雨の降る日の午後明はコンビニの前で蹲っている竜太朗を見つけた。
「竜太朗・・・?」
「あき・・ら・・・君?」と答えた竜太朗は今にも泣きそうで明は
自分の家へ連れて行った。
「どうしたんだ?」
「お腹痛い・・・」
「ふざけてないで真面目に答えろよ」
竜太朗は思い出したように訴えるような顔で言った。
「正君が・・・」
「正がどうした?」
「僕イヤだって・・・イヤって・・イヤだって言ったんだよ・・?」
明はおびえる竜太朗をそっと抱きしめた。
「大丈夫だから。俺がついてるから!!」
竜太朗を守れなかった自分が悔しくて涙が落ちる。
「なんで明君が泣いてるのさ」と笑いながら言った竜太朗は明のそのしずくを
舐めた。明の手が竜太朗の顔へ近づく。その時、竜太朗がビクっとしたのに気づき
明の手は止まった。
「全部・・・全部忘れさせて!!」泣き出しそうになる竜太朗を止めるように
明の唇がそっと触れる。
今度は竜太朗の方から深い深いキス。舌が明の中に入ってくる。
震える竜太郎の背中へ明の手が入ってくる。ひんやりした感触が竜太郎にも
伝わる。何故か竜太朗にとってその感触があたたかく感じた。
明はあいている左手で竜太朗のワイシャツを脱がせた。
そこには確かに、乱暴された傷跡が残っている。その傷一つ一つを舐め上から下へ下へ・・・
今日のできごと一つ一つをかき消すように。。。
そして二人は安堵のなか眠りにつく。

眩しい朝日のさす中、朝明の目にとびこんだのはその大好きな笑顔だった----。

第一部E/N/D




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