Tarkus


Emerson, Lake & Palmer

01.Tarkus
 a)Eruption
 b)Stones Of Years
 c)Iconoclast
 d)Mass
 e)Manticore
 f)Battlefield
 g)Aquatarkus
02.Jeremy Bender
03.Bitches Crystal
04.The Only Way (Hymn)
05.Infinite Space (Conclusion)
06.A Time And A Place
07.Are You Ready Eddy?

TOTAL TIME 38'55"

★71年、アイランド。EL&Pの2nd。
メロディ・メイカー誌はこれを「71年度最優秀アルバム」に選んだのです。
この時点で既にEL&Pは、世界で最も成功したプログレ・バンドだったわけ。
★タルカスというのはエマーソンが考えた架空の機械獣で、ジャケを見る限りではキャタピラと大砲を持つアルマジロといった風情。
もちろんそれは、全てを破壊しながら進む人類文明の象徴なのでしょう。
アナログ盤の片面を全て使った組曲ということではフロイド「原子心母」やクリムゾン「リザード」等がわずかに先だったけれど、楽曲としての完成度は「タルカス」の比ではありませんでした。
当時は未だジェネシス「サパース・レディ」やイエス「危機」は発表されていません。
★とにかく密度が濃くて疲れる。01だけでお腹いっぱい。
地響きを上げて突進する細かい変拍子のリフ、蛇の如き邪悪な生命力を誇示するハモンド、荒れ地を切り裂くムーグは雄叫びか。
とにかくその強引にも思える展開は圧倒的。いつ聴いてもへとへとになってしまいます。
02や07のようなお遊び、バッハを引用した04、そんな息抜きが挿入されているとしても、このアルバムの印象はかなりヘヴィなもの。
1stで多用されていたアコギやピアノの響きは奧にひっこみ、まさに「無敵の機械獣」なのです。
★レイクの思惑通り、EL&P結成のコンセプトは正しかったのでしょう。
エマーソンとパーマーの暴走する超絶技巧をレイクが情感と合理性で縫い合わせる、という。
デビュー直後にして頂点を迎えてしまった彼らの最高傑作。その後の「頭脳改革」が「タルカス」を踏襲したような構成だったことも含め、やはりこれは70年代のプログレを代表する1枚。
EL&Pがこれ以上進化しなかったのも当然です。「タルカス」の行く先には、自らが滅び去る運命しかなかった、と。それはこの世に生まれ出た時からわかっていたこと。
★おすすめ度/96★「エディ」というのは、後にイエスのプロデューサーとして有名になるエンジニアのエディ・オフォー度/07★意外にもレイクのベースは(ピアノの低音に近い)綺麗な音だった度/96

2004/02/24