Invisible Touch


Genesis

01.Invisible Touch
02.Tonight, Tonight, Tonight
03.Land Of Confusion
04.In Too Deep
05.Anything She Does
06.Domino
Part One - In The Glow Of The Night
Part Two - The Last Domino
07.Throwing It All Away
08.The Brazilian

TOTAL TIME 45'48"

★86年、カリスマ/ヴァージン。
★何年かに一度、メンバーが集まってバンド名義のアルバムを発表する、そんなゆるやかな形態もアリになったのはいつの頃からだったのでしょうか。
その手が許されるのであれば、例えばビートルズも解散せずに済んだと思うのだけれど。
潔いかどうかはともかく、個々の活動もメインのバンドもそれぞれ成功していたのだからこの時期のジェネシスは怪物でした。
★このアルバムからいくつもの曲がシングル・カットされ、そのどれもがヒットしたことは未だ記憶に鮮明なのです。
いわゆるプログレのバンドらしからぬポピュラリティーを身につけた80年代のジェネシス、その頂点がこの作品。
例のベスト盤にも、ここから4曲選ばれていますし。
★確かに、のっけから軽快なギターのカッティングと打ち込み主体のリズムでぐいぐい迫る01は、「ナウいヒット曲」としては完璧だったわけで。
初期の彼らからは想像もつかないサウンドですけどね。実は元来備わっていた「ポップス指向」及び「トレンド好き」の行き着いた先、と捉えればちっとも変節ではないのです。
07も楽曲として素晴らしい。しっとりした04なんかはフィル・コリンズのソロとどこが違うのかは曖昧だけど。
このアルバムに関しては、ボーカル中心の短い曲が秀逸。
★ところが、古くからのファンに対応すべく気合いを入れたと思しき複雑な曲のほうには全く感銘を受けませんでした。組曲形式の06とか、深みがないでしょ。
前作の重苦しい雰囲気を引き継いだ02と馬鹿馬鹿しい03も好きになれないし。インスト08は全く意味不明。
彼ら自身もジェネシスというバンドの音楽的な存在価値を見失っていたのではないかな。消耗品としての道を選んだのだから、この先には何も残らなくて当然。
★ということで、個人的にはかなり愛聴したアルバムのはずなんですが、よく考えれば01と07ばかり聴いていたような気もします。
打楽器類の響きやエフェクト処理が「その頃の音」に成り下がってしまっているのが痛い、と。
私は後期のジェネシスも嫌いではないのですが、ここら辺の音って、やはりどう考えても初期の作品より生命力は弱いですよね。
いくら売れたアルバムだとしても、時代を超えるには至らないですもん。その証拠に、もはや懐メロである、という。
いや、01と07は心の底から大好きな曲なのですが。
★おすすめ度/86★手堅い度/86★当時はこれが最先端の音だった度/86

2004/01/14