かいたひと 柳家 松乃介
 
 
考える者達と見る者達、それを語る者達。
 
 
 「何故だか無性に悪い事がしたい。
 彼は思い立ったら直ぐ行動がモットーだが今回だけは綿密にしていた。
 「久しぶりに学校に行きたい。
 彼女には訳があった、毎日働いて夫が帰って来たら夕食に家事もしなければならない。
 「この男は金持ちね。
 極々自然に胸元を開けてゆっくりと短めのスカートを上げて行く。
 「くそ、何なんだよ・・隣の奴・・。
 人差し指と中指にペンを挟んで、貧乏揺すり、苛立つのをぐっと抑えると顔の汗が吹き出して来る。
 「あー、頭痛いなー。
 後頭部を軽く叩いてさり気無く絡めた腕を解いた・・
 溜息が自然と零れる彼は正直者で恥ずかしがり屋だ、普段はクールに見せている。
 「ちょっと、足踏まないでよ。
 ヒールで踏み換えそうと足を上げると足場が揺れて今度は後ろの中年の肘が当たった。
 「明日には売りだな、潮時だ。
 ネクタイを解いて靴下も・・ベットに腰を下ろしてから飲みかけのビールを煽る、彼の些細な楽しみ。
 眼鏡は伊達だった。
 「そんな儲け話二十世紀で聞き飽きたわ。
 笑顔で受け答えする彼女はエスパー、他人の腹が全て読めた。
 それに行動力もある・・男数人に囲まれても息一つ切らす事は無いだろう。
 「欲しいなあ、欲しいな、欲しいな、欲しいな、欲しいな、
 今から千年も昔、民族争いの耐えなかった東の地で稀少とされた金属だ。
 それに魅入られた一人の子供がショーウィンドウを割らんばかりの勢いで見詰めていた。
 「野球なんて何処が面白いのかしら、でも彼が好きなんだし、仕方無いわね
 未来と言う次元から過去を捻じ曲げようとする悪の秘密組織から世界を守る為、自ら過去に降り立つ三人の少女達が居る。
 古いSF小説の宇宙船から彼女のコードネームだ、佃煮に箸を延ばす下着姿の男を微笑ましく見ていた。
 「なかなか吐きませんね、もう二十増やしてみましょう。
 あの感動を覚えているだろうか、全世界を注目させたあの家族が帰って来る。
 制作費、宣伝費を合わせると何と某国の国家予算になると言う・・乞うご期待。
 「141414141414、来い来い来い来い来い、来るか来るか。8、9、10、11、12、13・・
 問題が解決しない場合は再起動して下さい。
 皮膚に腫れや痛みが残る場合は使用を中断し医師に相談しましょう。
 今週の土曜日は予定を変更してお送りします。
 一旦、お返しします。
 「何で?許せない・・許せないわ、あの女・・ちょっと顔が良いからってコーチに取り入って・・。
 誰にでも嫌な事がある、嫌いな食べ物、嫌いな性格、嫌いな科目。
 彼はあまりに単純で不可変の物だった、ある日車で高速を走っていると凄い速度で追い抜く車があった。
 何なんだろうと思い、眠気覚ましのガムを噛もうとすると突然車道に鹿が割り込んで来た。
 動物を愛する彼だが咄嗟の事にブレーキを踏める筈も無い、鈍い音に衝撃、シートががくんと動く。
 ・・彼はその日から酒も女も絶った、噂では二番街で良く見掛けるらしいのだが定かでは無い。
 「何か良い事ないかなあ・・
 彼は今幸せの絶頂に居た、もう世界が終わっても彼だけは満足しているだろう。
 
 
 
 あとがき
 
 題名の通り考える事と見る事と語る事を書きました。
 途中からあまりに内容が崩れて来てるのは考え事と語りと視点を微妙に変えたんです。
 端から人を見る事とその人の考えや行動の真意は違うと言うのが書きたかったんです・・でもさっぱり。
 つまりはさっぱり訳の解らない文と言う事です、いつもの事ですが・・。(汗)
 こんな感じです。
 
 
 
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