Reimy Brand
麗美
01.Time Travelers
02.青春のリグレット
03.パンジーとトパーズのネックレス
04.ポニーテイル
05.ノーサイド
06.恋の一時間は孤独の千年
07.愛にDESPERATE
08.残暑
09.ひとちがい
10.霧雨で見えない
11.どんなふうに
12.何もいらないから
13.星のクライマー
TOTAL TIME 56'55"
★86年、日本コロムビア。
84年にシングル07でデビューした麗美の編集盤で、松任谷由実の手になる曲だけを集めたものです。
タイトルはもちろん「ユーミン・ブランド」のもじりでしょう。
同時に出たアナログ盤には11から13までが未収録。
私のCDは92年に「ベスト・ソングス・シリーズ」の1枚としてリイシューされた廉価盤です。
★今でこそ沖縄出身の歌手なんぞ珍しくも何ともないけれど、当時は未だそうではなくて。
すぐに思いつくのは南沙織、紫、コンディション・グリーンくらいだったかな。
「ユーミンが発掘した沖縄の美少女」という宣伝文句だけで世間は色めき立ったものです。
★CDにはクレジットの類がほとんどなくて残念だけど。
もちろん全ての作詞作曲がユーミン、編曲は松任谷正隆。ただし、11の作詞は田口俊という人で、13(名曲!)の作曲は麗美。
ユーミンが自分の年齢を直視するに至って、もう歌えそうにない「少女の心」を代わりに受け持つシンガー、というのが麗美の役どころだと思われていましたが、02、05、06、08、10は作ったご本人もちゃっかり歌っております。
★デビューからそれほど経っていなかったわけで厳密には「ベスト・アルバム」ではないのですが、「ベスト・アルバム」としても立派に通用するところがミソ。ラシド。
それまでのシングル曲も全て(順に07、02、08、01)収録されていますし。
ちなみに私は01のシングルをリアルタイムで買いました。「リ・インカーネイション」や「ESPER」路線の素敵な曲。
★正隆氏が手を抜いたわけでもないでしょうが、多くのアレンジはシンセ中心のいかにも80年代臭いもの。ユーミン自身の曲であればもう少しリズムにフックがあったりディストーションの効いたギターが縦横無尽に駆けめぐったり、と思うのです。
ただし、やはり曲そのものの水準は素晴らしく、麗美による乙女ちっくな(さほど上手くない)歌唱を得たこれらの輝きは永遠に色あせないでしょう。なんてね。
むしろ「脱ユーミン」してからが麗美にとって真のデビューだったわけですが、この時期、ここに収められた楽曲群だけが持ち得ることのできた世界は、決して小さくなかったはずです。
★おすすめ度/84★ノーサイ度/05★可憐度/84
2003/12/18