1993
I'm In a Philly Mood
完全なモノクロである。場所としてはライヴ・ハウスという設定だろうか。それとも豪邸の中のホールであろうか。大勢のバンドとコーラスを従えて歌う中、オーディエンスという設定の人々の表情が交差するように現れる。歌声に聴き入る人、音楽に身をゆだねて体を揺らす人、頬を寄せ合う男女、さまざまな表情が見られる。バック・コーラスには日本公演では姿を見ることが出来なかったFamily Standの姿もある。曲の1番目のサビに入る直前、景色が変わって狭い路地を歩くDarylが現れる。石畳の道をうつむき加減だが落ち着いた雰囲気でゆったりと歩くDaryl。前方から方を寄せ合って歩く男女がやってくる。すれちがいざま、そちらにチラリと視線をやり、ニヤリとする。2番に入り街角に座り、仲良さそうに車に乗り込み家路急ぐカップルを見つめる。街角の家の玄関先のステップに座り込み、Family Stand の面々と唄う。路地を抜け、その先にあるものはいったいなんだろうか。夜の川辺にたたずむ横顔は何を考えているのだろうか。Pliladelphiaでのロマンチックなムードに思いをはせているのだろうか。
1993
Stop Loving Me,Stop Loving You
波の荒い冬の海。黒いロングコートに身を包み、埠頭にひとりでたたずむDarylの横顔がある。膝を抱えて座り込んでいるのはどこかの小屋の前? その頃別の場所で同じ冷たい海を見つめている女性がいる。波が冷たく押し寄せる波打ち際、彼女は遠くを見つめている。季節ごとの思い出がよみがえる。暖かい季節には花の咲いた緑の上に、ブランケットを敷いてじゃれあっていたのに、秋には同じ場所にいても触れ合った手をそっと離してしまう。二人で楽しく歩いた海岸を今ではひとりで歩いている。激しく風が吹く断崖絶壁の上で、それらへの思い出を胸にDarylは唄う。季節の移り変わりのように人の心も変わってしまうものなのか。断崖の上はかつて二人でダンスをした場所だ。あんなにも愛し合っていたのに、二人の心は一体いつから離れ離れになってしまったのだろう。
1993
Soul Alone