かいたひと 柳家 松乃介
 
 
紋白蝶が飛んで行く。
 
 
 考えてみれば良く判らなくて。
 甘く、上手く行き過ぎた結末へ。
 まるで糸が切れる様に弾かれて。
 身体に無数に意図的な傷痕を打つ事をさせ。
 寒気を堪え歯を鳴らす動作を無理に止めて。
 訳も無く張り上げた声は何も聞こえず。
 窓に張り付く幻を奪われる。
 あの日、風が強くて、顔を背けた金曜日の。
 約束通りにと明るみに迷わず飛び込んで。
 度々起こる指の先の震えと痺れが心地良かったの。
 沸き上がる歓声、何時までも止まないで。
 真っ白な空の果ての。
 飽きゆく景色の中の。
 寂れた美術館に置かれた誰も見ない、有り触れた風景画。
 或いは見た事も無い様な何処か遠くの。
 羽根を拡げ・・紋白蝶が飛んでいく。
 多分、これで最後になるから。
 
 
 
 あとがき
 
 トリップな作品です。
 やっぱりこう言うのが一番書き易いです。
 やっぱりほのめかし程度で終わっていますです。
 こんな感じです。
 
 
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