ソラは青く雲は白い。そして、風が吹く。
そんな日、僕はまたなんとなくブラブラと公園へ行く。
住宅街にある、誰も来なさそうなちっさな公園。
生暖かい風は吹く。そんな公園はなんだか居心地がいい。
「あっ!太朗!!」
風がやさしく吹いている。
「あぁ、明君。どうしたの?」
又、そっと風が吹いた。
「今お前ん家行ったけど、財布も全部置いてあったから…ここかと思って…」
僕はついつい苦笑していまう。
「あははは。明君って僕の居場所すぐわかっちゃうんだねー」
「当たり前だろ」
そう言って、明君は隣に来た。
赤い髪がさらさらと、光に透けてキレイだ。
「帰ろ?」と言って明君は僕の手を握り、ひっぱっていった。
家に帰った僕は明君特製、トマトジュース(別名:明君色ジュース)
を飲んでいた。ふとした瞬間にこぼしてしまった。白い、Tシャツに。
赤い。血みたい。とか考えて少しボケ−っとしてると明君がやってきて
ティッシュで吹いてくれた。手は、明君がていねいに吹いてくれた。
「あぁあ、もうダメだね。このTシャツは。」と僕が言うと
「洗濯したらいけるんじゃん?」
明君はそう言って、僕を静かに抱き締めてくれた。
明君といると何故か落ち着く。
それが、明君のコトを「好き」なのかはわからないけど。
確かに一つ、わかるコトがある。
明君は冷えきった僕のココロをあたためて、溶かしてくれる。
僕はまた、この人を頼りにしてしまうんだろう。甘えてしまうんだろう。
きっとその度に、困らせてしまう。
きっと、僕はそんな僕を許せないケド、明君が僕を許してくれるなら、
まだ僕の「生きている意味」はあるような気がする。
2001,08,01 夏の初日。
帰る。