All The Best
Paul McCartney
01.Band On The Run
02.Jet
03.Ebony And Ivory
04.Listen To What The Man Said
05.No More Lonely Nights
06.Silly Love Songs
07.Let 'Em In
08.Say Say Say
09.Live And Let Die
10.Another Day
11.C Moon
12.Junior's Farm
13.Uncle Albert/Admiral Halsey
14.Coming Up [Live]
15.Goodnight Tonight
16.With A Little Luck
17.My Love
TOTAL TIME 72'40"
★87年、パーロフォン/キャピタル。
もちろんポール・マッカートニーの(ウイングス時代を含めた)ベスト・アルバムだよ。曲目は米盤CDのもの。
天下のマッカートニーともなればベスト盤の類など膨大なバリエーションがありそうなものだが、実はこれ以外には78年の「ウイングス・グレイテスト」と01年「ウイングスパン」の3種類しかないのだ。
★アナログでは2枚組だった「オール・ザ・ベスト」は、このCDよりもわずかに曲数が多かったと思う。
それで私の購入した米盤CDは曲目が英盤とは微妙に違っていて、例えば「マル・オブ・キンタイア」がない代わりに12が収録されていたり14が(同曲シングルの裏面だった)ライブ・バージョンだったりするんだよね(日本盤は英盤に準じていたはず)。
ポイントはここで、個人的にはウイングスの最高傑作である12「ジュニアーズ・ファーム」が省かれたベスト盤なんて考えられないもん。
★ビートルズの頃からマッカートニーはシングル曲とアルバムを別に考えているようなところがあって、だからこそこういうシングル曲を集めただけの編集盤にも非常に高い価値があるのだな。
この中にもオリジナル・アルバムとは無関係な曲が、09、10、11、12、15と5曲も含まれている。
近年はアルバム未収録曲の多くが再発CDのボーナス・トラックとして収められているんで、そういった意味での希少性は低くなった中、09と12だけは未だしぶとくレギュラーのアルバムには収録されていないらしい。
さらに「ウイングスパン」内の「ジュニアーズ〜」は短縮ヴァージョンだからさ、この曲をフルで聴こうと思ったら「ウイングス・グレイテスト」かこれ(の米盤)しかない、というわけ。
★CD化に当たってリマスターされた痕跡もなく、当然のことながら音圧は低いし「ウイングスパン」よりもボリウム感は薄いけれど、やっぱり良い曲はどんな環境にあっても良い曲でしょう。
よく考えたら、私はほとんどの曲をアナログのシングルで持っていた。ラジオから流れてくる洋楽ヒット・チャートに胸をときめかせ、お小遣いを貯めてシングル盤を買ったあの頃。
これは、あの頃のワクワク感を封じ込めた特別なアルバムと言えましょう。
★贅沢なまでに豊潤なメロディと歌唱力演奏力は言わずもがな、とにかくアレンジのセンスが世界一なんだよね、この人の場合。
各アルバムにありがちな埋め草的駄作や意味不明のお遊びは、ここにゃ1曲たりともない。当然だ。
もう何も言うことはございません。完璧。
★それぞれの曲目にちなんだ小さなイラストも可愛いよ。
ブックレットに散りばめられたコラージュの中に、(おそらく空港の)関税で渋い顔をしているマッカートニーの写真があるのだけれど、よく見ると看板に記された「輸入持ち込み禁止」一覧に「Beetles」とあるんだ。ははは。
★おすすめ度/97★何故か「ウイングスパン」に03と08は収録されていない度/97★これで音質がもう少し良ければ度/97
2004/01/26