01 そんな夢をみた(解説:本当に見たんです)                                   2002.3.4(日記から)


最近見た白い夢
そこは何もかもが白い 表土も空も風も
木や山もない 白一面に広がった荒野

最近見た飛ぶ夢
高いビルの上から見下ろしても なんだか恐くない
飛んでも落ちない気がした
ベイブリッジのような大きな橋の上 鉄柱の上から見下ろす
「そんな所から死ぬ気か!?」 と掛け声が聞こえて来る 
でも死ぬどころか 鳥のように飛んで行ける気がした

最近見た非力な夢 
大きな鉄球を持ち上げてみる
夢とわかってても思うように力が入らない
もしかしたらこれは現実なのだろうかと混乱し 少し恐くなった
重く轟く雲が真上から何かを狙っている
知らないうちに誰かがどこかの遺跡を壊し そこにいた門番を殺してしまった
もちろん私には全く身に覚えはない
なのに犯人と間違われ番人達に追われた
追い付かれて振り返った一瞬の隙にナイフで腹を刺され
深く腑に達する瞬間、雷は直撃した
雲が狙っていたのは鉄製であるナイフ、そして自分だった 


そこに夢(睡眠)の幻想世界が映ったとき、いつも思う
どうしてここにいるのだろうか どうしてそんなことが起こってるのだろうか
今歩いている道の中で生きてる統べに意味があるのかもしれないけど
意味なんて本当は最初から自分自身なんとなくわかってるんだと思う

再び目を瞑ると、まぶたの上で夢の続きが動く
そして、その度、結末になぜか無意識に納得している

きっと気持ちのどこかでそうなることを望んでいる今の自分がいるのかもしれない…



02 人間的アンドロイド(解説:超有名漫画家清水玲子氏のロボット考から想像しました)               2002.3.6(日記から)

21XX

人間より能力、知識、体力全てにおいて優れているアンドロイド
しかも感情もあり人間並みに感覚もある
ただアンドロイドには人権がない
人間を主人とし、尽くすことが仕事だ



が生まれたとき カプセルの中で目覚めた
その時 はじめて目に飛び込んだのは
可愛らしい黒髪の女の子だった
そしてその時から彼女が僕の
主人となった


ある日 の誕生日に主人から生まれてはじめて真紅の薔薇をいただいた
心から嬉しさを覚えた
は喜びのあまり その薔薇の種を買ってきて庭に植えた
花が咲くころには 
主人はきっと美しい大人になっているだろう

ある日 主人は結婚することになった
はもちろん嬉しそうに笑顔で祝った でも結局作り笑いになってしまった
なんだか寂しい気持ちになった


ある日 
主人に子供ができた
彼女に似て 笑顔の可愛い キレイな黒髪の女の子だ
この子もそのうち 彼女みたいに素敵な女性に育っていくのだろう

その時はじめて人間がうらやましいと思った
人間には知識を得るまでの過程があり 子供にそれを受け継ぐことができる
は作られた時にはすでにあらゆる知識を頭のチップにインプットされてる
唯一体験できないこと
身体の成長 出産 である


ある日 は年老いた主人に言われた
「あなた、いつまでたっても変わらないのね。人は年とる寂しさを知るけど、            
 あなたはそのうちきっと年とらない寂しさを感じることになるわ」

そして
主人は死んでしまった は人知れず涙に濡れた
棺には庭いっぱい埋めつくされた真紅の薔薇をそなえてあげた
どんなにしわだらけでも
の目には
いつまでも出会った頃の彼女のまま美しく見えた

アンドロイドは永遠に生きられるわけじゃない
部品がそのうちなくなってサビれば 鉄の固まりにされる
人間には弔ってくれる墓があり子孫を残せるが 僕らにはできない
亡くなる前主人は 優しく微笑みながらこんな言葉を残してくれた
「私がいなくなっても、誰かが私のこと思い出してくれればそれで充分よ」

これから僕は壊れない限り 何人もの主人の思い出を鮮明に記憶していくことだろう
そして僕は何年も何十年も何百年も主人の死を見なきゃならないのだろう
人を愛すことも許されないアンドロイド
それでも僕は叶うことのない夢を見つづける


02 幻の炎(解説:企画バンド(予定)のギター小憎へ励ましの歌詞)   


きしむ窓の外を横切る小鳥達
頬に流れる涙が汗のようににじむ
風の音響く、ひとりきり… 今にも時間が止まりそう
やりきれなくて、動かぬ腕時計壁に投げつけた

突き刺すような痛みに心打ちひしがれ
強がりみせても弱さを隠しきれない fell so…
雲の行く果てを自分と重ねて

振り向かない、生きる意味を見つけるまでは

君なら見せ掛けの武器などなくても戦えるのだろう
一途な思いを解き放つ all around
赤い夕陽を胸に焦がして 幻の炎に飛び込む

癒えぬ傷と迷いを焼き尽くすために