かいたひと 柳家 松乃介
 
 
タイトロープに笑顔を寄せて
 
 
 今更・・言うのも何だけど、初めから解ってたの。
 でも、私は優しいから・・最後迄黙っててあげる・・。
 
 細い糸が広がって行く、感覚。
 薄いカーテンが風に靡いた。
 眼に張り付いた残像は白く、淡い。
 涼しげに見える横顔につい、頷いてしまう。
 酷く我が侭で傷付き易い貴方だから・・。
 時折投げ掛けた言葉に貴方は何時も・・そうやって・・。
 これも・・貴方の遊びの一環なの?
 緩く、簡単に解けそうだけど・・結ばれていたいから・・。
 貴方は初めて、落ち着いた表情で笑った。
 これで最後だから、その笑顔で・・もう一度だけ、優しく笑って。
 もう一度だけで良いから・・。
 
 
 
 あとがき
 
 
 妖しさ満点の話です。
 どうもこう言う話と相性が良いみたいです。
 良い出来だとは思うのですが・・です。
 こんな感じです。
 
 
 文章一覧に戻る