僕は泣きません。
今までの僕ならきっと泣いていたでしょう。
でも僕は泣きません。
泣きすぎて僕の涙は枯れてしまいました。

僕が誰でどんな人間か僕は知りません。
僕の名前も。
住んでいた場所も。
仕事も。
全て忘れてしまいました。
僕は心を失くしてしまいました。

でも。
たったひとつだけ覚えているのは。
誰かの声。

「カン、泣くなよ。」

誰の声かわかりません。
だけど。
なんとなくだけど。
僕にとってとても大切な人だと思うのです。

だから。
僕は生きていこうと思います。
この言葉の意味を知るために。
大切な人に会うために。

今日も僕は泣きません。
あの声が僕の心に響く限り。


カナミケント様から頂いた詩です。
「詩」というか「小説」というか…幻想的な感じ。
すごい綺麗な雰囲気ですよね〜♥
「誰かの声」が誰なのか、読む人によって
感じ方が違うんですね、きっと。
カナミさん、アリガトウございました〜♥

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