STEAL




一度怪盗物書きたかった



ガシャーン

ガラスの割れた音がした
そして警戒サイレンの音が鳴り響く

タタタタタッ
軽快な足音で走っている少年がいる
「フッ、今日も楽勝だったな」
軽く自分を褒めたたえるようにしてから少年は路地へはいった

「フゥ、ここまでくれば大丈夫だろう。さて、ブツの確認をっと....」
少年は小さな袋のなかからまばゆい光をとりだした
「っと、これを月にかざしてっと.....おぉ、本物だな。噂通りだ
 やっぱ綺麗だな美しい。えっと、リアの星っていったけかな。
 宝石はこうでなくっちゃな」
と、独り言をしばらくいってから、立ち上がった
「さってっと、帰るとしますか」
そういうと、少年は夜の闇に消えていった...

「ファァァ」
朝の光りのすがすがしさもなくなってきた頃
力の抜けたあくびが部屋に響いた
「ん〜眠い....もうちょっとだけ寝よかな?......」
そういって、再び寝転ぼうとしたその時
「コッラァァァ!!!!!いい加減起きんかい!!!!」
下から、家が壊れるのではないかと想うような怒鳴り声が聴こえてきた
その声のヌシはドカドカと階段を上ってくる
「ホラッ!!称弥!!何時だとおもってんの!!もう11時だよ!!!!」
声のヌシは少年にむかって怒鳴りかけた
「わかったわかった。頼むからどなんないで。母さん」
「わかってるならさっさと起きんかぃ!!!いくら春休みでもねぇいつまでも寝てんじゃないよ!」
ごくありふれた親子の会話だろう。
称弥と呼ばれるこの少年は昨夜の少年である。
「さっさ、今日は掃除するんだから、あんたは邪魔!!外でていきな!!」
母は着替えてる称弥にそう言い放つ
「はいはい。んじゃ、出かけてきます」
称弥は顔を洗い髪もセットした後にそういって昼の街へと出かけた

「あぁ、そういやぁあの店どうなったかなぁ?見に行ってみよっと」
あの店とはもちろん昨夜称弥が宝石を拝借してきた店である

ガヤガヤガヤガヤ
「また、同じやつらしいぜ?」
「物騒だよなぁ」
「でも、この店の品物って裏ルートから流れてきたものらしいぜ?」
「へぇ。この店もさんざんだな。ハハハハハ」
店の前にいる野次馬達からそんな会話が聴こえてくる
まぁ、もちろん称弥はそんなこととうに知ってはいるのだが。
「ふむ....まぁ、こんなとこだな。さて、コレは返しときますよ」
そうボソッと独り言をいうと、称弥は野次馬には死角の場所から宝石を投げ入れた
もちろん指紋などついてはいない。
ただ、盗みが楽しいだけ。宝石を手に入れて金が欲しいというわけでもない。
まぁ、だからイマまで捕まってないのだが....

「さ、返すもん返したし、どこいこっかなぁ」
称弥がそう呟きながら道を歩いていると、いきなり衝撃を受けた。
後ろから誰かがぶつかってきたらしい。
(イッテェ!!誰だよ一体)
称弥が後ろを振り返ると、自分と同じくらいの少女が頭をさすりながら座り込んでいた
「いたたた.....ごめんなさぁい」
少女はまだうつむきながらそう言った
「大丈夫?」
称弥がそう聞くと、少女は顔をあげた。
(わぉ、か、可愛い....)
称弥はついそう想ってしまった
しかし、称弥がそう想うのも無理はない。
本当に可愛いのだから....
「本当にすいませ〜〜ん。ちょっとよそ見してて」
少女はひたすら謝る
「いや...いいよ別に...」
称弥はちょっとどきどきしながら答える
「ほんとごめんねぇ、じゃぁ急いでるから」
少女はそう言いさっさといってしまった。
「なんだありゃ?まぁ、可愛いかったからいいけど」

しかし、称弥はこの先がどうなるかはまだ知らない...




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