KAMELOT 61
DOMINION (1996年)
2ndアルバム。フロリダのバンドだが中世ヨーロッパ的な雰囲気が漂っている。
後の作品と比べると硬質な感じを受ける作品。
KAMELOT 89
THE FOURTH LEGACY (2000年)
フロリダのメロディックメタルバンドの4th。曲調はヨーロッパのバンドっぽいが
アメリカ産である。KAMELOTは2ndしか持っていなかったのだが、それに比べ
たら雲泥の差で良くなっている。かなり化けたね。この良化の原因となってい
るのは、3rdから加入したVoロイ・カーン(元CONCEPTION)の力によるものが
大きいんだろうね。しなやかで哀愁漂うこの声が、美しいメロディを持ったA
Sailorman‘s Hymn、Gloryという2曲のバラードで映えまくる。まじ吸い込ま
れそうになる。他にも、オープニングを飾るに相応しいタイトルトラックのTHE
FOURTH LEGACYや、異彩を放つアラビア調のNights of Arabiaや終
盤に華を添えるUntil Kingdom Comeなど佳曲ぞろい。しなやかなメロディ
を楽しみたい人には本当にお薦めの作品。それにしても良い声だ。
KAMELOT 88
KARMA (2001年)
なんと言っても珠玉のしなやかさを持つロイ・カーンの麗しい美声が相変わ
らず輝きをはなっていて、この声聴けるだけで十二分に満足感を感じることが
できる。そして楽曲群も、前作に引き続きバラエティ豊富で、今作では華麗
な三部構成の曲Elizabethなども収録されており一層のパワーアップを感じる。
爽やかな風をもたらすForever、Wings of Despair、Karmaなどのメロディ
ック・チューンはどれも抜群の出来栄えを誇り、バイオリンが強調されている究
極の哀愁美に満ち溢れたバラード曲Don`t You Cryではロイが震えんばか
りの緊張感を漂わせながら繊細に歌い込んでいて、とにかく心を魅了される。
期待通りの出来栄えだった。
LABYRINTH 55
NO LIMITS (1996年)
ヴォーカルはジョー・テリーことファビオ・リオーネ(ex、Rhapsody)が執っている。
所々に後につながる美旋律の欠片は見られるものの打ち込み系の音が使わ
れていたりしていまいち馴染めない。
LABYRINTH 82
RETURN TO HEAVEN DENIED (1998年)
1stの時のVoファビオ・リオーネが脱退、新しいVoが入っているのだが、この
新Voロブ・タイラントがとにかくすばらしいの一言。とくに繊細な部分での声は
本当に上手だね。1曲目LADY LOST IN TIMEが流れてきた時点で鳥
肌たちました。この曲は幻想的な雰囲気から一気に加速するという俺ごのみ
の本当に格好良い曲だし、続くTHUNDER、 MOONLIGHTなど良い曲が続
いていく。…でもなんかアルバム全体で言うと短調に聞こえるのがちょっと残念。
LOST HORIZON 98
AWAKENING THE WORLD (2001年)
イギリスの名門Music For Nationsが送り出したスウェーデンの新星LO
ST HORIZON。 …本当に素晴らしいバンドである、メンバーは結構キャリア
を積んでるらしいのに今まで表舞台に出てこなかったのが不思議だ。まず感じ
るのがサウンド面の充実度、超一流バンドと言わざるを得ないその確かな力
量に裏打ちされた圧倒的なスケールを誇るパフォーマンスには不安定さは全く
感じない。特にペインテッド・スキンヘッド・ヴォーカリストダニエル・ハイメンの力
量たるや、業界最強といっても差し支えないのではないだろうか。聞き手の魂
を揺さぶるような情感とパワーを併せ持ち、更に節々で超絶シャウトまで極める
ヴォーカルスタイルは理想のHeavy Metal Vocalistの趣すら感じる。
そして各楽曲の完成度の高さがこれまた驚異的である、全10曲の内、3曲
がインストの小曲のため実質7曲入りみたいなものなのだが、捨て曲など全くの
皆無。SWORN IN THE METAL WIND、そしてWORLD THROUGH
MY FATELESS EYES(後半の展開とハイトーンは最早格好良すぎ)等々
徹頭徹尾、一縷の隙間すら赦さない怒涛のHeavy Metalが展開される。
恐ろしいバンドの登場である。
LOST HORIZON 87
A Flame To The Ground Beneath (2003年)
2003年1月現在、私的最強ヴォーカリストであるダニエル・ハイメン擁する
ペイント・メタル・ウォーリアー軍団LOST HORIZON。前作で聴き手を魅了
してやまなかった魅力のうち、楽曲のストレートさ、疾走感は減少しているが、
今作大幅にフィーチュアされている楽曲の複雑かつ劇的な展開力に前作同
様強靭無比なVoが見事にはまっていて、相変わらず高揚感を覚えざるを得
ない作品となっている。
LOUDNESS 85
SPIRITUAL CANOE 〜輪廻転生〜 (2001年)
高崎晃(g)、二井原実(vo)、山下昌良(b)、樋口宗孝(d)というオリジ
ナル・ラインナップでの13年ぶりのアルバムとなる。
バンド結成から20年、迸らんばかりの圧倒的なエナジーは未だ衰えを見せず、
その他の追随を微塵とも赦さない強靭かつ重低なサウンドはなんともいえない
安定感をもっており、この二つの要素が重なるとき、至上の高揚感を聴き手に
もたらす。これが顕著に現れているのが3曲目The End of Earth、非常にヘヴィ
なスタイルを持ちながらもあまりにも疾走感が無いためややもたついた感のあった
アルバム冒頭の2曲からうける不安感を一気に吹き飛ばす名曲である。
節々でヴォーカルに妙な癖が見受けられるのがやや気になるが、文句なしに
聴き応えのある作品であると言えるだろう。
Mago de Oz 69
Finisterra (2000年)
大胆にバイオリンを前面に押し出したサウンドスタイルがなんとも異色なスパニッ
シュ・メタル・バンドの2枚組。オールスペイン語で歌っているVo、ラテン調のにぎや
かな雰囲気など、そのあまりにも特徴的な音楽性は異端とよんでもいいほどのオリ
ジナリティに富んでいる。
ラテン調の楽曲はいまいちはまりきらなかったが、バイオリンの音色大好きな者とし
てはここまでやってくれると嬉しいね。
NIGHTWISH 82
ANGELS FALL FIRST (1998年)
オペラティックな女性Voを擁するフィンランド出身の1st。その他のバンドが
持ち得ない特徴ある歌声が哀愁を撒き散らせながら疾走する印象的なメロ
ディに見事にかみ合っている必殺のオープニングチューンElvenpathでいきなり
心を奪われたね、他には何故か望郷の念を抱かせるようなバラードAngels
Fall Firstなども良い。
NIGHTWISH 89
Oceanborn (1998年)
キーボードを強く前面に押し出したキラキラしたシンフォニック・メタル・サウンド
+透明感に満ち溢れたオペラティックな女性Voという独自のスタイルは一層確立
されている。楽曲群の充実度も前作を遥かに上回っておりハイクオリティな作品に
仕上がっている。NIGHTWISHのアイデンティティを強烈に発揮しつつ疾走感、パワ
ーを持った正統派的なヘヴィ・メタルの要素もしっかりと併せ持っている点が聴いて
て気持ち良いStargazers、Nightquest。また美旋律バラードSwanheartでは、
唯一無二の武器、タリア・トゥルネンの神聖ささえ感じさせるオペラティックな歌唱
により、その美しさは至上なものへと進化している。
NIGHTWISH 92
Wishmaster (2000年)
3rdアルバム。今作でも今までと同様にキーボードによって華麗な装飾が施され
たメロディアスな楽曲にタリア・トゥルネンの気高きクリスタル・ボイスががっちりと組み
合ったシンフォニック・メタルを心ゆくまま堪能できる。
作品イメージは前作に比べると全体的に楽曲が分かりやすく、キャッチーになった
感じがある。かといってその神聖華麗なシンフォニックさは損なわれていないので、こ
れは好印象。疾走神曲Wanderlustは個人的には1stのElvenpathと並ぶ屈指の
名曲であり、またタリアの歌唱力を武器に心の琴線を徹底的に刺激してくるバラード
群の充実も素晴らしい。
NIGHTWISH 79
CENTURY CHILD (2002年)
オペラティック・シンフォニック・メタルバンドの代表格である彼らの新作は、
その特徴であり最大の武器でもあるタリア・トゥルネンの気高ささえ感じさせ
るオペラティック唱法、キーボード奏者トーマス・ホロパイネンの手によるどこ
までも壮麗かつ煌びやかなサウンド形態は従来通りのハイ・クオリティを誇っ
ており、まずは一安心。
しかしながら、前作、前々作と比べると、楽曲のメロディが弱く感じられるの
もまた事実。ミドル・チューン中心の今作、せめて一曲印象的なスピード・チ
ューンがあれば作品イメージもまた変わったかもしれないが。
NOCTURNAL RITES 85
TALES OF MYSTERY AND
IMAGINATION (1997年)
スウェーデン出身の日本デビュー作となる2nd。Ring of steelの何かメル
ヘンチックなオルゴールの音で始まりその後一気に疾走して行くところはかなり
はまった。はっきり言ってツボです。他にもEye of the demonなど全体的に
上質のメロディを持った曲が並んでいる。もうちょっといろんな曲があっても良い
かなとは思うけど十分に楽しめる、聞きやすいしね。
NOCTURNAL RITES 80
THE SACRED TALISMAN (1999年)
3rdアルバム。やっぱり良い。終盤に配置された疾走感のあるGlorious
を筆頭にそれぞれ魅力あふれる曲が次々と襲ってくるといった感じで前作同
様楽しめる。上質のバラードThe Legend Lives Onがアルバム全体を引
き締める役割を果たすとともに前作に無かった新しい魅力を加えている。
NOCTURNAL RITES 79
AFTERLIFE (2000年)
今作からVoが変わり、それに伴いサウンドもヘヴィ指向となっている。NOC
TURNAL RITESは前作または前々作の雰囲気が好きだったのでちょっと残
念。でもこういうサウンドも全然いけるしVoはパワーが感じられる渋みのある
声で前のVoよりいいね。メロディアスな曲もあるし、特に、1曲目のタイトルト
ラックAfterlifeは無茶苦茶かっこいいし(だめな数曲は全然だけど)。 という
わけで、以前と別のバンドと考えればそこそこいける。
NOCTURNAL RITES 76
SHADOWLAND (2002年)
新ヴォーカリストを迎えてから2作目となる今作、前作のAfterlife程
の破壊力を秘めた曲の存在こそ感じなかったが、Never Die、Venge
ance等佳曲が揃っており、アルバム全体のバランスは良くなってるよう
に感じる。前作で一気に増したサウンドの剛健さはそのままにメロディ
がストレートな楽曲が増えているのは好印象。
NOSTRADAMEUS 77
Words Of Nostradameus (2000年)
冒頭、まず耳に入るギターを中心に構成されるテンションの高さはアルバム
最後まで維持されており、一気に聴かせてくれる作品となっている。
The Crown‘s Innでみせるコーラスは心を高揚させてやまない勇壮さを
もっており、かなりポイント高い。
陰陽座 84
煌神羅刹 (2002年)
妖怪重金属という肩書き、その見た目からかなりクセのある音楽性を想像
していたが思いのほか聴きやすくてよかった。煌、シングル曲月に〜を代表と
する難解な歌詞のわりには即効性のある解り易いメロディ。これらの曲におい
ては透明感溢れる伸びやかな歌い方によって、安達ヶ原においてはその美
声をもって見事に歌いこんでいくというように変幻自在の唱法をみせる黒猫の
力量。この二つの武器により好印象を与えている。