L:どうも。ピエロ解体新書第二回目、今回一応司会進行役をやらさせていただきます露雨です。
どういう風に進めようかなと考えてみたのですが、初めてという事もあるので、普通に進めていこうかなと思ってます。…多分。
で、第二回目の曲は『VIRTUAL AGE』です。私の選曲なのですが、自分で選んでおいてアレなんですけどかなり難しいですね(苦笑)
なので、とりあえず手始めに私がこの曲を好きな理由なんて所から、サラッといっておきますかね。サラッと行けるのは初めだけですし(笑)
私はまず曲調がかなり好きなんですよ。元々ハードな曲の方が好みな質なんですが、この曲のギターのカッコ良さにヤラれてしまったんです。
それでしばらく聴き込む事になるわけですが、そこで詩の中のある一節が妙に心に引っ掛かり出して、まんまとこの曲の深みにハマっていったのです。
まぁその辺はまた後程という事で、闇人さんのこの曲の印象とかをお聞きしたいんですけど。
どうですか?この曲は。
Y:露雨さんったら...
めちゃめちゃ難しい曲を選んで下さいました(苦笑)
脳の引出しをいっぱい開けないとダメだなーっと感じております。
モルヒネの様にはいきませんね、きっと。
この曲は...初めは正直ピンときませんでした。
『トリカゴ』と『残酷な夜』なんていう、僕にとっては『強烈』な曲に挟まれていたので...
しかし後からメキメキと頭角を現し、今や僕のカラオケ18番と...(聞いてないって)
特にサビのメロディーラインの『不安定さ』が快感ですね。
歌詞が一見冷めた感じで綴られている分、曲はギリギリの...狂気に包まれてると...
そういった印象です。
L:引き出し、いっぱい開けないといけないんですけど、どの引き出し開けたらいいのか判りません(苦笑)
まず歌詞について考察していきたいのですが……、難しい……。
この曲は、歌詞がどうも『危うい』というか『一歩間違えば』的なものを感じるのですが、ただその一歩間違った先も人によっては違うわけで。
一線を越えた先が『異常』なのだとしても、初めから一線を越えた場所にいた人にとってはそれは『正常』ですよね、多分。
というような事をこの曲を聴くと考えてしまうんですけど。
この曲の主人公は、ちょうど線の上に立っていて、でも視線の先は線を越えた所にあるんじゃないかなと思います。
きっかけさえあれば越えられる、むしろ越えたいという願望……。
それを彼は自覚していて、その上で自制している。
今のところ自制できているといった感じでしょうか。
なんか、あまり具体的じゃないですね。判りにくいですか?

この曲について考えていて、何故こうも苦戦するのか?
それは他の曲と違って、私の心に深く突き刺さり過ぎてるからだと気付きました。
だから、客観的に語れないんですよね〜。
明らかに選曲を失敗したかもしれません(苦笑)
Y:『客観的に語れない』と...その辺、とても気になります(笑)
失敗じゃないですよ?この曲は『外せない』ですからね(とか言いつつ苦笑い)
露雨さんの言わんとしてる事は何となく伝わってきました。
僕に浮かび上がった見解と少し近いかもしれないです...いやまだ分かりませんね(笑)この段階では。
それでは僕なりのVIRTUAL AGEを...語ってみます。
この詩は気になるキーワードを数々残しながらも『確信』には触れてくれないっていう...
『PRIVATE ENEMY』ではもうかなり直接的に言葉にしてますよね、こうゆう世界の話は。
でもこの作品はまだまだインディーズの頃なのでどこかこう、けむに巻いた様な(苦笑)手法ですが。
ゲームなんかで『人を殺す』っていうのが普通にある...犯罪と呼ばれている事を簡単に『疑似体験』できる今の時代、もしくはその『疑似』に翻弄され実際に犯行にいたってしまう人間などなど...を、キリト氏なりに皮肉って書いてるんだろうなと思いました。
まあ実際この詩の主人公もある意味自分以外の他人を...または世間を、欺いて生きてるという自覚があるんでしょうね。
主人公は学生...もしくはもう働いているのでしょうか?とにかく歌詞の内容から、毎日同じ時間に起きて同じ電車に乗り同じ場所に通っている人のような気がします。
ただひたすら他人に自分の『本心』を読まれることを恐れ、読まれていない事を確認してはほくそ笑み、自分の空想(=理想の世界)の中だけで生きている人...。
この詩の主人公には僕も露雨さんと同じ様に『自制』という単語が浮かびました。
そしてもう一歩深く、歌詞に書かれてる事を考えてみると、

明けていく空に描かれる『映像』...、それは快感をともなう程の...強烈な...。

『何』でしょうか、それは。
何故、画面の中でいつでも会えるんでしょうか?
僕のはじき出した答えは『快楽殺人』です。それも連続殺人。
主人公は人を殺す模様をビデオに撮っていてそのテープをコレクションしている異常犯罪者で、生命を奪う事こそが彼にとっての最大の愛情表現で、そうゆう方法でしか表現出来ない。
その『本性』を隠したまま、彼は『いつもと同じ』犯罪とは無縁な『顔』で生活してるんではないかと...。

何か『偽プロファイリング』みたいになってきましたが(笑)。
ただこの歌詞の『主人公』は『一人じゃない』と思うんですよね。
不特定多数、色んなタイプの『VIRTUAL AGE』を題材にして書いてる気がするので。
だから“こんがらがる”んですよね、何かと。
あと、この歌詞の見解がなかなか出せず、難しいと感じたのは、自分の現実に微妙に『リンク』してくるからなのかもしれません...。
散々妄想見解を述べましたが、単純にこの歌詞を考えると10代の頃を思い出すんですよね、僕は(苦笑)
L:これまた大胆な見解ですね〜。なるほど…。
私もこの歌詞について考えようとするとこんがらがってしまうんですが、その理由としては、私はこの歌詞の主人公の現実が掴みきれないんですよ。
妄想なのか、それとも全て現実なのか……。
結局は、犯罪を匂わす行為はまだ彼の妄想の域を越えていないと判断したんですけど。
ゲームやテレビなどの影響で、人の命の重さが判らなくなってる人間がいるのは確かでしょうし、それが影響して起こる殺人事件などもあります。
でもそれは、結局のところ行き過ぎた行為により結果『殺人』になっただけで『快楽殺人』とはまた違うじゃないですか。
暴力行為に快感は覚えてると思うんですけどね、殺人に関してはあくまで結果なんじゃないかなと。
最近の疑似体験で感覚がおかしくなっているのは、ある種の感情欠落ですね。
殺人に快感を覚える人のそれは『欠落』ではなく『歪み』だと私は考えているんですよ。
仮想空間の体験が歪みに拍車をかける事はあるかもしれませんが、根本的には現実の人間関係が一番の原因になるのでは?と思ってて。
そういう意味で、キリト氏はこの歌詞の題材として感覚が狂った人達を取り上げているのかもしれませんが、私的にはそうは感じられないんですよね。
『VIRTUAL AGE』の彼の歪んだ感情は元からで、むしろ疑似体験を使って『自制』しているように思われます。
もしかしたら『自制』ではなく、計画通り事を進めるためのシミュレーションかもしれないですけど。
ちなみに、私は彼に愛情はないと思ってます。愛情を感じる事があるとしたら、相手が死ぬ瞬間、もしくは死体に対してですね。

私がこの曲について客観的になれない理由は、なんだか自分の本質を自覚させられた気がしたんです。
Y:確かに犯罪を実際に侵すのはその人間の『人格』と『育ってきた経緯』だと思います。
過激な描写の映像などは『きっかけ』にはなる事があったとしても『原因』ではないですから。
あとこの主人公に愛情はないと...。
僕も実はそれを感じてたんですよ。彼の愛は瞬間に消滅するものですね。
自分の『快楽』のためだけ...。だた、快楽殺人者はちゃんと(って言うのも変ですが)
被害者を愛してるんですよ。愛してなければ殺さないわけですし...。
でもこの主人公には『それ』を感じることができなかったんですね...
だから僕も露雨さんと同様『これは全て空想かな?』っとは思う時もあります。
なんせタイトルが『ヴァーチャルエイジ』ですからね(苦笑)
L:あ〜、タイトルが『ヴァーチャルエイジ』ですもんねぇ。
なんかその言葉に全部持ってかれた気が(笑)
空想体験に惑わされてる(と思われる)人物を描いたこの曲に、見事私達が惑わされてるような感じですね。
と、無理矢理まとめに入ろうとしているのが丸判りですか?(苦笑)
私の見解もこれ以上上手く言葉にできそうもありませんので、半ば強制的に終わりに向かいたいと思います。
闇人さんの方でまだ何かありましたら、遠慮なく語ってください。
Y:『VIRTUAL AGE』に関してもう一つだけ言うなら、この詩の内容から『より確かな言葉』を使って『MAGNET HOLIC』に移行してる気がします。
そしてこの『画面越しの世界観』は続々と続いて行き...
『GENOME CONTROL』や『不謹慎な恋』なんかも、この世界観に近いと僕には思われるわけです。
あと一見『画面』とは関係ないようでいて『CREATURE』もそうかも?っと感じます。

っというわけで半強制的に第二回目は終了と(笑)
最後にこれだけ聴かせて下さい、露雨さんin名古屋での『VIRTUAL AGE』の印象。
この曲にも『フリ』とかあるんですか?(ピエラー的質問)
L:私はあまり他の曲と合わせて深く考える事はないのですが。
『有害の天使』はちょっと重なるイメージがあるんですよね。
それについては、また後日語る機会があると思うのでその時に……。
闇人さんの『MAGNET HOLIC』に移行しているというのが、私はまたまた驚きでした。
私にとってこの2曲は、黒と白くらい印象が違うので。
もしかしたら、闇人さんの意図してる事を私が汲み取れてない可能性が大きいですけど(苦笑)

で、最後に名古屋での『VIRTUAL AGE』の印象ですが……。
…ごめんなさい、まったく記憶にないです(笑)
正直、イントロが流れてきた瞬間というのは、私にとっては『信じられない事が起こった瞬間』でしたので真っ白になりました。
『フリ』もですね、周りの人は目に入ってなかったし、肝心のキリト氏の姿も人込みに紛れて見えない状態でしたので、あったのかどうかすら……。
そんな感じで……(苦笑)ホント、役に立ちませんね、私。

という訳で、この辺で終わりにしたいと思います。
私は多くは語れませんでしたが、闇人さんの面白い意見が聞けて個人的には満足できました。
今後私が司会進行をやる事があるのかどうかは判りませんが、あるならば、もう少し要領よく立ち回りたいと思います。
闇人さん、本当にお疲れ様でした。
Y:MAGNET HOLICの件はまた僕の口から出る可能性があるのでまたその時にでも。
そして名古屋は...記憶がないと(笑)でも分かります。
ライブで滅多にやらない自分の好きな曲を初めて聴いた時は僕も頭真っ白でしたから。
今回は半無理矢理に司会進行役をお任せしてしまってすいませんでした。
僕的にはか〜なり楽しませていただきました(謎笑)本当にお疲れ様でございました!
ではまた次回で。

【20020309】