全文 柳家 松乃介
御茶は渋めが良いと言い。
御茶は渋めが良いと言い。
宇治の山渓、夏賀に相賀に毬に栗。
生きる日の、長さを知ると遠くの陽炎手招きして。
場合、或いは返答無いし返事と。
伯爵侯爵申すのは暗がりがあり明かり有り。
夢心地されど都会は蟻の抜け道、球転がる頃止みに勉む。
寂し屋の渦、星死ねば館の船がくるりと輪を。
散々集散の舞い恋う秋の風。
散り散りと。
君の簪落とした靴底の。
歩む涙の冷たさと怨嗟交差を交い交いしても。
嗚呼と波打つ胸、深処。
雪白幸薄し呉の生石。
胡座掻くにも上品に。
馬梨尽くし機会し逐うのも。
情け悔し気も多い、只赤い河。
学び矢追の知らず。
筆取る時。
射る目色と頬潤い美禰の紺。
あと匂いの汁吸えば。
心身維新に燃え酔う、寒々に輝る冬の風。
ほつり、ほつりと降る天の雨。
後書き
短編『しょーとすとーりー』のコンセプトだったものが終わり。
そして新しい始まりの第一作目です、
和風でちんぷんかんぷんで微妙に現代風で更に独自性を持たせようとしました。
結果は・・下手で嘘っぱち俳句になったのは言う迄もありません。
真ん中当たりの文は結構イイカンジなんですが・・。
しかも全然過去のショートから抜け出せてないし、難しいなあ。
読んでくれて有り難うです。