◇◆幼なじみ◆◇
| 隣の部屋に電気がついた。 「あっ、剛帰ってきたんだ〜」隣の住人は、森田剛。今やV6としてデビューして有名になってしまった私の幼馴染、そして私の片思いの相手。 しばらくして窓を叩く音がして 「起きてる?」 「うん。起きてるよ。」 返事をすると、剛は窓から窓へ超えて部屋へとやってくる。 「今日も遅かったね。」 「超うれしいことがあってさぁ〜に聞かせたくて。ほら見て!」 剛が見せてくれたのは、ドラマの台本。 「俺、1人でドラマ演りたかったんだよね。念願のドラマ、それも主役だぜ!」 「ふ〜ん、おめでとう!」 「!なんだよ、喜んでくれないのか?」 「そんなことないよ。おめでとう。で、どんな話なの?」 「一応、恋愛モノって話だけど。」 「そうなんだ・・・悪いけど、私もう寝るから。」 「おぉ〜遅くに悪いな。1番にに伝えたくってさ。いつも応援してくれてるだろ。良かったら明日一緒に本読み手伝ってくれないか?」 「わかった・・・」 「じゃ〜な。おやすみ」 剛は、自分の部屋へと戻って行った。 「恋愛モノか・・・見たくないなぁ・・・」 私は、素直に喜んであげれなかった。 「!これ台本。ここ読んでみて。」 結局、次の日人の良い私は、剛のドラマの練習相手になった。 「ここ、シーン5。」 「わかった。読めばいいのね?・・・私、もう疲れたの。」 「・・・・」 「気がついてたでしょ。私の気持ち。」 「やり直せないのか?」 (ちょっと待ってよ!これってラブシーンじゃない。なんでいきなりこんなシーンから練習するの!?) 「無理よ。」 ”抱き寄せ、キスをする” (えっ!!??) 目の前に剛の顔。 パシッ!! 「痛ってぇ〜何するんだよ!」 「何って、剛が悪いんでしょ!」 「練習だって、練習。」 「もう、帰って。出ってよ〜」 「、泣いてるのか?」 「早く、出ってよっ!!!」 剛は、部屋を出て行った。 あんな真剣な剛の瞳を見たことがなかった。 あれは、私に向けたものじゃない。ドラマの中の恋人に向けたもの。冗談でもキスをするなんて! そう思うと涙が止まらなかった。 それからというもの、窓を叩く音がしても無視をし続けた。 今日から剛の念願のドラマが始まる日・・・ 「、今朝剛くんに会ったけど、今日のドラマ見てくださいねって言われたわよ。にも見て欲しいって。」 お母さんが伝言を伝えに来た。 「ふ〜ん・・・」 「見てあげなさいよ!初のドラマなんでしょ。」 「わかったわよ。自分の部屋で見るから」 私は、自分の部屋にこもってドラマの開始を待った。 ”私、もう疲れたの” ”・・・・” 「あっ、このシーン私と練習したシーンだ。」 TVの中では、剛が女の人とラブシーンを演じている。 「・・・だめだ。やっぱり見れないよ。剛のラブシーンなんて。」 その夜、久しぶりに窓を叩く音。 「!そっち行っていい?」 「どうぞ。」 「今日のドラマ見てくれた?」 なんで、そんなに無邪気に聞いてくるの? 「ちょっとだけね。」 「なんで、見てくれないんだよ!!」 「だって、剛のラブシーンなんて見たくないもん!イヤなんだもん!この間だって、練習っていってキスしようとしたでしょ!?なんで、あんなことするの?冗談じゃないわよ。」 「待てよ!冗談だって?冗談であんなことするか?俺だって心臓バクバクいってたんだぞ。あ〜でもしないととキスできないだろう!?」 「?」 「今更だと思ったけど、俺はのことが好きなんだ。キスしたかったんだ!ドラマだって、のこと思いながら演じてるんだ。」 「今なんて言ったの?」 「・・・」 「もう1度言って!」 「2度と言わないからなっ。」 剛は、私を抱き寄せ耳元で「大好きだ。」と囁いてくれた。 泣き笑いながら「私も大好きよ。」 そして、恋人のキスをした。 |