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第5話「誘拐事件?」
作:chierin


ウィルノアに着いた三人は早速砂糖が売っている所へ向かった。
村長の家に砂糖売りの人が居るので、まずは村長の家へ・・・

トントントントン
「ごめんくださ〜い。夜遅くにすみませんです〜」

「はいはいはい〜ちょっとまってね」
ガチャ・・・

村長の奥さんが出てきた。
「どちら様ですか?」

「えと、こちらに赤い髪で二つに結んだ背の小さい女の子来ませんでしたか?」
「お砂糖買いに来たと思うんですけど〜」

「そうねぇ・・・ちょっと待ってて、砂糖売ってる子に聞いてくるわね」

「あ、すいません」

数分後、村長の奥さんが戻ってきた。
「聞いてきたんだけど、夕方くらいに来たみたいよ」
「普通に砂糖買って行ったって」

「そうですかぁ・・・」

「あら、どうかしたの?」

「いえ、その子がまだ家に戻らなくって心配で来てみたんですが・・・」

「そうだったの〜・・・あ、そうそう・・・関係あるかわからないけど」
「最近、この村にお医者さんが越してきたの、昼間は何故か家から出てこないんだけども」
「夜になるとなにやらしているようで・・・」
「そのお医者さんが来てから家畜が消えたりしているの・・・少し不気味なのよね」

「えぇ・・・それって・・もしかすると」

「誘拐!?」
三人は声をそろえて言った。

「おばさん!そのお医者さんの家は何処なんですか?」
Chierin++は、慌てた様子で場所を聞いた。

「ここを出て右のほう行くとあるわよ」

「わかりました!どうもありがとう御座いました!行ってみます〜!」

三人はお辞儀をして、急いでその医者が居るという家へ向かった。
そこはなにか不気味な雰囲気漂う感じがする家である。
Chierin++は早速ドアを叩いてみた。

トントントントン!

し〜〜〜〜〜〜〜ん

「あれぇ?誰もいないのかなぁ?もう!」

Chierin++は何度も叩いたが応答がない。
なんとなくドアノブをひねってみたら、ドアが開いた。

「あれ?開いた〜・・・お邪魔します〜」
三人は息を潜めてソーっと入っていった。

中にはいると、人らしき者が立っていた。
話しかけてみるが「ここには誰もない」の言葉ばかり、不審に思った三人は
部屋の奥にある階段を下りてみることにした。

下に降りると、中は洞窟のようになっている。
そして途中、また人らしき者が立っていたので話しかけてみると急に襲いかかってきた。
さほど強くなく難無く倒すことが出来た。

「今のは一体なんだったんだろう?人だったよね?」
Chierin++はちょっと気味悪そうに思った。

「う〜ん・・・人のようで人じゃないよね。顔色悪かったし・・・」
遊もちょっと気味悪がっている。

「あれ、ゾンビね。噛みつかれないように気をつけなさいよ」

「ゾンビ!?そ、そっか・・・。女神さん相変わらず冷静だね〜・・・尊敬しちゃう・・・」

「うんうん・・・本当姉さん頼りになるよ」
相変わらず冷静沈着なGoddessに驚きを見せるChierin++と遊なのであった。

そして三人は、何度かゾンビと戦い最下層なのか洞窟ではなく部屋のような所に辿り着いた。
その部屋の奥を進んでいくと、なにやら声が聞こえてきた。

「ちょっと待っててね〜、今出来るからね♪」

「あれ?あれって杏ちゃんの声じゃない??」
遊は声を高らかに発し、声のする方向を見てみるとそこにはまぎれもなく杏がいた。
だが、近くに牛鬼によく似た大きな怪物が居た。
遊は、杏が危険にさらされてると思いとっさに杏に大声で「逃げろ」と叫んだ。
それを見た怪物が遊に向かって突進してきた。

「やるかぁ!!?」

「んモーーーー!!!!」

「牛く〜〜〜ん!待ってぇぇぇ!その人と戦ってはダメ!私の大事な友達なの!!」
杏は大声で怪物に訴えかけた。

「こっち来て食べよ♪」
すると、怪物はピタっと動きを止め杏のほうへ戻っていった。

「ええ?これはどういうことなの杏ちゃん??」
目が点の遊くん。

「さっすが我が妹♪やっぱ仲間にしたのね♪」
Chierin++は、誇らしげに微笑んでいる。

「ほ〜んと、あんた達姉妹は怪物でも何でも怖がらずに接するのよねぇ」
「あたしでも出来ない技だわ」

「あはは♪技でもなんでもないんだけどね〜」
「あ、それよりそこの牛鬼似の牛くんはなんていう名前なの?」

「オレ、試作型牛鬼っていうだモーー」
「家畜として飼われてたんだけどモー、あるとき改造されて自由になったんだモー」
「んだがモー、シバのヤツが外に出してくれなくてモー、この中で暴れてただモー」

「シバって?」

「オレを改造したヤツだモー」
「それよりモ、杏ちゃんのパイ食べたいモ♪」
試作型牛鬼は待ちくたびれていたのか、口からいっぱいヨダレを垂らしていた。

「はぁ〜い、出来たよぉ〜愛情たっぷりの杏特製アップルパイ♪」

「うわぁ〜美味しそう〜」
遊とChierin++は欲しそうな目で見ていた。

「んモー♪いただきますだモ!」
試作型牛鬼は一口でパクリと食べてしまった。
それを見た遊とChierin++は驚く反面悔しがっていた。

「あはは、まだアップルパイあるよ♪材料余計に買っておいたの〜♪」
杏はオーブンからパイを取り出し、三人に切り分けてあげた。
いっぱい焼いたパイは試作型牛鬼と三人のお腹におさまった。

「ふぅ〜美味しかったぁ〜杏の焼いたパイ最高だね♪」

「うんうん、美味しかった〜」

「満足だったわ」

「美味しかったモ♪」

「わぁ〜美味しい?ありがとぉ♪」
みんなの食べっぷりを見て杏は大喜びした。

「さて、杏ちゃんもう帰らないとお母さん心配してるよ」

「そかぁ〜もっと牛君と一緒にいたかったなぁ〜・・・」
シュンとして、とても寂しそうにしている。
そんな杏を遊は複雑そうに見つめてる。

「オレも一緒にいたいモー!ダメかモ!?」

「もう帰らないと怒られちゃうんだよ〜・・・」
Chierin++も寂しそうにしょげている。

「よぉ〜し!また来るよ牛君♪また美味しい物作ってあげるね♪」

「んモー!ホントだモ!?絶対きてくれよモー♪」
牛君は飛び跳ねて喜んだ。ただでさえがたいが大きいのに跳ねるもんで小さな地震が起きた。
みんな大笑いの和やかな雰囲気の中で誘拐事件?の幕は閉じた。

誘拐事件だと騒がれた今回の件はChierin++達の胸の内だけに止めておくことにした。
杏もそれから、Chierin++達と共に度々試作型牛鬼の所へ遊びに行ったようだ。

試作型牛鬼はというと、杏の友人以外の知らない人間達には大暴れしているようで
杏は世話を焼いているそうだ。なにせ殆ど負けて生傷絶えないのだから・・・

つづぅ〜〜〜〜くモ♪

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