Live At The Apollo With David Ruffin & Eddie Kendrick


Daryl Hall & John Oates

01.Apollo Medley:
 a)Get Ready
 b)Ain't Too Proud To Begin
 c)The Way You Do The Things You Do
 d)My Girl
02.When Something Is Wrong With My Baby
03.Everytime You Go Away
04.I Can't Go For That (No Can Do)
05.One On One
06.Possession Obsession
07.Adult Education

TOTAL TIME 51'06"

★85年、BMG。
★アポロ・シアターというのは、N.Y.のハーレムにある黒人音楽の殿堂。ジェイムス・ブラウンの「ライブ・アット・ジ・アポロ」で有名だけど、ここでステージをやることがひとつの頂点だと信じている人は多いんだな。黒人ミュージシャン(と黒人音楽を愛する者)にとっての武道館みたいなもん。
シュープリームスやB.B.キングに同名アルバムがあるのは当然と言えば当然として、03年にはロバート・パーマーまで「ライブ・アット・ジ・アポロ」を出している。ロキシー・ミュージックにも同タイトルのDVDがあったはず。
実はこのアポロ・シアター、70年代半ばからずっと閉鎖されていたんだよね。それが85年に新装開店の運びとなり、そのこけら落としに登場したのがホール&オーツだった、というわけ。これはその実況録音盤。
白人ながら身も心もどっぷり黒人音楽に浸かって育ち、ソウル・ミュージックを血肉として世界を登り詰めたホール&オーツ。こうして憧れのステージを踏めるなんて夢みたいな気持ちだっただろうね。閉鎖前の下積み時代に通い詰めたのは観客席のほうだったろうし。
★冒頭01はテンプテイションズ・メドレー。なんと、初期テンプスを支えたエディ・ケンドリックス(ファルセットの人)とデヴィッド・ラフィン(眼鏡の人)が登場、ファンは大喜び。コーラスに徹しているであろうホール&オーツも大はしゃぎ。
タイトな演奏に乗った畳みかけるようなテンポ、さすがの歌いっぷりが素晴らしい。
このセクション13分弱を聴くためだけでも買う価値はある、などと言ったら叱られるかな。少なくとも当のホールとオーツは怒るまい。
★続く02はサム&デイブのカヴァーだが、それ以外は全てホール&オーツの曲。
隠れた名曲だった03では、これを取り上げて大ヒットさせたポール・ヤングを意識してか、オリジネイターの意地でキバって歌うホールの姿が微笑ましいね。04と05は誰でも知っているナンバーでしょう。
06で聴かれるオーツの甘くソウルフルなリード・ボーカルはホールに勝るとも劣らないもので、このデュオにおけるヒゲのオッサンの重要性がよくわかる。
★78年の「ライブタイム」というライブ盤は当人たちにとって不本意なイシューだったらしく、この「ライブ・アット・ジ・アポロ」はいくつもの意味で文字通り「念願の」アルバムとなったんだろうな。
珍しくクールではないジャケも含めて、理屈抜きにホットな作品です。ノリノリ。
★おすすめ度/87★精緻なスタジオ作品では表面に出にくい彼らの本質が楽しめる度/87★当日録音されたテープにはあと何曲か残っているのではないか度/87

2003/09/03