| 1986 Dream Time |
はや送りで回る時計の針、その中に浮かび上がるブルーの瞳、ギターをかき鳴らす手、そして、窓際に立つ女性と男性のシルエット。男性はDarylではない他の誰かだ。迷路の中を走るカメラワーク。そしてDarylのシャウトで始まる。森の中の木の枝に座ったDarylの映像はクルクルと回転している。場所は中世の古城である。暖炉に赤々と燃える火があり、その前に一人立って唄っている。先ほど窓際に立っていた女性は黒いドレスを身にまとい、森の木々の中をさまよっていた。城の所有者の領土の中の森であろう。その敷地内には庭園があり、巨大な迷路がある。Darylはその中をさまよいつつ、ギターを弾きながら唄っている。庭に飾られた石造りのライオンや女神の像の顔がDarylの顔に変わる。いつしか城に入り込んでいる女性の姿。画面には木の葉などのCGがオーバーラップして映し出される。Darylは何時の間にか迷路の中央に入り込んでしまった。時計はさらに早く回り真夜中をさしている。シンデレラが現実に戻るように夢から目覚めなくてはならない時間だ。森の中にはセロやバイオリンが勝手に演奏をしている。これは夢か現実か?曲の歌詞に映像を重ね合わせて、想像力を働かせて見ると興味深いのではないだろうか。Darylがクリップ中で迷路の中央にいるが、これはヘリコプターで上からつるしてもらって入ったそうだ。しかし、本当に出口が見つからなくなり、脱出するのに随分苦労をしたがね時間が掛かりすぎて、出演者の女性の機嫌が悪くなってしまったなどという、制作時のエピソードもあるようだ。 |
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| 1986 I wasn't Bone Yesterday |
広い部屋の真中に椅子が一つだけある。壁には巨大なスクリーンがある。その椅子に座るシルエットはDarylである。Darylが突然こちらを向くが、青い顔で顔の半分は黒い影で覆われている。目を大きく見開いてカメラに迫るような攻撃的な表情にも見える。壁いっぱいのスクリーンに唄うDarylが映し出される。彼の前には熱狂するオーディエンスの手が見える。そして様々な国の当時の政治家の顔が映し出され、彼らの口元は唄っている。反対側の壁にはサックス奏者のシルエットだけが浮き上がっている。このビデオクリップは当時ヨーロッパで公開され日本では完全版が公開されてはいない。 | |
| 1986 Someone Like You |
Darylは煙草を手にベッドに仰向けになっている。枕元にギターが置いてある。彼の頭の中では別れてしまったガールフレンドとの思い出が次々と浮かび上がる。海辺への楽しいドライブ。ガールフレンドは彼に甘え、彼はそれを笑って許す。誰か同乗者がいてその様子を撮影しているのだ。目的地についた彼らはアツアツのところを見せつける。が突然何が原因かケンカが始まる。彼女は彼をなじり脱いだ上着で叩こうとするが、彼は不機嫌な顔をして彼女を強くはらいのける。回想シーンはベッドシーンになるが、撮影されたドライブのシーン以外はモノクロである。全てが色あせてしまったということなのだろうか。バイクやさまざまなものが雑然と置かれた部屋の中で、彼は彼女と別れたことを公開しているようだ。どうしてこんなことになってしまったのだろう。と悔やんでいるのだろうか。あんなに楽しい日々もあったのにと。このビデオクリップはベッドシーンがあるということも含んで女性ファンの中には見ることを拒む人もいる。 |
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| 1986 Foolish Pride |
全体的に青っぽい色が貴重になっているこのビデオ・クリップドラマ仕立てでもなく、Liveシーンということでもなく、スタジオ内で「ビデオ・クリップを制作します。」という内容であり、特別「これ」というのはないような気がする。しいて言えば、サングラスをかけて黄色のジャケットを着た3人のダンサーが、バンドの後ろの方にいて、コミカルな動きのダンスを見せている点ではないかと思う。H&Oの場合も含めてであるが、バンドメンバー以外の出演者というのはたくさん存在するのではあるが、こういう演奏シーンを中心としたもので、さらにそのバンドにバック・ダンサーがいるというのは、このFoolish Prideだけである。 | |
