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第6話「想い」
作:chierin


1月上旬、雪が降りそうなくらい寒い。
今日Chierin家では、毎年恒例の鍋パーティをするようで
夕方から友人等がChierin家に集まっている。

「お母さん、お鍋何処だったっけ?」

「やーねぇー、あなたこの間そこの棚にしまってたじゃない」

「あ、そうだった!あははは」

「もうChierin++忘れっぽいわねぇ。しっかりしなさい〜」
毎度のことなんでGoddessは呆れてる。

「さてさて、そろそろ杏仕事から帰ってくるかな」

「杏ちゃん日曜なのに仕事なの?」

「うん、毎年この時期になると杏が勤めてる店のバザーあるんだよ」
「んで、バザーで使った材料とか余ったのあったら貰えるらしいよ」

「ほう。だから毎年恒例の鍋パーティになったんだね」

「そそ♪」

二人はワクワクしながら杏の帰りを待った。

「ただいまぁ〜♪」

「おかえり〜!」
Chierin++は玄関まで杏を迎えに行った。

「どう?なんか貰えた?」

「うんうん。カニとか色々野菜貰えたよ〜!」

「おぉぉぉぉぉぉ!カニ♪」
「これでイスカル鍋出来るかな?」

「うんうん、できるよ♪早速準備しようかね〜」
杏はキッチンに行きエプロンを掛け材料を切り始めた。

ルンルンしながら杏は準備をしていく。
「今年は友達もいっぱい来るし、いっぱい作ろうね♪」

Chierin++やGoddessもテーブルを用意したり、お皿を並べたりして手伝っている。
そこに遊がやってきた。

「こんばんはぁ〜お邪魔します〜」

「あら〜遊君いらっしゃ〜い」

「あ、杏ちゃんのお母さんこんばんは〜お邪魔します〜」

「ゆっくりしていってね」

「はい〜・・・・・あっ」
「姉さん、頼まれてたの買ってきたよ。これでいいのかな」

「ん?うん、これでいいよ」

「んー!?なになに?何買ってきたのぉ?」
興味津々にChierin+は中身を覗いた。

「おーメロンやバナナ色々なフルーツだぁ〜美味しそう♪」

「せっかくお鍋ご馳走になるんだから、なんかデザートでも作ろうかなってね」

「おぉぉぉ!いいねぇ〜♪」

「それじゃ、あたしもデザート作りに取りかかりますかねぇ」
Goddessは持ってきたエプロンをつけフルーツを切り始めた。

各自取り組む中、他のちびっ子隊メンバー達がやってきた。

トントントントン
「こんばんはぁ〜バディア一行で〜す♪」

「おぉ〜バディアさん達来たみたいだ〜!賑やかになるね♪」
Chierin++はウキウキしながら玄関へ向かった。

「Chierin++ちゃん、こんばんはぁ〜!鍋パーティ招いてくれてありがとーね♪」
バディアの他に秋君、ありさ、めいも一緒に来てくれた。

「こんばんは!ささー、上がって〜。今準備してるからね〜」

「お邪魔します〜」
バディア達はテーブルの方へ案内され、三人は料理が出来るまで座って待つことにした。


杏はチャッチャと手際よく鍋の準備をしていった。
Goddessもデザートを仕上げ、あらかじめフロストで冷やしておいた木箱にデザートを並べて保冷。


お鍋の準備も整い、みんな席に着いた。
手にジュースを持ち乾杯の準備。今回もまたChierin++が乾杯の音頭。
「さぁ〜!準備整ったね〜!鍋パーティ開始だね〜♪」
「杏とGoddess準備ご苦労様ぁ〜♪それとみんな来てくれてありがとう!」
「みんなとこれからも〜よろしくね〜でわ〜乾杯♪」

「かんぱ〜い!!」


ワイワイガヤガヤ、みんな美味しそうに料理をほおばっている。
今回も杏の作ったお鍋は大盛況で、母親もそんな杏を頼もしく思った。
パーティも終盤に差し掛かり、Chierin姉ちゃんも酔っ払いGoddessもほろ酔い気分であった。
Chierin++はGoddessの作ったデザートを美味しそうに食べ、遊は考え事してるのかボーっとしていた。
バディア達もデザートを食べ終わり、Goddess達と喋っていた。

杏は母親と共に片付けをし始めた。
「みんな満足したかなぁ〜〜ふふ♪」
「結構時間遅くなっちゃったね〜、帰るの大丈夫?女神さんと遊くん」

「あ〜大丈夫。今日親は丁度いないし、ねぇ遊」

「うん、遅くなっても大丈夫だよ」

「あ、明日あたし用事あったんだ」

「ん?姉さんどっか行くの?」

「うん、アケルファ行く予定なの」

「あー、女神は私の家に来る約束してたんだわさ」
と、酔っ払いながらChierinが言う。

「って、いつの間に仲良くなってたのねお姉ちゃん達〜」

「前にChierinと冒険でばったり会ってさ、それでよく冒険行くようになったのよ」

「ねぇ〜ねぇ〜!ならさぁ〜今日はここに泊まっていけばいいんじゃない?」
Chierin++はGoddessの腕をグイグイ引っ張りながら泊まるのを誘っている。

「お母さん〜女神さん達泊まっていってもいいよねー?」

「仕方ないわね〜狭いの我慢できるなら、いいわよ?ふふ」

「わーい、やったぁ♪」
Chierin++は大喜びで飛び跳ねた。


「それじゃ、私達はもう帰るね〜ご馳走様でした♪」
バディアやありさ、秋君にめいちゃん等はお辞儀をすると家に帰っていった。

「ふぁ〜一気に人居なくなったぁ〜寂しいね」
「それじゃ、寝る用意しとこうか〜」
Chierin++は布団をせっせと敷き始めた。杏もお手伝い。
敷いたばかりの布団にバタっとChierinは寝転がり、すぐ寝入ってしまった。

「....zzZZZ」

「わぁ〜疲れてたのかな〜お姉ちゃん。昼間修行行ってたみたいだし」
杏はそんなChierinに毛布と掛け布団を掛けてあげた。

「さて、あたしも眠いから寝させてもらうね。おやすみ〜」

「おやすみ〜!私も疲れたから寝ま〜す!おやすみ♪」
GoddessはChierinの横の布団に入りすぐ眠りにつき
Chierin++もGoddessの布団に入りくっついて寝た。

「三人とも寝ちゃったね〜。遊くんも寝れば?」

「あ、うん。俺ちょっと起きてるから、杏ちゃん先に寝なよ」

「そだね〜明日仕事だし寝るかぁ〜それじゃ、おやすみ〜」
杏は布団に入ると気持ちよさそうに寝息を立て始めた。

そんな杏を遊はじっと見つめていた。



・・・チュンチュンチュン

気持ちいい朝をむかえ、ChierinとGoddessは朝早くアケルファ行きの船へ乗るため出ていた。
遊は夜更かししていたのか、まだ眠っているようだ。
杏とChierin++は、母親が作った朝ごはんを食べ仕事へ行く仕度をしていた。

「さーて、そろそろいく時間だね〜。私先に行ってるからね」
さっさと仕度をしたChierin++は先に仕事場のナポン食料品店へ向かった。

「杏ちゃん、遊君起こしてから行きなさいよ〜。それじゃ私も仕事行くからね」
「いってきます〜」
母親はお城の調理場に勤めている、杏の料理好きも母親譲りなのである。

「遊く〜ん起きて〜!私仕事行かなきゃぁ〜」

「んん・・・あ・・・おはよう・・・ふぁぁ〜」
ようやく遊は起き上がり、大きく伸びをした。

「あ、杏ちゃん仕事か〜。ごめんね今仕度するから〜」
遊は寝ぼけ眼で帰る仕度をした。

二人はロイヤルクロスを出て、東にあるナポン食料品店へ歩き出した。
南噴水近くを歩いていると、急に遊が立ち止まり杏の手を引き噴水のほうへ向かった。

「あ、遊くん寄り道してたら遅れちゃう〜」

「あ、うん・・・ごめんね。ちょっといいかな?すぐ終わるから・・・」

「え?なに?」

遊は深呼吸をして杏の目を見て話し出した。

「あの、俺さ・・・急にこんなこと言ってビックリするかもしれないけど・・・」
「ずっと・・・好きだったんだ君の事!」
遊は勇気を振り絞り杏に告白をした。

「え・・えぇ・・・本当急だなぁ・・・」
杏は思いがけない告白に動揺を隠せない。

「ご、ごめん急に言ってしまって・・・」
そう言うと遊は走り去っていってしまった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・



返事を返せないまま、数日が経ったある日のこと。
杏はいつものようにナポン食料品店で店番をしていると、そこにGoddessがやってきた。

「あ・・・女神さん」

「お、杏ちゃんこんにちは〜」
Goddessは普段通り変わらない。遊は話していないようだ。

「あ、あの女神さん・・・遊くん最近どうしてますか?」

「ん?遊ならこの間の鍋パーティの次の日にコーラルへ行ったよ」

「えぇ?コーラル?どうしてそこに?」

「ん?知らなかったの?遊ねコーラルに住むの夢だったのよ」
「それで、住むにはコーラルで仕事を持つことが条件でずっと仕事探してたの」
「で、仕事が決まって行ったってわけよ」

「え、ってことは永住?」

「んまぁ、そうなるかなぁ〜。たまには帰ってくるって言ってたけどね」

「そ、そっか・・・だからあの時急に」

「ん?どうかした?何かあったの?」

「ううん、いえ!何もありませんよ〜♪」
杏は作り笑顔でごまかした。が、心の中では悲しかった。

告白されて最初は戸惑ったが、遊を思い出す度に何か切ない気分がしていた。
杏は思い切って休暇を取り旅行の名目でコーラルへ行くことにした。

つづぅ〜く♪

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