターがベースに移り、新ギタリスト、ドラマーを迎えている。
  ヴォーカルはカイ・ハンセン
   明るいイメージを持ったメロディアスな楽曲に、典型的ながらもツボをついたギ
  ター・プレイが加味された古き良きジャーマン・サウンドが次々と繰り出される様
  は流石ジャーマン・メタル界の重鎮の成せる業と納得の一枚。しかしながらネッ
  クはやはりカイのヴォーカル。前任のラルフ・シーパーズがかなりの実力者だった
  だけに聴いていて厳しいものがある。憂いに満ちた北欧的サウンドならなんとか
  目を瞑れても、このような明朗なジャーマン・サウンドにはバランスを取る意味で
  も強力なヴォーカリストが必須だと感じられる。これだけの楽曲を揃えながら非
  常に惜しい。

FORGOTTEN TALES           68
 The Promise (2001年)

   女性Voを擁するメロディック・メタルバンドの1st、この手の音楽性を持ったバ
  ンドにしては珍しく北米はカナダからの登場である。
   同じ女性Voを持ったバンドDARK MOORと比較するとVoはクリアーな正統派
  ハイトーンヴォイスを巧みに操り情感豊かに歌い上げているし、楽曲のメロディも
  作品全編に渡りそれなりのものを提供している。しかしその一方、どうしても否め
  ないのがインパクトの弱さ、あまりに類型的なスタイル故か、悪くは無い作品なの
  だがどうしても軽く聞き逃してしまう。

HAMMERFALL               76
 GLORY TO THE BRAVE (1997年)

   スウェーデン出身。パワー系のサウンドとなんともな歌詞が印象的。分かりや
  すいメロディを持つ1曲目THE DRAGON LIES BLEEDINGと最後のバラード
  GLORY TO THE BRAVEはいい。ただちょっと全体的に稚拙な感じがして
  しまう。

HAMMERFALL               70
 LEGACY OF KINGS (1998年)

   2ndアルバム、前作よりジャーマン色が強く感じられる。アルバム全体を通し
  てのメロディ等は前作よりも良くなってる気がするけど前作の2曲程魅力を感
  じる楽曲は無いのが残念。Voがもっと向上すれば迫力がでて良いと思う。

HAMMERFALL               72
 RENEGADE (2000年)

   新ドラマーとしてアンダース・ヨハンソンが加わったことに驚きの3rd。作品
  の冒頭を飾るにはあまりにも勢いが足り無すぎるTemplars Of Steelから
  一転、2曲目からは彼らならではの硬質パワー・チューンが次々と繰り出さ
  れてくる。しかし、このようなサウンドの楽曲の割りにはやはりVoのパワー不
  足はどうしても否めない。これといったメロディを持った曲も皆無で作品全体
  として破壊力不足な感じを受けてしまう。

HAWAIIAN6                 78
 FANTASY (2000年)

   スリーピース・メロディック・パンクバンドの6曲いりデビュー・ミニ。独特な
  メロディ運びゆえか、ストレートに楽曲の良さが伝わってきにくく妙な印象が
  残ってしまうという部分があることは否めないが、その中に憂いに満ちたフレ
  ーズも確実に垣間見られる点はGOOD。

HAWAIIAN6                 93
 SOULS (2002年)

   衝撃のファースト・フルレンス・アルバム。前作でその片鱗を見せていた
  「どことなく物悲しい」各楽曲のメロディの素晴らしさは一気に萌芽し、奇
  蹟的なまでの輝きに満ち溢れている。また、この美しいメロディが、これまた
  大幅に増した疾走感を持って押し寄せてくるため、よりストレートにその良さ
  が堪能できるのがまた好印象。
   更に特筆すべきはその歌詞の奥深さ。どこまでも「泣かせる」ファクターに
  溢れているその歌詞のそれぞれが、直接的に感情を鷲づかみしてならない。

HEAVEN'S GATE             87
 LIVIN' IN HYSTERIA (1991年)

   強靭なサウンド、ヴォーカルが丁度良い気持ちよさを感じるジャーマン・メタル
  ・アルバムとなっている。中でもLivin' in hysteriaFlashes、そして作品の最
  後を豪快に締めくくるGate of heavenの3曲が超強力。

HEIMDALL                  65
 LORD OF THE SKY (1998年)

   いかにも、といった感じの何かしらの物語性の存在を思わせる台詞入りの壮
  大なインスト曲から、その後、音質に問題ありつつも本能を刺激してやまない
  無理矢理ギタープレイ、そして「オーオーオー」というこれまた好き者にはたまらな
  い勇壮なコ−ラスへと続く・・・この間の2分20秒+15秒、「来た来た来たー」
  という期待感と至上の高揚感を味わうことができた。が、しかしその後Voパート
  に入ると、それらは一気に失望感に変わる。もうどうしようもないくらいに低いVo
  の力量が残念なことに全てをぶち壊してしまっている、そのしょぼすぎるジャケット
  からある程度の問題点は覚悟していたが、ここまでになると笑いすら出てくる。
   しかし、しかしながら楽曲群の荘厳さ、劇的な展開力はかなりきている。Vo
  さえせめて平均よりちょっと低いぐらいのレベルを保っていたらあと20ポイントは
  アップするんだけど本当にもったいない。

HEIMDALL                 84
 THE ALMIGHTY (2002年)

  
   類稀なる大仰な音楽性と、致命的なヴォーカリストの力量不足という極端な
  コントラストがなんとも歯がゆい印象を与えていたイタリアン・エピック・メタル・バン
  ドの通算3枚目。超B級の印象がどうしても拭えない彼らだったが、今作ついに
  待望の新ヴォーカリスト発掘を試みているが、この「命運を握る男」ジアコモ・メ
  ルカルドの実力たるや、今までイタリアの野に埋もれていたとは信じられない程の
  高みにあり、その渋みのある唱法が、彼らの標榜する大仰な音楽性に前任者
  ではもたらし得なかった風格と説得力を与えている。
   作品としてはミドル・チューン中心の構成、一曲くらい疾走曲が欲しい感もある
  がそれは贅沢か。

HELLOWEEN                 85
 Keeper of the Seven Keys (1987年)

   マイケル・キスク(vo)が加入。その伸びやかなハイトーンによりサウンドに力強
  さが宿り非常に聴きやすくなっている。なんといっても超一線級のジャーマン・メ
  タル・チューンI‘m Aliveが格好良い。今作のハイライトはこの曲であろう。
   全8曲入りとやや短い作品だが、他にもTwilight Of The GodsHellowe
  en等佳曲揃い。

HELLOWEEN                 96  
 Keeper of the Seven Keys PartU (1988年)

   ジャーマン・メタル史上燦然たる輝きを放つ名盤中の名盤。
   Eagle Fly FreeMarch Of TimeI Want Outという文句なしの超強
  力疾走チューン3本柱を始めとして、異常なまでに充実した作品となっている。
   前記3曲の他にも大曲Keeper Of The Seven Keysや、これまた良質の
  疾走チューンSave Us等、名曲を挙げれば枚挙にいとまが無い。

HELLOWEEN                 80
 KEEPERS LIVE (1989年)

   7曲入りと、曲数は少なめだがI Want Out等名曲揃い。マイケル・キス
  How Many Tearsも聴く事が出来る作品。

HELLOWEEN                 80
 Master of the Rings (1994年)

   この作品からVoはマイケル・キスクに代わりアンディ・デリス(ex、PINK
  CREAM 69)がその任を務めている。
   冒頭の緊張感漂うハイテンションな一曲SOLE SURVIVOR、彼らなら
  ではのつぼを突いた王道ジャーマンメロディが心地よいWHERE THE RAI
  N GROWS等、楽曲の質自体はそれなりのレヴェルを確保している。
   後はややクセのある新ヴォーカリストの歌声にどうなれるかが問題。
 
HELLOWEEN                78
 The Time of the Oath (1996年)

   珍しくインストゥルメンタル曲無しに冒頭から勢い良く押し寄せてくるWe
  Burnの力強さに期待感が一気に膨らみつつ、同時に感じるのがアンディ・
  デリス(Vo)の更に色濃くなった癖の強さ。個人的にはどうも苦手意識が
  残る歌声になってしまっている。
   楽曲の方は全体的にそつなく纏め上げた前作より一枚落ちる感がある
  も、Power等佳曲収録。

HELLOWEEN                94
 THE DARK RIDE (2000年)

   インスト曲から続くALL OVER THE NATIONS。典型的かつ最高峰の
  ジャーマン・メロディ、かつて無いほどにアクを押し殺しストレートかつ伸びや
  かに歌い上げるアンディ・デリス、Keepers〜以来久々の魂を揺さぶられる
  HELLOWEENのみが成しえるジャーマン・メタル・チューンの登場に狂喜乱
  舞必死。
   アンディの歌声はその後の楽曲ではやはりある程度のクセを見せてくるの
  だが、今作で大幅に増したサウンドのヘヴィさ、ダークさと絶妙に絡まってか
  今まで感じていた不満感、不安感は全く気にならないレヴェルになっている。
   そして実験的な匂いのする数曲は馴染めないにしても、HELLOWEEN史
  においても最高ランクに位置するメロディを持つSALVATIONTHE DARK

  RIDE等、楽曲のメロディも近作に無い高水準を誇っている。
   近作になかったこの二つの絶対的な武器がどうにか「HELLOWEEN」と
  いうカテゴリーの中で見事に共存を果たしていることが、この作品が「あの最
  高傑作」にも迫る高みへと上り詰めることを成功させていると言えるだろう。

HELLOEWEEN               82
 Rabbit Don`t Come Easy (2003年)

   通算10作目となる今作は大幅のメンバーチェンジを経て作成された入
  魂の意欲作。
   前作で大幅に増したヘヴィさ、ダークさは減少し、今回のサウンドは前々
  作にやや力強さが増した、といったスタイルになっており明朗快活なジャー
  マン・メタルを堪能することが出来る(それにともない前作にあった血沸き肉
  踊る的な勇壮感も減少してしまっているが)。
   前作では実験的なスタンスで数曲収録されていたあまりにも「非HELLO
  WEEN的」な楽曲が、無くなっているのは一安心。

IMPELLITTERI               78
 IMPELLITTERI (1987年)

   IMPELLITTERIのデビュー作となる4曲入りのミニアルバム、Voはロブ・ロック
  
が務めている。後に発表された作品に比べるとまだ荒っぽさが感じられる。1曲
  目LOST IN THE RAINは爆発しそうな程パワーを感じさせて格好良い。

IMPELLITTERI               71
 STAND IN LINE (1988年)

   このアルバムではグラハム・ボネットがVoをとっている。そのせいか他の作品に
  比べると、やはり一種の違和感というか何かカッチリとかみ合っていない感じがし
  て仕方ない、楽曲もなんかいまいちだし…まあ、ロブ・ロックのVoが個人的に好
  みだからそう感じるのかもしれないが。
   ちなみにDrは現Mr、BIGのパット・トーピーが務めている。

IMPELLITTERI               79
 VICTIM OF THE SYSTEM (1993年)

   ミニアルバム。5曲入りだがそれぞれが個性を放ちヴァラエティ豊かな作りにな
  っている。その速さが心地VICTIM OF THE SYSTEM、インスト曲GLORY
  キャッチーなメロディを持つTHE YOUNG AND THE RUTHLESS
等、なか
  なかな曲が揃っている。だが今作、最も魅力を感じたのはバラードCROSS T
  O BEARである。切なさ溢れるこの曲をロブ・ロックがうまく歌ってて本当に

  良い出来になっている。

IMPELLITTERI               68
 ANSWER TO THE MASTER (1994年)

   前作のミニアルバムで復活を果たした後、満を辞して発表された3rdフルレン
  スアルバム。全9曲の収録曲全てが彼等らしいアグレッシヴなサウンドで構築さ
  れていてクリス・インペリテリ自身も完璧に満足していると言う事だが後の4thS

  CREAMING SYMPHONY
に比べるとまだまだ楽曲面での完成度は低い。ちょ
  っともたもたした感じがするので全体的にもう少し疾走感があればもっとよかったか
  もしれない。1曲目のTHE FUTURE IS BLACKには4thに繋がる魅力がある。

IMPELLITTERI               94
 SCREAMING SYMPHONY (1996年)

   ヘビィ・メタルとクラシックの融合というクリス・インペリテリが目指してきたテーマ
  が究極のレベルで実現されている文句無しの最高傑作。他のアルバムとは比
  べ物にならないクラシカル風味なサウンド 、全体を通して疾走感の付き纏う極
  上のメロディに一種宗教的な歌詞が見事にかみ合う事により、さらなる相乗効
  果を生み出す愚直なまでに直線的な楽曲、それらの魅力を1曲あたりの時間
  が短く設定されている事により非常に凝縮して味合う事が出来て非常に好印
  象。特にKINGDOM OF LIGHT、RAT RACE
なんかは格好良すぎて何回聴
  いても興奮せざるを得ない。

IMPELLITTERI               69
 EYE OF THE HURRICANE (1997年)

   けっして悪くは無いが前作ほどの魅力は感じない。新たな挑戦意欲が2曲の
  バラードが収められている点など多様なアルバム構成に表れている。

IMPELLITTERI               80
 CRUNCH (2000年)

   聴いてみてまず感じたことはヘヴィさ、モダンさという要素が強くなっているという
  こと。私的最高傑作「SCREAMING SYMPHONY」の時に完成をみた一点の
  曇りもない様式美的雰囲気に満ち溢れた疾走感たっぷりのIMPELLITTTERI
  サウンドが展開されることを期待していたので、アルバム後半部に多く感じるモダ
  ン的な感覚はちょっと受け入れ難い感じがした。
   だがアルバム前半部の楽曲においてはヘヴィさが疾走感を維持したままで加え
  られており、この今までにない骨太なサウンドにロブ・ロックの力強い歌声がとても
  聴いていて心地よい。