少年野球観戦記

このレポートは、倉木さん愛内さんとは、一切何の関係もありません。
いつもレポをお願いしている、当サイトご意見番でりしゃす様の、脅迫・・・いや、強要・・・でもないし・・・
日記代わりで『レポして下さい』との一言に、最年長が勝手に怯え・・・じゃなくて、親ばかで書いたものです。

従いまして、野球に興味のない方及び、最年長の親ばか振りに興味のない方は
読んでも何の楽しみも有りませんので、お含みおきください。

尚、いつもの様に最年長のレポに『涙と笑い』を期待されている方。
残念ですが、お涙頂戴の感動レポではありません。
まして、笑い話ではなく、全くのノンフィクション・実話です。
自分で言うのもなんですが、つまらんです。^^;

また、少年野球ですので、登場人物のプライバシー保護のため、固有名詞は、全て無しとさせていただきます。


日曜日。午前5時。

わき腹に決まった、強烈な『蹴り』と『時間ないんやから、さっさと起きてや!』という家内の罵声で目が醒める。
わき腹を押さえ、這うように息子を起こしに行く。

『昨夜はPCがネットに接続できなくなって、あれやこれやで寝たのは午前2時。
日曜の朝に、蹴りと罵声で目覚める事が出来るなんて、なんて幸せなんだろう。
爽快な朝だなぁ。。。ヤイ!坊主!早よ起きんかい!』

公式戦なので、バットやヘルメット等を会場まで運ぶ為に『会社のライトバンで運んで』という、家内。。。
どうやら、『ウチの旦那が運ぶから』っていい顔したみたいで・・・。
坊主を乗せて二人で集合場所の小学校へ。
途中、普段は男のくせに饒舌な坊主が
『僕、今日。松井と一緒』( -。-)ボソッ。
『え?何が?』
『野球が』
娘もボケてるけど、息子も何言ってるのか良く分らん事言う奴だ。

坊主は緊張のためか、めっきり口数が少ない。
毎日試合だと静かでいいのに。^^

ライトバンに荷物を満載して、いざ球場へ。

開会式が始まって整列したけど、どこのチームも6年生が抜けて5年生以下の新人戦という事もあり、
みんな体がまだ小さい。
しかも、ウチのチームは5年生がいないので、一番小さい。

だいぶ前から『他のチームは5年生主体でウチは4年生だから絶対に一勝も出来ない』
とは聞いていたけど。。。ちょっと可哀想。
倍と半分とは言わないけれど、本当にウチのチームはみんな小さい。(TΛT)

ウチは第二試合なので、近くのグラウンドで軽く練習。
監督とコーチが一人づつしかいないので、仕方なく外野の玉拾いをお手伝いしていたら、
ウチの息子が目の前に。。。

『あれ?お前ショートじゃなかったの?』
『うん。今日だけセンター』
あはは。。。松井と一緒って。。。^^

監督の外野ノックに、外野手4人が揃って、ボールをポロポロ。。。
『お前ら、後ろにそらすな!試合中は後ろに誰もいないんだから!』
大体その前に、コッチが殺される。。。誰一人まともに取れないんだもの。
玉拾いの身にもなってみろ。

第一試合がコールドになりそうとの連絡で球場へ。
収容人数約5000。両翼92メートルセンター120メートルの立派な球場です。

ダッグアウトのすぐ上に陣取って、ぎりぎり間に合った家内と娘の三人で観戦。
プロはともかく、草野球みたいなものだから、先攻は何かと有利。
淡い期待が・・・。(親ばかその1)

一番バッター。
あぁ。。。3年生ですね。小さいチームでも一段と体が小さい。。。
相手チームの内野は全員マウンドのすぐ近く。外野手が各塁のすぐ後ろでカバー。
『舐められてるなぁ・・・』
初球。3塁線に見事なバント!三塁手が飛びついて、体勢を崩しながら一塁へ送球!
ヘッドスライディング!セーフ!
ノーアウト一塁。

二番バッター。
初球からいきなりバント。
セカンドはセーフでワンナウト二塁。

三番バッター。
打席に入って、もう、初めからバントの構え。汗
今度は一塁線にバント。ピッチャーがお手玉して、ワンナウト三塁一塁。

四番バッター。
Σ( ̄□ ̄ll|)!! よ、よ、四番?!。。。お、お前、松井と一緒って。。。

初球、頭の近くへボール球。
のけぞるほどじゃないけど、、、『コラ!ピッチャ−ボケ!危ないやろ!どついたろか!』
何気に息子を援護射撃・・・。(親ばかその2)

娘『四番て大事な順番とチャうん?』
妻『松井と一緒や!』

・・・親子してボケだけは一人前・・・

二球目、ピッチャー前にバント!
スクイズ!
ピッチャー、ダッシュしてバックホーム!?
あり?三塁ランナーは?・・・三塁ベース上で、あっち向いてるし。監督怒ってる・・・(((^^;。

ピッチャー慌てて一塁へ!?
あり?一塁手も二塁手もホームベースに・・・。誰もいない。
誰もいないのに、なぜがヘッドスライディング。。。

妻『あぁぁぁ、泥だらけに・・・』
この際、良いんじゃないかなぁ〜。・・・((((^^;

スコアボードの『H』が点灯。。。公式記録員様>m(_ _)m

なんやかんやで、この回打者8人4点の猛攻。。。猛攻。。全員バントしかしてないけど。^^;

一回の裏、何とか1失点でしのいで、2回の表へ。

『4番と5番以外は全員バットを振るな!キッチリバントしてゆけ!』と監督が大声で激。
あのぉ。。。監督ぅ、もう少し小さい声で言わないと相手チームに筒抜け・・・。汗

9番は倒れたけど、一番打者が今度は死球で出塁。
二番が四球で続いたけど、三番打者のバントがキャッチャーフライになって、二死。

妻『あぁどうしよう。ツーアウトや、責任重大』
娘『何でこんなトコ(場面)で回ってくるんやろ?』
・・・そりゃ、少年野球だろうがプロ野球だろうが、そういうめぐり合わせが多いから
四番にはそれなりの選手を・・・。

初球!また頭へ!今度は危なかった。
ヘルメット被ってしかも軟式、たとえ当っても痛くも痒くもないのだけれど、
『おんどりゃ!!ケツの穴から手ぇ突っ込んで、あごの骨ガタガタ言わしたろか!』

二球目。外角低目。ピックッと反応したけど、よく見た。(親ばかその3)

三球目。内角高めの胸元。腰を引いてボールをよけたけど、、、この際当っちまった方が・・・。^^;
『ノースリー!選んでゆけ!』

四球目。Σ( ̄□ ̄ll|)!! 
親ばかではなく、バッティングの見本みたいな奇麗なセンター返し。

のわッ!センターがツーバウンド目をショートバウンドにしてお手玉!二塁まで行ける!

『走れ〜!!!』って、・・・一塁にヘッドスライディングしてるし・・・。(T_T)

・・・一塁ランナーだって、二塁へ見事なヘッドスライディング・・・。(ToT)
・・・二塁ランナーだって、三塁へ頭から・・・。打点が付かない(T-T)

5番打者のセカンドゴロを相手二塁手のエラーで、この回何とか2点。

3回からは、相手のピッチャーが5年生に交代。
でかい。速い。
みんな、バットにかすりもしない。三振の山。しかもみんな三〜四球で終わってるし。

こちらもピッチャー交代。
小さい。遅い。
めった打ち。

4回。第3打席。二死走者なし。

初球。内角低めの速球ストライク。坊主の顔がボールの速さに驚いて固まってる。1−0
ん?チラッとこちらを見て、、、どうした?

二球目。外角低目へスローボール。1−1
また、コッチを見てるし。。。『ボールだけ見て振り抜け!!』

三球目。内角高め速球。空振り。ボールくさい、いわゆるつり球。2−1
って、『コッチ見るな!前向いて振れ!』

四球目。内角低めの速球を、三塁線へファウル。ついて行ってる(親ばかその4)

五球目。内角低目へスローボール。引っ掛けながらもファウル。信じられん・・・。ついて行ってる。

六球目。内角低め速球。バックネットへファウル。Σ( ̄□ ̄ll|)!! は、速い。
奥歯を噛み締めながら、チラッとこちらを見る。

七球目。内角高めの速球。一塁線へファウル。振り遅れ。けど、当ってる。
また見た。ピッチャーを指差してやる。小さく『うん』とうなづいた。

八球目。内角高めの速球。バックネットへファウル。

九球目。外角低めの速球。見逃し三振。あぁ、、、これは手が出ない。上手い投球。

規定により、一時間三十分を越えた時点で試合終了。
結局最後のバッターになった。

主審が、呆然と立ち尽くし、打席から動かない息子の前にしゃがんで、
肩を叩きながら整列を始めたチームメイト達を指差している。
コーチが迎えに行って、ようやく列の中に入って、相手チームにご挨拶。

応援席の前まで戻って整列。
チームの応援団が、拍手で迎えてくれて、泣きながら伏目がちに
『ありがとうございましたぁ!』

試合は、まぁ、形になっていたのは2回まで。
あとは一方的に攻められて、最後は時間切れ。

少年野球というのは、子供達の体調や、進学準備、その他のことを考えて、
最高7回まで。
先発ピッチャーは3イニングを超えて投球しない。
変化球は禁止。
6年生は、7月一杯で引退すること。
試合時間は一時間半で打ち切り、等々。色んな規定が有ります。

そして、住んでいる地区によっては、子供の数が足りないために、息子のチームのように、
4年生7名3年生2名で編成されたチームや、選手総数が11名などというチームも有ります。

指導する立場の方も仕事をお持ちで、高校野球のように毎日練習という訳には行きません。

現にウチの息子達も4月に新規に入団し、始めはランニングや筋トレだけで、
ボールに触れたのは6月になってから。
バットを振ったのも、夏休みになって6年生が最後の試合を終えてから。
今年は5年生がいないので、先発メンバーに入ってしかも4番を打っていましたが、
本来なら、ベンチにすら入れる力はありません。

バッティング練習はバントのみ。
走塁は、ヘッドスライディングのみ。
守備は、内野は一塁、外野は三塁に返球する事以外教えていません。

試合の状況がどうであろうと、走者の有無、アウトカウント、そんな事は一切関係無しで、
教えられた事を、愚直なまでに守ろうとします。

これまで、キャッチボールすらした事の無い子供達が、
生まれて始めて試合に臨み、この一ヶ月間で教わった事を、
それだけを、ただそれだけの事を、ひたすらに守ろうとしている。
練習試合すら経験が無いのに、本格的な球場で、観客を前に必死でプレーしています。

監督が、試合後球場近くの芝生公園に選手、父兄を集め
『今日の試合、子供達は本当に良くやりました。申し訳ありませんでした』と頭を下げた時、
息子達は声をあげて泣き始めました。

ストライクが入らずに、マウンドでしゃがみ込んだ3年生ピッチャー。
イージーフライを落として、試合中に泣きだした三塁手。
4年生の中では一番スイングがいいというだけで4番を任され、松井選手と同じ『責任』を感じながら、
5年生の投げる速球に、打席の中で呆然と立ち尽くした私の息子。





皆がみな、試合中苦しくなると、こちらをみて親を探しています。
だだっ広い球場で、この一ヶ月間に教えてもらった事だけを頼りに、たった一人でプレーしている。

お父さん助けて・・・。
お母さんどうしよう・・・。



今はまだ、それでいいんだよ。
今はまだ、泣きながらプレーしていいんだよ。

ゆっくりでいいんだよ。
今はまだ、お前達を抱きしめてやれるからね。


でりさん>こんなもんでいかがでしょう?^^;
「永い目で見てやって下さい」ったって、始めたばかりで試合になりません。
レポのしようがないのですが・・・。(汗

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