L:さて、2004年最初のピエ解の始まりです。
2004年つっても、現時点で半年近く経過してますが(笑)
初夏の爽やかな風が吹き抜けるこの時期に始まりを迎える今回のピエ解……お題は『パウダースノウ』です。
夏なのに雪かよ!と思わずツッコミを入れたのは秘密です(笑)
とか言いつつも、もしかして完成するのは冬になって丁度よくなったりして……と思っているのはここだけの話です。
…無駄な前フリが長くなりました。
それでは、かなり久しぶりなピエ解でございますが、張り切って司会進行してみます。
闇人さん、今回もよろしくお願いします……いろいろフォローとか(笑)
Y:この曲は僕と露雨さんが対談を始めた当初から名前が上がっていて、何度も『次の候補曲』になりかけつつも...日の目をみず。
なので、こうして対談を始められて感慨深いです。
えーー...日に日に気温は上昇しておりますが(笑)
僕らだけは粉雪にまみれ、凍死寸前までいきたいと思います(嫌だそんな二人)
それでは露雨さん、司会進行よろしくお願いします。
L:では早速この曲の印象などから……。
私は初めてこの曲を聴いた時、とても悲しい曲…というか痛々しい曲だなぁと思いました。
実は初聴きで泣きました(笑)
あんまり歌とか聴いて泣く人ではないんですけどねぇ……。
これを聴いた時はまだPIERROTにハマっていなかったのですが、これが決定打になったかなぁとも思います。
ギターの音が冷たく寂しく響き、歌詞も悲しくて切なく、なんだか全てが私のツボにはまってるという曲です。
ただ、歌詞についてはわからない所も多いのですが……。
闇人さんはこの曲にどのようなイメージをお持ちですか?
Y:そうですか...。
露雨さんに涙を流させるとは...『パウダースノウ』、つわものです。
でも僕もきっと泣きたかったんだと思うんですよ、この曲を初めて聴いた時。
泣きたかったんですけど、その前に凍りついてしまった...っという感じです。
最初に発表されたシングル『CREATURES』でのバージョンと、ライブを重ねる度にアレンジされ、のちに発表されたアルバム『PRIVATE ENEMY』のバージョンでは、痛みの度合いが増したように思います。
アルバムバージョンは非常に...『痛い』ですね...(苦笑)
初めて聴いたのは正確に思い出せないんですが、たぶんライブだったと思うんですが、やめて!そのアレンジ!!っと思いましたね。
より歌詞の世界が色濃く...浮き出されてしまったなと...。
僕のなかでこの曲は『絶望』というとらえ方をしてるんですが、こんなキツイ曲をこんなアレンジでやってしまうピエロって...マゾだなと(笑)
L:マゾですか…。
でも逆に、こんな曲を世間に出すあたりサドかもしれません(笑)
私の中でもこの曲は『絶望』だと思います。
しかも今後希望がわいてくる事がなさそうな…この状況が永遠に続きそうな……。
アルバムバージョンを聴くと、閉じ込められたまま抜け出せない感じもしてくるんですよね……。
…なんか言ってて暗くなってきたのは気のせいでしょうか?(苦笑)
さてさて、私はいつも闇人さんの曲の捉え方に興味を持っているのですが、今回はさらに曰くありげなご様子……ですね?(笑)
Y:あれ。こっちに振られてしまった(笑)
露雨さんだけにメールで前振りした事を激しく後悔している自分が...います。
えーー(汗)まずは見解からお話ししたいと思います。
僕の中に渦巻いているのは“主人公は一体何をしてしまったんだろう...?”です。
自分の事を『怪物』とまで言わしめるような激しい自己嫌悪と自己否定。
これは『神経がワレル暑い夜』にも同じ感想を持っているんですが、他者に対してどれほどまでの事をしでかせばこんな精神状態になるのかと...。
しかしながら、主人公は別れを予感していた。
分かっていながらも止められなかった...きっとそんな感じなんだろうかと。
...っとまあ、第三者なフリをしておりますが、実は僕も昔、同じような感情をある人に抱いていた事があってですね(苦笑)
この曲を聴いた途端に思い出しまして...もうかなりの時が過ぎてましたので...それほど打ちのめされはしなかったんですが。
ピエ解で対談するのを散々逃げといてなんですが(苦笑)
L:なるほど。そのような理由があるわけですね。
私もこの歌詞ほどではないですが、似たような感情を持った事がある……あるいは今も持ち続けている!?ような感じなのですが……。
闇人さんの言うように、歌詞からは主人公の自己嫌悪と自己否定が読み取れるわけですが、私には心底そう思っているのだろうか?という疑念がわいているのです。
歌詞の冒頭で“終わりが『また』来てしまった”とあるので、過去にも同じような経験があるのかもしれない……しかも一度きりではなく、何度も繰り返されてるのでは?と思ったのです。
とするとですね、別れの予感ではなく別れの確信があった…というか、自ら終わりの道をたどっていっているのではないかと思たんですよねぇ。
Y:今も!?
そうだったんですか...。
過去にも同じ経験があったかもしれないというのは、僕も賛成です。
たぶんあったのでしょう...それも何回か。
あと、ふと思ったんですが、サビに出てくる台詞、これは実は遥か昔の出来事なのではないかと...。
それが最近起った別れで『甦った』のではないかと...。
ある類似したきっかけによってトラウマが吹き出してくるのはよくある話で、この曲の主人公もそうではないかと思ったんですよね。
今現在ではなく、『過去』を彼は想っているんではないかと...あくまで推測なんですが。
それから、対談をする事になって初めて気づいたんですが、“存在をせめて 君の中で生きていかせて”この部分、僕はずっと“存在を『責めて』”だと思ってたんですよ。
でももしかしたらこの“せめて”は『切望』の方なのかと...
今さらなんですが(苦笑)そうなってくると意味合いが違ってくるなって。
露雨さんはどのようにお考えになっていましたか?
L:それについては、私もずっとどっちなんだろうなと思ってまして……。
前はどちらかというと『責めて』かと思ってたんですが、今回深く考えてみると『切望』の意味合いの方が強いように思えてきました。
サビの部分を見ると、主人公の記憶からは相手の存在が消えてしまうみたいで、もしかしたら死んでしまうのかと思ったんですよ。
そう考えると『切望』していると見た方がしっくりくるような気がするんですよね。
その流れからくるとサビの部分が現時点の事で、その前に出てくる君との想い出?が過去の事に私は思えるわけです。
また反対になっちゃいましたが(笑)
Y:なるほど。死んでしまうとは考えもしなかったです。
露雨さんの見解を踏まえて歌詞を見ると、そう感じたりもします。
そうなってくると、“抉りとられた想い出はいつか 粉雪のようにとけていく”っという部分がすごくしっくりきました。
えーーそして『時間』についての僕の見解の続き(笑)ですが、ぶっちゃけ、冒頭の“哀し過ぎるほど〜”から、“〜地獄へまた近づいていく”までが現在で、あとはみんな過去かなと。
きっと『君』と出逢った時の彼は『君』と別れる事、ましてや同じような別れを自分が『繰り返していく』なんて想像もしてなかったと思うんですよ。
『君』との別れによって、自分の事を怪物とまで言わしめる『本性』が...目醒めたのかなと。
だから別れの度に『君』を思い出すのかなと...。
...めちゃくちゃ妄想入っちゃってますが(笑)
L:私は出会った時から別れの予感はあったのであろうと……にも関わらず、それを避ける事ができないで何度も繰り返してしまっているんだろうなと思って。
なので“もっと降り積もって〜”の部分が現時点の心境(状況?)で、それ以外が少し前の時点の心境を言っているのかと思ったんです。
今こうなってる事の理由付けみたいな感じで。
そしてこのループを終わらせる手段が『死』なのかと……。
この『死』が自ら引き起こした事なのか不可抗力なのかはわかりませんが、とりあえずこれで全てが終わる……のだろうか!?
『出会い→別れ(ループ)→死』で終わりじゃなくて、この一連をずっと繰り返し続けてるのだとしたら……。
ちょっと怖いなぁと思ってしまいました。
Y:その一連のループは...怖い(苦笑)
ちょっと質問なんですが、露雨さんは『相手』が死んでしまうとお考えですよね?
僕がふと思ったのは、その『死の理由』なのです。
露雨さんの見解のように繰り返しているとしたら尚更気になるというか...。
彼は同じ人と輪廻を越えて繰り返しているのか、それとも違う誰かなのか...
その辺の露雨さんの見解をもう少し伺いたいなと思いました。
L:いや、死んでしまうと思ってるのは本人自身です。
そういうつもりでいたのですが、文章力がアレなもんですみません(笑)
そう考えての『死の理由』は、やっぱり何度も同じ事を繰り返してしまう状況を終わらせたいって事かと思いますが……。
でもどうなんでしょう?
死に関しては自分の中でもハッキリした結論には至ってないので……。
ただ、相手は全部繋がりのない別人ばかりではないのかなとは思ってます。
Y:すいません...読解力がないもので(汗)
最後の最後で的外れな質問でした...。
そんなわけで対談してみて分かったのは、かなり『パウダースノウ』は自分の中で片寄ってたんだなと。
そんな中でも新たな見解や発見でき、露雨さんのお話でまた考える余地が出来たというか、これから冬がやってくるので、また僕なりにこの曲を思い巡らせてみたいと思いました。
L:私もいつもそうなんですが、対談を始めると新たに気になる事ができたり、闇人さんの見解を聞いて考え直す事ができたりで、最初に思っていたのとはまた違う見解が見えてきたりする事が多いですねぇ。
この対談、始めたのは梅雨時でしたがもう冬が近付いてます。
最初に言った通り、この曲に丁度いい季節になってしまいました(笑)
思い返してみると……あまり司会進行役になってないような(苦笑)
というわけで闇人さん、今回もお疲れさまでした。
【20041205】