モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(1756〜1791)

★クラリネット協奏曲 イ長調 K.622

モーツァルトが死の二ヵ月前に完成させた不滅のクラリネット協奏曲です。この曲は通常よりも低い音の出る特別なクラリネット(バセットクラリネット)の為に作曲されました。クラリネットの特徴である高音の明るい音色と、低音のこもるような音色の対比(掛け合い)がとても魅力的だと思います。普通のクラリネットで演奏される事も多いですが、私としてはこの「バセットクラリネット版」でないと違和感があります。如何でしょうか。
【モーツァルトとクラリネット】


エリック・ホープリッチ:バセットクラリネット
フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ
録音:2001年2月(ライヴ)
(GLOSSA)

シュタードラーのクラリネット・・・いったいどんな音を響かせていたのでしょう。楽器は現存していないようですが、最近発見された当時の彼の演奏会のプログラムに残されていた楽器の挿絵を参考に、古楽クラリネットの専門家ホープリッチが自らの手で復元したシュタードラーのバセットクラリネットの音がこの録音で楽しめます。プログラムの写真もブックレットに載っているので、その挿絵を確認することも出来ます(残念ながらホープリッチ製の写真はナシ:涙)。

さて、ホープリッチは唄ってますね。演奏でもクラリネットの名手シュタードラーをちゃんと意識しているのでしょうか(「唄う」といえば併録の歌劇「皇帝ティートの慈悲」のアリアのオブリガートも負けてません!)。オケも強弱のハッキリした演奏でメリハリがあります。曲の優雅さと楽しさとが活き活きと現代に蘇えります。昔に同じ顔合わせで録音(Philips)していますが、それと比べてどうでしょう。もっと聴き比べなくては・・・(汗)


チャールズ・ナイディッヒ:バセットクラリネット
オルフェウス室内管弦楽団
録音:1987年3月
(Deutsche Grammophon)

演奏は、元気ハツラツのオルフェウス室内管弦楽団とチャールズ・ナイディッヒ(“ナイディック”のほうが一般的?)ですが、オルフェウスのモーツァルトの曲での元気良さはスッゴク好きです。もちろんクラリネットのナイディッヒのほうもスピード感があってスッキリ気持ちいいです。それでいて第2楽章Adagioの美しさ(もちろん曲自体が美しすぎるのですが)、ここではクラリネットとデリケートに仕上げています。そしてまた元気にRond(第3楽章)で締めくくる。。。

因みにCDはグラモフォンのパノラマシリーズのひとつですが、この曲以外にも有名なや“トルコ行進曲”の入ったソナタ(K.331)や“アイネ・クライネ・ナハトムジーク”なども入っていて、なかなか充実した二枚組です。



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