Bloody Tourists
10cc
01.Dreadlock Holiday
02.For You And I
03.Take These Chains
04.Shock On The Tube (Don't Want Love)
05.Last Night
06.Anonymous Alcoholic
07.Reds In My Bed
08.Lifeline
09.Tokyo
10.Old Mister Time
11.From Rochdale To Ocho Rios
12.Everything You Wanted To Know About!!!
13.Nothing Can Move Me
(13=Extra Track)
TOTAL TIME 54'58"
★78年、マーキュリー。
「オリジナル・サウンドトラック」からここまでの4枚だけが97年にデジタル・リマスター盤で出たわけで、要するに10ccのピークはこの4枚と言っていいんじゃないかな。もちろん私は全部買った。時間をかけて。
しかし、こういうバンドは歌詞も大切じゃないのかね。輸入盤ライナーには歌詞がないぞ。どう思いますか、あなた。
★何故このアルバムが一番好きなのかというと、要するに明るくて聴きやすいから。
過去の10ccにあった、なんとなく鬱陶しい屈折感は隠れているでしょ。そこが物足りない、というファンもいるだろうけど。
「世界で初めてヒット・チャートの1位になったレゲエ」という妙な称号を持つ01は別格としても、かなりの佳曲揃い。凝っているけどこれ見よがしではないところが粋です。時代性を考慮してか、前作にあったような大作はなし。
スチュワート&グールドマン体制になってから2作目ということで、リック・フェンその他のメンバーもすっかりバンドに溶け込んでいる。07のリード・ボーカルはピーター・トッシュだったと思う。
★グールドマン作の08は名曲。うっとりするような展開に身も心もとろけそう。日溜まりのような優しい声とアコギをとりまく様々なカウンター・メロディー、たった3分半の中に魔法がぎっしり詰まっている。
続くスチュワート作の09も素晴らしく、「トーキョー」を表現するのに安易なエキゾシズム(例えば琴の音とか東洋的音階とか)を持ち込まないところが偉い。まさに朝靄に浮かぶ謎の都市、という音になっています。
★相変わらずボーナス・トラックはどうということのない曲だけどね。シングル01のB面なのかな。
それ以外は文句無しのサウンド。今聴いても(シンセの音ひとつとっても)全く古びれたところはない。名盤。
ただし、アナログ盤に封入されていたヒプノシスの丁寧なイラストつきブックレットがCDにはなくて非常に残念。確か、各曲の詳細なデータも記されていたはずなんだが。最近出た紙ジャケでは無事再現されているのかしらん。
★おすすめ度/93★ジャケが日本人旅行者を馬鹿にしている、と話題になった度/93★どういうわけかこれ以降、彼らは急速に凋落していくのであった度/93
2003/12/11