| 1984 Dance On Your Kneeds〜 Out Of Touch |
激しく振動する大きなドラムセットがまず目に入る。その中にDarylとJohnがはいって倒れまいとしがみついている。そこへ葉巻をくわえたキッドクレオール・ココナッツのおっさんがヌーっと現れ「Dance on ypur kneeds !」と叫ぶ。(声はJohn)ここまでがDance On Your Kneedsだ。Out Of Touchのイントロに入ると二人はその中から飛び出し、慌てて逃げるが、後ろからは巨大な転がるドラムが追ってくる。そんなシーンから始まるビデオ・クリップだ。二人はそのドラムにプレスされ、ペラペラになってフロアーに貼りつく。それをバンドメンバーが引き剥がして背景の壁に釘で打ちつける。画面下から豹柄のスーツを着たDarylが飛び出し唄い始める。階段によりかかるように座るDaryl、背景には巨大スクリーンがあり踊って唄うDarylが映し出されている。BIG BAM BOOMの立体文字のOの中にJがいる。曲調が変わり階段と巨大スクリーンだけがみえるが、階段の中ほどにJohnが寝転んでいるのが見え、続いて最下段にけだるそうに座るDarylが登場するが、ゴロリと転んで隠れる。スクリーンの中のDaryl、階段に座ったDarylと交互に登場する。そして歌詞に合わせて自分の手をピストルに見立てて、銃口代わりの人差し指から立ち上る煙をフッと吹く。画面は巨大ドラムセットと演奏するバンド全体の様子を映し出す。巨大なドラムを叩くMickey Curry、John、踊るDaryl、その後ろで連続的に横転するJohn。そういうシーンが入れ替わり立ち代りという進行である。コミカルであるけれど、曲の鋭敏さに合わせたカッコイイ内容であることも確かだ。これが好きなビデオ・クリップ第1位に挙げる人も多いのではないだろうか。TVでのオンエア回数もH&Oのビデオ・クリップの中で上位にはいるものだと思われる。使われている音源は12inch SingleのVideo Mix。 | |
| 1984 Method Of Modern Love |
これはオリジナルのヴァージョン。巨大な満月と雲が一面になった家の屋上、少し怪しげな雰囲気である。この家のリビングにはカクテルを片手にくつろぐDarylとJohnの姿がある。が突然カクテルがポコポコト泡立ち、電気スタンドの人形が踊り出した。驚いた二人は辺りを見まわし、天井の天窓を見上げるとギターを振り回す男の姿が見えた。G.E. Smithだ。彼はそのギターを天窓から下に投げつける。DarylとJohnは億錠への階段を駆け登る。そこにはバンドメンバーがずらりと整列しており、彼らを指差し唄い出した。煙突や換気孔をドラム代わりに叩くMickey Curry。手に持っているのはドラムスティックではなくトイレの掃除道具だ。演奏と歌が続く中踊っていたDarylが屋根から落ちてしまう。みんなは心配して下を覗き込むが、なんと雲の間からスーッと現れ、月をバックに笑っていつつ、みんなにも「こっちへおいでよ」と手招きする。みんな不安そうな顔をしながらもその誘いに応じる。しかしどういうわけかみんなは雲の上には立てない。困り顔でアンテナにしがみついている。Johnは雲の中を泳いでDarylの方へ向かう。最後は全員で大きな満月をバックに行進していく。そういう内容だ。Johnがくもの中を泳ぐ時台車に綿か何かでカバーをした台車を使っているが、いかにも台車ですというのが丸見えになっているところなども小さいところにこだわらず、楽しさを追求したビデオ・クリップだと言える。 | |
| 1984 Method Of Modern Love Live Version |
これはライヴ映像を使用した差し替えヴァージョン。おそらくであるが、1988年頃からMTVではこの映像を使い始めたのではないかと思われる。当時のビデオ・クリップを流す番組でこのヴァージョンが流れた時、「珍しい」と感じたと語る人もいる。ライヴは1984年US アリゾナのフェニックス公演のものだという。Kiss On My List同様に、最近ではこの差し替えヴァージョンを見る機会がほとんどで、元のヴァージョンはお目に掛かれない。 | |
| 1984 Something are Better Left Unsaid |
激しい雨の中、コンサート会場の楽屋口にバスが到着した。中からDaryl、John、バンドメンバーが下りてくる。Johnと談笑しながら歩いていたDarylが突然別方向へと向かう。残されたみんなは呆れ顔である。彼が向かったのはBig Bam Boom用の巨大なライティングが施されたオーディエンスが入る前のステージだった。レザー・ジャケットの上に着ていた黒いレインコートを脱ぎ、ギターを持って一人マイクに向かう。彼が引くギターからは水飛沫が飛び散る。Darylのほかには誰もいなかったはずのステージはいつのまにかJohnやバンドメンバーも来て、一緒に演奏している。ライヴは架橋に入り、画面全面にはCGで施された波うち飛び散る水、満員のオーディエンス、の周りやステージの後ろにも花火のような水が見える。その内にステージの周囲は全て水で満たされてしまう。フッと、画面が変わる。やはりステージにいたのはDarylだけだったのだ。Johnに肩を叩かれて我に戻るのだった。 | |
| 1984 Possession Obsessione |
イエロー・キャブのドライバーに扮したJohnが主役のクリップ。乗せたお客には様々な人がいる。手を挙げて急いだ様子の女性は降ろしたはずはないのに、何時の間にか消えてしまう。窓を拭いて小銭を稼ごうと駆け寄る老人、車内でイチャつくカップル、そっと手を握り合う同性愛の男性達、派手なメイクをしたミュージシャンなど、様々な人を乗せて夜のN.Yを走る。Johnが向かうのはDarylとバンドメンバーがいる埠頭。そこへ到着した時にはパリッとしたスーツ姿に変身している。Doowopのリズムに乗り踊りながら唄う。吐く息が白く見えるほどの、本当に寒い中での撮影であったことを推測させる。又ダイナーでコーヒー・シュガーをDarylと奪い合うが、最初はDarylが強引に奪い取ってしまう。しかし、結局「まあ、いいか」という表情でカウンターの上を滑らせJohnに譲る。この辺り、普段の彼らの関係が見え隠れするようでもある。このPossession Obsessionぐらいから実際の映像やそれに近い街の明暗部や人間模様を使った内容のビデオ・クリップが増えて行く。 | |
