Six Degrees Of Inner Turbulence
Dream Theater
Disc 1
01.The Glass Prison
a)Reflection
b)Restoration
c)Revelation
02.Blind Faith
03.Misunderstood
04.The Great Debate
05.Disappear
Disc 2
01.Six Degrees Of Inner Turbulence
a)Overture
b)About To Crash
c)War Inside My Head
d)The Test That Stumped Them All
e)Goodnight Kiss
f)Solitary Shell
g)About To Crash (Reprise)
h)Losing Time/Grand Finale
02.Solitary Shell [Radio Edit]
(D2-02は国内盤ボーナス・トラック)
TOTAL TIME 54'18"/46'15"
★02年、エレクトラ。
★「メトロポリス・パート2」は一種究極の形態であったが故に、しばらくそれに続くスタジオ作は出せないだろうな、とは思っていたのですが。
生真面目なバンドだしね。袋小路に陥りやすいタイプではあるのですよ。
ところが、思いの外短いインターバルでこれが発表されました。
ポートノイ、ペトルーシ、ルーデスによる別プロジェクト、LTEでの(作曲とレコーディングを同時進行させる)経験が生きたのでしょうか。
★正直なところ、D1の各楽曲に関しては、ちょっとピンと来ませんでした。
LTEというよりはマルマズラー(ラブリエのソロ・プロジェクト)のタッチに近い閉塞感が、私の好みではないのです。
パンテラとかレディオヘッドを意識したらしい箇所もいかがなものか。01で一瞬聴かれる80年代クリムゾンの音は効果的ですけど。
ルーデスの演奏が付け足し臭いのと、ラブリエのやる気のなさ、もマイナス・ポイント。
★しかし本編(?)の組曲D2は素晴らしい。こっちは大好きです(逆の人もいるでしょう)。
相変わらずの深遠な歌詞世界についてはほとんど理解不可能ですが、同様に演劇的なコンセプトで構築されていた前作よりもずっとずっと明るい。
ミュージカルの幕開け、あるいはRPGのサントラを思わせるオープニング・テーマが特に素晴らしいです。
主題と主題の再現による「サージェント・ペッパー」以来の古典的な手法ではありますが、きちんと今の時代にも対応しているところが凄い。無理矢理くっつけた様なセクションはひとつもないし。
この組曲の完成度たるや、「フォックストロット」や「危機」に匹敵するのではないでしょうか。
「狂気」の現代版、と言うのが一番適切かもしれません。
★ということで評価の難しい2枚組、とりあえずはD1の存在をボーナス・ディスクと考えております。さすれば世紀の名盤に。
もう超絶技巧とかメタルとかプログレとか、そういう表層的な要素については語る気にもなれません。
21世紀になっても純粋に音楽的興味だけで私を惹き付けてくれるのはドリーム・シアターだけ。それでいいのです。
★おすすめ度/91★アルバムのタイトルはもっと短くすべきだ度/91★国内初回盤封入のポケット・カレンダーとラミネート・カードの意図がわからない度/91
2003/11/16