黒ぽん。甘い話
「おはよ〜」
「あ、黒ぽん。おはよう」
「あれ?安岡だけ?」
「うん。珍しいでしょ。いつもならリーダーとかいるのにねぇ」
いつもの様に仕事場に行くと、いつも通り僕一人。
しばらくすると、誰か来た。
リーダーかな?と思ったら、黒ぽんだったり。
「いっつも俺に『遅〜い!』とか言ってるのに…」
「怒らない怒らない。たまにはそんな事があるって」
「今日は絶対に来たら怒ってやる!」
そんな感じで意気込んで…
どうなるかは、かなり目に見えてます。
雑誌を開いてるんだけど、中身は全く頭に入らずに黒ぽんの様子を見てる。
だって、面白いんだもん!
「う〜ん…どうしたらいいと思う?」
「怒る方法?」
「そう!いかにも俺は怒ってるんだぞーって感じにどうやったらできる?」
「そうだなぁ…ずっと無視とか…はできなさそうだね。」
「何で?」
「だって、てっちゃん相手だよ?無理無理。対抗できるのは北山さんくらい」
「そうかなぁ…?じゃあ、他は?」
「イヤミを言う。…黒ぽん言えなさそ〜」
「そんなことないって!言えるっつーの!」
「無理。絶対無理」
だって、言ってる間に絶対笑いそうだもん。
だてに長い間一緒にいませんって。
「ムカツクー…じゃあ、どうすればいいわけ?」
「普通に怒ってるからって顔してればいいじゃん」
「普通に?」
「そう。普通に怒ってますよーって顔しとけばてっちゃんも気付くって」
「そうかなぁ…?」
てか、怒ってる顔も想像できないけどねぇ。
「おはよーございまーす」
「あ、雄二さん。おはよう」
「おぅ。あれ?リーダーはまだ来てないんすか?」
「そうなんだよっ!酒井!いっつも俺に『遅い遅い』って言ってるアイツがまだなんだよ〜」
「…へぇ〜…」
あ、ちょっと押され気味の酒井雄二。
滅多に見れませんよっ!奥さん!
「ヤス…あれは…?」
「あ、北山さん。おはよう」
「おはよう。じゃなくて、なんか黒ぽんが雄二にからんでるけど…」
「うん。面白いよね」
「楽しんでる場合?」
「まぁまぁ。見てるのは楽しいから」
そんなこんなで、いつの間にか5人中4人集合。
黒ぽんの標的、てっちゃんはまだ現れず。
集合時間まで後少し。
「本気で遅い。」
「まぁまぁ。リーダーにも何か事情と言うものが…」
「酒井はアイツの肩持つんだ?」
「いや…そういうわけでは…」
「うーっす。悪ぃ遅れた」
やっと来た標的に黒ぽんは一言。
「いつもは俺より早いのにね」
「あれって怒ってますってこと?」
「そう。なんかねぇ、怒りたいんだって」
「へぇ…なら俺に八つ当たりせずに、直接言ったらよかったのに…」
「だって、雄二さん八つ当たりしやすいし」
「なっ!」
「静かに。てっちゃんが何て返すかねぇ…」
「たまたまだろ?」
「いっつも俺に『遅い遅い』って言ってるのにね」
「…うっ…悪かったよ」
「別に。俺が遅かったから悪かったんだよね」
「怒ってんのか?」
「別に。怒ってませ〜ん」
「怒ってるし…悪かったって、本当に。」
「謝りが足りないんじゃないの?」
「…今日美味いカレー屋行かない?」
「行く!」
「…あはは…いいのあれ?」
「結局あぁなることはわかってたし。」
「安岡って、意外と勘いいのな」
「黒ぽんはてっちゃんには甘いってことだよ。」
「あ〜…だからあんなに簡単に許しちゃうんだ」
「それと、てっちゃんは黒ぽんの扱いに慣れてるってこと」
「「へぇ〜…」」
「感心してないで、仕事の時間だよ〜」
fin.
=あとがき=
カオルさまリクでございます。
遅すぎてスミマセンっ!本当に遅くなりましたっ;
なかなか「黒沢さんで甘い話」が思いつかず…
しかも、結構甘い違いで…(苦笑)
申し訳ないです;返品可ですので…
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